はじめに

 司法試験を知らない人や、始めたばかりの人にとって、法律をある程度勉強した、司法試験受験生(以下、受験生と呼ぶ)の話す独特の言葉は、 不可解以外の何物でもないでしょう。またそのような不可解な言葉が、司法試験を排他的なものにしている一因といえるでしょう。 しかし、受験生は、そのような言葉を使うことによって、受験生同士のある種の連帯感を感じ、「俺は司法試験の勉強がんばってるもんね。」 という奇妙な安心感を生み出しているところがあるようです。
 そこで、ここでは、そのような受験生用語を、司法試験を知らない人などに少しでも理解してもらうため、よく聞かれる受験生用語について、辞書形式にしてみました。 また、司法試験を始めたばかりだが、受験生用語を使ってカッコつけたいという人のために、使える使用文例をつけました。
 これにより、少しでも受験生に対する理解が深まれば幸いです。

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あし【肢】 択一試験における選択肢のこと。 《例》「まずこの肢が違うことはすぐ分かる。」
あしべ【芦部】 @憲法の権威、東京大学名誉教授、芦部信喜(のぶよし)先生のこと。平成11年に亡くなられた。「〜説」 《例》「ここの論点では、芦部説を採った方がいいよ。」
 A芦部先生の著書で、憲法の代表的基本書(→きほんしょ【基本書】)『憲法(岩波書店)』のこと。 《例》「芦部の〇〇ページ参照」
 B一昔前流行った、ゴマちゃんと一緒にいた少年の名前。
あてはめ【あてはめ】 論証において、自分の立てた規範を問題の事例に則してあてはめること。 《例》「事例問題では、あてはめが大切。」
いそべん【イソ弁】 司法試験に合格し、司法研修所を出たあと、先輩弁護士の事務所に就職し、勤務弁護士として給料をもらう弁護士のこと。研修所を出たあと、弁護士を目指す人はたいていここからスタートする。 (中にはいきなり独立して事務所を開く人もいるが)。「居候弁護士」や「イソギンチャク弁護士」の略だとされる。これに対して、事務所の経営者である弁護士のことをボス弁と呼ぶ。 ちなみに、高校時代、2時間目終わりあたりに食べたのは早弁。 《例》「〇〇先輩は今、□□法律事務所でイソ弁をしている。」
いちぎょうもんだい【一行問題】 論文本試験の問題で、「〜について論ぜよ。」と言った形の、文字通り一行程度の問題のこと。 《例》「一行問題では具体例を挙げて書くことが大切だ。」
いちじ【一次】 司法試験第一次試験のこと。司法試験は教養科目についての第1次試験と法律科目についての第2次試験がある。 しかし、大学の教養課程を修了していると、第1次試験が免除されることから、通常司法試験といえば、第2次試験のことを指していわれることが多い。 受験資格はない。過去に中学生でこの第1次試験に通ったもいる。
いとしん【伊藤真】 →いとうまこと【伊藤真】
いとうまこと【伊藤真】 言わずと知れた司法試験界の名物講師。もとLECにいて、現在は独立して「伊藤真の司法試験塾」を開校。 その間のLECと伊藤真らの訴訟は平成8年の重判(→じゅうはん【重判】)にも載っている(その名も「東京リーガルマインド事件」)。東大に民訴の伊藤眞という同姓同名の教授がいらっしゃるが全くの別人(「まこと」の字が違う)。 民訴を勉強して「??」となった記憶がある人もいるのでは。
うちだ【内田】 @民法の現司法試験委員で東京大学大学院法学政治学研究科教授、内田貴(たかし)先生のこと。
 A内田先生の著書で、民法の基本書の一つ「民法T〜V(東京大学出版会)」のこと。 《例》「あしべ A」と同様。
おおや【大谷】 @同志社大学教授、刑法の大谷實(みのる)先生のこと。
 A大谷先生の著書で、刑法の代表的基本書の一つ、「刑法講義総論・各論(成文堂)」のこと。 《例》「あしべ A」と同様。


