【縦走の報告】 1996年11月10日(日) 

                           Written by あめのうお

【ルート】
        須磨浦公園〜鉄拐山〜須磨アルプス〜妙法寺〜 
       高取山〜鵯越〜菊水山〜鍋蓋山〜摩耶山〜凌雲台〜 
       一軒茶屋〜船坂峠〜大平山〜塩尾寺〜宝塚
【天 候】   曇り
【参加者 】  12名 報告に出てくるメンバーの名前はFYAMAでのハンドル名です。

 前日の夜須磨浦公園に集合、明日に備え早めに就寝。みんな緊張気味?
 朝の4時に起床、すぐ朝食を済ませ4時半には須磨浦公園の受付へ並ぶがも
のすごい人人人・・・・・
 5時にチェック開始で我々は5時10分にスタートする。いきなり鉢伏山の
階段を登っていくのだがさっそく渋滞、後ろに拡がる須磨の夜景でも見ながら
停まったり登ったり。(^.^;,
 鉢伏山頂上を踏むと尾根を歩く、暗くて何処をどう歩いているのか良く分か
らない。


栂尾山付近  まだ明け切らない栂尾山付近を行く。



 ただ行列に並んで足を動かす。だんだん明るくなってきた。すぐ高倉台団地
の中を通過するのだが迷惑にならないように「静かに!」歩く。やがて須磨ア
ルプスの岩場めいたヤセ尾根が目の前に拡がりその稜線には人がびっしり張り
ついている。
 ここの渋滞は凄いと聞いていたが朝早いためかそんなに酷くはない。
  7時20分に妙法寺チェックポイントを通過、伊能さん薫さんが先行しコンビ
ニでおにぎりとサンドイッチを購入していただき食事にする。
 そしてこの妙法寺から薫さん、玄米さん、HiOさんが先行の桜井さんを追
っかけて加速していく。どうもこの三人、先でレースをしていたようだ(^O^)。
 高取山へ登って行くと行く手の遥か彼方に菊水山の鉄塔が見える。「あの菊
水山まで行ってもまだ半分も行かないんだよなぁ〜」と溜息が・・・再び住宅
地まで下りアスファルトの道を歩く。
  神鉄鵯越駅前の売店でバナナとミカンを購入ウマイッ!これじゃまるで買
い物ハイクだなぁ(^.^;,
 川沿いに進み、いよいよ第一関門の菊水山登山道へ。一生懸命登っていると
前を歩く百崎さんの携帯電話が・・・・百崎さんがハァハァ言いながら先行の
薫さんとやりとりしながら登っている。(^_^) 
 菊水山から一気に有馬街道まで下りまた鍋蓋山に登り返す。急な登りになる
とどうも渋滞ぎみになる、そこに後ろから歩いてくる人が詰めてきて登りは歩
きづらい。
 11時に大竜寺のチェックポイントへ到着!山のぼるさんの奥さんである英
子さんがここでリタイヤした事を聞かされる。(^_^)
 大竜寺では休憩せずに一気に市ヶ原まで行く事に。


 市が原の紅葉は美しい。



 そして市ヶ原でしばらく休憩、天狗道に備える。最初は緩い傾斜で涼しい顔
だが、だんだんキツくなって行く、前を見ると森の音さんが遂に(^_^)ダブルス
トックを使い出していた、50才とは思えない元気さだ。伊能縦走隊長が後続
が来ないのでちょっと様子を見てくる!と立ち止まる。何回か登り降りし、最
後の階段を登れば摩耶山山頂に着く。


 ホットレモンで一息つく。



 山頂では全縦名物のホットレモンを「摩耶山を守ろう会」の方々が用意して
いただいていた。疲れた体に染み込むような旨さだぁ(^O^) 直ぐに後続のメン
バーも集まり一息入れた後アゴニー坂から三国池の登りをバリバリ登る。
 この辺りから見る山腹の紅葉が綺麗だ。
 そして舗装路を長々と歩くと14時25分ゴルフ場のチェックポイントに到着。

 そこでなんと・・・先行していたはずの玄米さんが・・・・どうもヒザをや

ってしまったようだ。ヒザを痛めるとこの先痛みが和らぐことは無いだろうと
の判断で残念無念の勇気ある撤退であった。玄米さんからしっかりと縦走カー
ドを預かり「ラーメン」の待つ凌雲台へ山のぼるさんと百崎さんとで腰痛の話
しをしながら歩いている時、突然後ろから女性の声が・・・「FYAMAの方々です
か?トムラウシです。」と以前この西の小屋でお話させていただいたトムラウ
シさんと遭遇!
 少ししか話しはできませんでしたが、会えないと思っていただけに、感激の
出合でありました。
 凌雲台でさっそくスタミナのつきそうな月見うどんを注文。食べたり飲んだ
りする為だけに歩いてるんじゃないですよ(^_^)
 道路に沿って一軒茶屋へ、一軒茶屋でふるぼんさんが六甲最高峰のピークを
踏んでくるとダッシュして行ってしまった。(@_@)

 4時に東六甲分岐点のチェックポイントに到着。TENさんからテルモスに
入れたホットレモンをいただく。暖かくて美味しい。なんと摩耶山のサービス
でテルモスに入れて貰ったそうである。(^_^)
 分岐からは登山道を下っては少し登りの繰り返し、おっと急に睡魔が襲って
きた。不思議な感覚で足だけがフワフワ動いてる感じがする。歩きながら寝て
いるのかも知れない。(^.^;,

 大平山を過ぎると急に暗くなってきた、丁度5時をまわった頃である。その

暗闇の中でアウタースキーさんが絶好調、普通暗くなるとペースが落ちるのだ
が、足どりが
軽いようである。(^_^) 真っ暗な中ライトを頼りに歩いていると、突然視界が
開け大阪の夜景が足元に拡がる。遠く生駒山や金剛山の方まで宝石をちりばめ
た様に美しい。
 稜線歩きが終わり、下りが続くと塩尾寺である。ここからはアスファルト
道を下るだけ。
 みんなの顔に笑顔が見える、冗談も飛ぶ、やった完走できたという充実感が
こみ上げて来る。
 さぁいよいよ宝塚の駅前に出てきた、ゴール前でみんな集まり一緒にゴール
へ突入。
 18時42分「やったーバンザーイ」\(^o^)/長く苦しい山行が思い出深
い素晴らしい山行に変わった。歩行時間13時間32分。


今迄の体験を掲載しています。

1 縦走の報告(99)by 森の音
2 縦走の報告(98)by 森の音

3 縦走の報告(97)by あめのうおさん
4 縦走の報告(97)by 森の音
5 縦走の報告(96)
6 縦走を終えて(96)
7 縦走の記録(96)
8 縦走大会の紹介
9 縦走の報告(94)


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