FreeBSDで日本語を使用する場合は、いくつかの環境変数の設定が必須です。必須の環境変数は、”LANG"です。設定値は、ja_JP.EUCです。以下のコマンドを、投入しなければなりません。
- csh系では、"setenv LANG ja_JP.EUC"
- sh系では、"LANG=ja_JP.EUC; export LANG"
X Window System (以下、X)を導入しなくても、日本語は表示できます。Xは、便利ですが、Xを必要としないサーバーとしてPCを使用する場合不必要ですし、またXを使用しない方が動作が機敏で486CPUでもストレスありません。まぁ、Xを起動してもWdinwos9xよりは、かなり動作は機敏ですが。
私は、サーバーにしているLibretto50には、Xのアプリケーションを使用する場合のみ、Xを起動し、それ以外の場合は、すべてXなしで作業しています。Xなしで日本語が表示するには、"kon"(漢字コンソール)が必要です。
konは、パッケージがありますのでインストールば簡単です。使い方は、日本語を表示する必要があるとき、"kon"と叩けば漢字コンソールになります。
Xの上で日本語を表示するには、ktermが必要になります。ktermもkonと同じくパッケージが用意されていますので、インストールは簡単です。
- pkg_add ja-kterm-6.2.0.tgz
日本語を入力するためには、日本語を扱えるシェル、日本語変換エンジン、FEPが必要です。日本語を扱えるシェルには、tcsh,
bashなど、日本語変換エンジンは、Wnn, Cannaなど、FEPには、Kinput,などがあります。
私は、tcsh+Wnn4.2+Kinput2の組み合わせで使用しています。
私が使用しているもの、使用していないものを問わず、ここで紹介したアプリケーションは、パッケージが用意されていますので全てインストールは簡単です。
またWnnでは、Wnnのアカウントを作成する必要がありますので、インストールの途中で、アカウントの作成可否の問い合わせがありますので、”Y"と答えてください。
標準でインストールされるコマンドでは、日本語が扱えないものが多くあります。日本語が扱えないと困ることが多々ありますので、日本語に対応したコマンドをインストールしましょう。
次に私のインストールしている、日本語対応コマンドの一覧を載せます。
パッケージ名 |
説明 |
ja-gawk-2.15.6 |
GNU awk + multi-byte extension. |
ja-grep-2.0 |
GNU grep + multi-byte extension. |
ja-jvim-wnn4-2.0r |
Japan zed Vim (with Wnn4) |
ja-k12font-1.0 X11 |
12-dot kanji font |
ja-kinput2-wnn4-2.0.4 |
Input server of Japanese text (Wnn4) |
ja-kterm-6.2.0 |
An xterm that speaks Japanese |
ja-mtools-3.6 |
Tools for manipulating MSDOS files + support 1232KB , Unicod |
ja-naga10-1.0 |
X11 10-dot kanji font 'naga10 font' |
ja-netscape-fonts-1.0 |
Japanese Font Setup for Netscape Browsers. |
ja-netscape-navigator-4.07 |
netscape web-surfboard with Japanese resources |
ja-nkf-1.62 |
Network Kanji code conversion Filter |
ja-sed-1.18 |
GNU sed + multi-byte extension. |
ja-tcsh-6.08.00 |
An extended C-shell with many useful features with multibyte |
ja-tcsh-nls-ruri2-6.08.00 |
Japanese NLS catalog for TCSH. ("Hoshino Ruri" taste) |
ja-xemacs-wnn4-20.4 |
XEmacs text editor, with Wnn4, SJ3 and SKK. |
ja-Wnn-4.2 |
A Japanese/Chinese/Korean input method (only Japanese built) |
ja-kon2-0.3 |
Kanji On Console -- Display kanji characters on your own con |
ja-less-332 |
less + zcat + ISO-2022 - a pager similar to more and pg |
ja-lynx-2.8.0.3 |
A terminal-based World-Wide Web Client with multi-byte modif |
ja-groff-0.99 |
Japanese enhancement of GNU groff |
ja-perl-5.005.02 |
Pattern Extraction and Recognition Language + Japanese patch |
ja-tcl-8.0.3 |
Japanized Tool Command Language, version 8.0 |
ja-tk-8.0.3 |
Graphical toolkit for Japanized TCL, version 8.0 |
gnuls-3.16 |
FreeBSD port of colorized GNU `ls'. |
標準でインストールされているドキュメント、マニュアルは英語で記述されています。英語力がある方は問題ないのでしょうが、私は英語力は全くと言って良いほどないです。日本語のドキュメントをインストールしましょう。また日本語のマニュアルをインストールした場合、アプリケーションの依存関係で必要な日本語対応コマンド(jless,
jmanなど)もインストールされます。日本語マニュアルをインストールした後は、PATHを通すのをお忘れなく。
パッケージ名 |
説明 |
ja-FAQ-2.2 |
The Japanese version of FreeBSD FAQ. |
ja-man-1.1g |
A manual display command for Japanese (EUC). |
ja-man-doc-2.2 |
Japanese online manual pages corresponding to /usr/share/man |
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