かーど【カード】 →ろんしょうぱたーん【論証パターン】
かこもん【過去問】 文字通り、過去に出された問題。司法試験受験界における三種の神器、条文・判例・過去問の一つ。 《例》「この論点については、45年の過去問に出ていた。」
かたそ【片訴】 両訴(→りょうそ【両訴】)必修前に、両訴に対して、民事訴訟法、刑事訴訟法のどちらかのこと、また、どちらかしか選択していなかった人(→ほうせん【法選】)。
きはんていりつ【規範定立】 論証において、問題提起に対して、自分である規範を立てること。
きほんしょ【基本書】 司法試験の勉強をする上で基本となる本。何回も読みまわすことにより知識を集約する。自分のとる学説の、学者の本などを1冊選ぶのが基本。 《例》「憲法の基本書には芦部を使っています。」
けいそ・けいせい【刑訴・刑政】 法律選択科目があった時(平成11年以前)に、訴訟法・法律選択科目で「刑事訴訟法」・「刑事政策」の組み合わせをとること。民訴・破産と並んで選択者が多い。公法系が得意な人が多く、検察官志望の人などが選択することが多い。  →みんそ・はさん【民訴・破産】
けいせい【刑政】 法律選択科目があった時(平成11年以前)の選択科目の一つ「刑事政策」のこと。この科目は、比較的記憶の要素が大きく、そのため、ベテラン受験生などの中には、「刑政おたく」と呼ばれる人たちがいる。ちなみに、私は今、アルバイト先の塾でホームページおたくと呼ばれている。
けんかいろんぴょうもんだい【見解論評問題】 論文の問題において、学説の対立ある論点について、一つの見解について論評させる問題。
けんぎょうじゅけんせい【兼業受験生】 →せんぎょうじゅけんせい【専業受験生】参照
げんじこうい【原自行為】 刑法で出てくる「原因において自由な行為」の略。
こっこう【国公】 法律選択科目があった時(平成11年以前)の選択科目の一つ「国際公法」のこと。
こくし【国私】 法律選択科目があった時(平成11年以前)の選択科目の一つ「国際私法」のこと。
ごうかくわくせい【合格枠制】 →へいあん【丙案】
こうじゅつ【口述】 司法試験第二次試験口述試験のこと。10月中旬に行われる。論文式試験と同じ科目について、主査・副査の2人の試験官の質問に口頭で答える。 時間は各科目20分程度。1割程度が落ちる。ちなみに、口述で出た論点が、翌年の論文試験に反映される傾向があるらしい。
※平成12年の口述試験から、憲法・民事系(民法及び民事訴訟法)・刑事系(刑法及び刑事訴訟法)の3科目になる。  《例》「論文受かると思ってなかったから、口述対策を全くしてないわ。」 これはいやみである。


さとうこうじ【佐藤幸治】 @京都大学教授、憲法の佐藤幸治先生のこと。
 A佐藤幸治先生の著書で憲法の基本書の一つ、「憲法(青林書院)」のこと。芦部憲法に対し、「佐藤憲法」といったりする。
しけんようろっぽう【試験用六法】 法曹会が出している司法試験用六法のこと。本試験では、これと同じもの(表紙がペラペラの紙という点で異なる)を使用する。
じしゅぜみ【自主ゼミ】 →ぜみ【ゼミ】
しのみや【四宮】 @民法の四宮和夫先生のこと。「四宮説」
 A四宮先生の著書で、民法総則の代表的基本書「民法総則(弘文堂)」のこと。
じゅうはん【重判】 「重要判例百選」の略。毎年発行される、百選(→ひゃくせん【百選】)よりももう少し深く載っている判例集。最近の判例をチェックするときに使用する。
じゅけんろっぽう【受験六法】 →たくいつろっぽう【択一六法】
しょうそ【商訴】 商法・訴訟法のこと。あまり受験生のレベルが高くないので、これをきっちりやれば受かるという人がいる。 憲民刑の基本三法で差を付けられては話にならないから、基本三法をしっかりすれば良いという人もいる。だいたい択一の終わった5月中頃から勉強し始める。  《例》「今は商訴中心にやっている。」
じれいもんだい【事例問題】 論文の問題において、事例から、法律関係や、問題点などを論じさせる形式のもの。 《例》→あてはめ【あてはめ】参照。
すてもん【捨て問】 ポケモンやイエモンとならび今人気…ではない。択一において、難しくて解かなくてもいいような問題のこと。捨て問を見極めることは択一での重要なテクニックの一つ。 《例》「今年の択一は捨て問の判断を間違えて失敗した。」
ぜみ【ゼミ】 受験生が自分たちで集まってする勉強会。一人で勉強するより相談相手ができる。 また、合格者に教えてもらう形のものもある。 《例》「一緒に自主ゼミ組まへん?」 かわいい子と仲良くなる手段としても有効か?もっとも、かなり選択肢は少ないが。 (女性受験生のみなさん、ごめんなさい…。お叱りは受けます。ただ、これは女性受験生の絶対数が少ないという意味であるということを弁解しておきます。)
せみなー【セミナー】 司法試験予備校の「早稲田司法試験セミナー(早稲田セミナー)」のこと。 《例》「明日、9時にセミナーのラウンジで。」
せんぎょうじゅけんせい【専業受験生】 大学を卒業するなどして、司法試験のみの勉強をする受験生のこと。つまりは無職のプータローである。 これに対して、司法試験の勉強をメインに仕事もしているという人を第1種兼業受験生、仕事がメインで受験勉強もしているという人を第2種兼業受験生と呼んだりする。
ぜんたく【全択】 早稲田セミナーの択一直前答練、全国択一模擬試験のこと。総択と並び受験生の多さは最大規模。
そうしょ【双書】 有斐閣双書のこと。特に、基本書として有名な「民法(1)〜(9)」を指す場合が多い。 《例》「双書(2)の120ページに載ってるで。」
そうたく【総択】 辰巳法律研究所の択一直前答練、辰巳総合短答式試験のこと。全択と並び受験生の多さは最大規模。


