CVSUP


 

CVSUPとは、CVSリポジトリ用のネットワーク経由ファイル配布/システム更新プログラムです。

なぜ必要か

FreeBSDには、portsコレクションと呼ばれるお気楽インストール手法があります。

一度でも、アプリケーションの開発元から直接ソースをダウンロードしてインストールしたことのある人は、portsコレクションの便利さが理解できると思います。

こんなにも便利なものなのですが、portsコレクションは毎日のように更新されています。FreeBSDのCD-ROMを手に入れた日には、既にいくつかのportsは更新されていると思います。つまり自分が必要とするアプリケーションのportsは、最新版でない場合があります。

portsコレクションは、便利だがアプリケーションは最新版をインストールしたいと思うのは当然のことですね。この要望を満たしてくれるのが、CVSUPです。

portsコレクションは、CVSリポジトリで管理されておりCVSリポジトリは常に最新の状態です。またCVSUPは、CVSリポジトリとの同期を実現する機能を提供します。

つまり、CVSUPを使えば、最新のportsコレクションを利用する環境を手に入れることができるということです。

インストール

パッケージが用意されていますので、インストールは簡単です。

cvsup-15.4.2.tgzのあるディレクトリへ移動し、スーパーユーザーで、"pkg_add cvsup-15.4.2.tgz"と入力すればインストールできます。tcshを使用している人は、インストール後に、"rehash"をお忘れなく。

また、FreeBSD 2.2.7を使用している場合、ports-currentを使用するためのパッケージをインストールする必要があります。

使い方

インストールしただけでは、使い方わからないと思います。マニュアルを見れば、分かるという方は英語力があるのですね。オンラインマニュアルは英語で記述されています。

portsコレクションを最新にするだけでしたら、使い方は簡単です。以下のコマンドを投入してみてください。

cvsup -g -L2 /usr/share/examples/cvsup/ports-supfile

  • -g
    このオプションは、GUIを表示しない指定です。
  • -L2
    このオプションは、メッセージレベルを指定します。
  • /usr/share/examples/cvsup/ports-supfile
    このオプションは、接続するCVSリポジトリのホストと、同期させるディレクトリなどを指定した定義ファイル名です。

FreeBSD 2.2.7 / 3.0 を使用していた人は、かなりのportsが更新されたと思います。更新されたportsの内、インストールしていたアプリケーションが含まれていた場合、新しいportsを再インストールするのもいいかと思います。

私は、crontabにこのコマンドを記述し、更新結果は、rootユーザーにメールするようにし、定期的に更新結果を確認しています。

 

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Last Updated: 2002/01/19