たくいつ【択一】 司法試験第二次試験短答式試験のこと。5月の第2日曜(母の日)に行われる。憲民刑各20問、計60問を3時間半で解く。 親がかりの専業受験生にとっては、母の日に受けるというのは皮肉である。 《例》「今年の択一受ける?」
たくいつろっぽう【択一六法】 自由国民社の「択一受験六法(憲法編・民法編・刑法編)」のこと。
だっとさん【ダットサン】 ダットサン民法とも言う。一粒社の「民法(我妻榮 有泉亨著 川井健補訂)1〜3」の愛称。かつて民法の基本書とされた。
たつみ【辰巳】 司法試験予備校の「辰巳法律研究所」のこと。
だんつか【団塚】 団藤・大塚の略 →だんどう・おおつか【団藤・大塚】
たんとう【短答】 →たくいつ【択一】
だんどう・おおつか【団藤・大塚】 刑法の行為無価値説の代表的学者である団藤重光・大塚仁先生のこと、またその学説。かつての通説。結果無価値説の平野説と対立する。現在はこれを修正した大谷説などが代表的。  《例》「この論点は 団藤・大塚ではうまくいかない。」
てこぎ【てこぎ】 手形・小切手法のこと。手形行為論において、通説(交付契約説)と二段階創造説の争いがある。 《例》「会社(会社法)は得意だが、てこぎは苦手だ。」
でばいす【デバイス】 早稲田セミナーのテキスト、デバイスシリーズのこと。
とうれん【答練】 論文の答案練習会のこと。いわば模擬テスト。各予備校で様々な看板答練がある。択一の答練は、択一答練という。 《例》「今から答練行って来る。」
とうあんこうせい【答案構成】 論文を書く際に、あらかじめ論証などの流れを考える作業。これがきちっとできていないと始まらない。 問題用紙がB4のペラペラの紙だった従来は左側の余白をちぎって答案構成用紙にする人が多かったが、問題用紙が98年から冊子状になったので、その裏表紙をちぎって答案構成用紙にする場合が多くなった。  《例》「今年の論文は、答案構成の段階で失敗した。」


にちれん【日練】 辰巳法律研究所の実施する学者答練「日曜答案練習会」のこと。


はんれい【判例】 裁判判決の先例。司法試験の三種の神器の一つ。→かこもん【過去問】
ぴーあんどしー【P&C】 どこかの製薬会社の名前ではない、一応。大阪辰巳(→たつみ【辰巳】)の井藤公量(いとうきみかず)講師が打ち出した独自の方法論。プロブレムメソッド(問題を中心に論点を検討する)&カーペットボム(絨毯爆撃)の略。…すごい名前ですね、絨毯爆撃ってベトナム戦争のアメリカ軍やないねんから。
ひゃくせん【百選】 有斐閣「判例百選」のこと。各科目について重要な判例がまとめられている。判例の数は100個とは限らない。  《例》「この問題は、百選54事件をもとにしている。」
ぶろっく【ブロック】 →ろんてんぶろっく【論点ブロック】
へいあん【丙案】 平成8年から採用された、論文試験において受験回数3回以内の受験生を優遇する制度。全合格者の約9分の7を優先枠とする。 この制度に対しては、不平等なものであるとして日弁連などの反対が多いが、当分は続く予定。 《例》「君は丙案受験生だからいいよな。僕なんてもう12回目だから。」…早く受かってほしいですね。
べてらん【ベテラン】 司法試験の受験生活が長い人のこと。「ベテラン受験生」とも言う。実力のある人のことを指す場合もあるが、知識だけあってなかなか受からない人、と言う意味で使われることも。 何回の受験をもってベテランと定義するかは明らかではない。《例》「○○さんは今年択一15回目のベテランだ。」
へんそ【片訴】 →かたそ【片訴】
ほうせん【法選】 法律選択科目があった時(平成11年以前)の司法試験の6科目目の法律選択科目のこと。訴訟法選択で選択しなかった訴訟法、行政法、破産法、労働法、国際私法、国際公法、刑事政策の中から選択する。訴訟法選択科目とあわせて言う場合が多い (→けいそ・けいせい【刑訴・刑政】、みんそ・はさん【民訴・破産】)。ちなみに、平成12年から両訴が必須化されたので法律選択科目は平成11年の試験が最後となった。 《例》「法選は、破産です。」
ほうそう【法曹】 裁判官・検察官・弁護士のこと。この三者をあわせて法曹三者と呼ぶ。 《例》「立派な法曹になるためがんばるぞ!」
ほうてきさんだんろんぽう【法的三段論法】 問題提起、規範定立、あてはめと言う、論文を書く上でのオーソドックスな構成法。→あてはめ【あてはめ】・きはんていりつ【規範定立】  《例》「法的三段論法に従って書くのが論文の基本です。」
ほーむらんとうあん【ホームラン答案】 論文試験において、完璧な答案のこと。単にホームランということも。
ぼすべん【ボス弁】 →イソ弁


まえだ【前田】 @刑法の現司法試験委員、東京都立大学教授、前田雅英(まさひで)先生のこと。結果無価値 論をとる。またその著書で大谷先生の『刑法講義総論・各論』と並ぶ代表的基本書『刑法総論講義・刑法各論 講義(東京大学出版会)』のこと。 《例》「刑法は、前田説を採っています。」
 A商法の前田庸先生のこと。手形小切手法において二段階創造説を採る。
まわす【まわす】 @一つの基本書を一通り読み通すこと。 《例》「芦部を3回まわしたからもう大丈夫。」
 A過去問などを一通り解くこと。 《例》「過去10年の過去問を一通りまわす。」
みんそ・はさん【民訴・破産】 法律選択科目があった時(平成11年以前)に訴訟法・法律選択において、民事訴訟法・破産法という組み合わせをとること。 刑訴・刑政と並んで代表的な組み合わせ。私法系が得意な人に多く、弁護士志望の人に多い。 →けいそ・けいせい【刑訴・刑政】 《例》刑訴・刑政と同様。
もはろく【模範六】 三省堂の判例付き六法「模範六法」のこと。ちなみに有斐閣の「ポケット六法」のことを「ポケ六」、稲荷と巻き寿司が入った寿司のことを「助六」などと呼ぶ。


ゆうとう【優答】 優秀答案のこと。論文答練において、受講生の答案の中から優秀なものを選び、参考資料として配付される。
よびこう【予備校】 司法試験受験予備校のこと。知らない人に言うと、大学受験予備校と確実に間違えられるので注意。  《例》「勉強場所は、予備校の自習室が主です。」


りょうそ【両訴】 @民事訴訟法・刑事訴訟法をあわせてこう呼ぶ。
 A法律選択科目があった時(平成11年以前)に、訴訟法・法律選択において民事訴訟法・刑事訴訟法という組み合わせをとること(「両訴選択」という。)。 勉強量の多さから、昔は両訴選択の人は変わり者とされた。現在はは、両訴必須化が決定している。→かたそ 《例》「○○さんは、両訴選択だ。」
れっく【LEC】 司法試験予備校の「LEC東京リーガルマインド」のこと。「LEC」とは何かの略というわけではなく、単に語呂がいいから付いただけらしい。 《例》「今日はこれからLECのA答(新・ A型答練のこと。)があるねん。」
ろーらー【ローラー】 辰巳法律研究所の論文看板答練「ローラー答案練習会」のこと。「ローラー答練」 《例》「今年はローラー受けることにする。」
ろんしょう【論証】 @論点の解釈を示す課程。
 A論点ブロックと同義。→ろんてんぶろっく【論点ブロック】
ろんしょうぱたーん【論証パターン】 →ろんてんぶろっく【論点ブロック】
ろんてん【論点】 条文の解釈などにおいて、学説の対立があるところ。司法試験の問題も、重要な論点について問うものが多い。 《例》「この論点は重要だ。」
ろんてんぶろっく【論点ブロック】 論証をあらかじめB6サイズなどのカードなどにまとめて用意しておく方法。最近は、論点ブロック丸暗記答案が 問題となってきている。論証パターン、ブロックカード、論証カードなどすべて同義。 《例》「この論証は、ブロックを作って覚えた方がいい。」
ろんぶん【論文】 @司法試験第二次試験の論文式試験のこと。例年7月20日頃の3日間で行われる(ちなみに平成11年は7月18日から20日までだった。)。司法試験最大のヤマ場、司法試験の天王山と言われる。
 A早稲田セミナーに限って言えば、看板答練の「論文講座」のこと。


わがつま【我妻】 今日の日本の民法体型の基礎を築いた、我妻栄(さかえ)博士のこと。現在の民法の通説の多くは、我妻説をベースにしている。 かつて、我妻説のことを、教授の奥さんの説(我が妻説)と思っていた人がいた。 《例》「ここは我妻説の『公示の衣理論』でいこう。」
わせし【早稲司】 早稲田司法試験セミナーのこと。→せみなー【セミナー】


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