多摩都市モノレールの1000系をビットマップでネチネチ作りました。↑
モノレールはいつ頃から?
モノレールの歴史ちょっこっとメモと日本のモノレール路線

モノレールはいつ頃考案されたのかと自分なりに歴史を追って見ると1820年代にもさかのぼる事が解りました、最初は懸垂型で動力は風力・・後に蒸気動力の跨座型と懸垂型の中間の様な物が作られた・・画を見るとヤジロベーの様な構造に見えてしまいます。
今のアルウェーグ式の原型が模型で考案されたのが1925年、1957年に実物大の実車で試験線が出来たとか、サフェージュ(対称型懸垂)型は1960年にパリで登場。

日本でのモノレールと見られる第一号は1950年になんと遊園地のアトラクションとして豆汽車の様な遊技物と見られ懸垂型で180m程の距離を走っていたとの事です。

1957年に実用試験も兼ねて作られたのは上野動物公園の非対称懸垂型のモノレールランゲル式に似ていますが上野式と呼ばれている様です。
運転開始し車両を更新しながら現在でも330mの距離をゆっくり走っています、子供心に見た印象は速度が遅いので”のそ〜・・”と動いている様に見えました。

今の日本で見られるモノレールは上野式以外ではアルウェーグ式、アルウェーグを参考に作られた日本跨座型とサフェージュ式(対称型懸垂)に大別されます

跨座型としては1961年に作られた奈良ドリームランドのモノレール、840m程度の距離でしたが最近まで車両を更新して運転していました、しかしドリームランド閉園の前に休止されその後ドリームランドと運命を共にしたようです。
このモノレールは本来のアルウェーグ式では無く関東の大船に有った横浜ドリームランドへのモノレールと同じくアルウェーグ式を参考にした東芝式で作られていました、東芝式とは推測ですが車体と車体の連結部に台車が有る連接構造の車両ではないかと思われます。

アルウェーグ式の本格的な第一号としては1962年、愛知県は犬山市のモンキーパークに作られた物、運行距離は1200m、東京モノレールの実験線として作られた・・と言う話も、残念ながら乗客の減少と施設の老朽化で2008年12月末をもって廃止となりました。

1963年に川崎市の読売ランドにも跨座型アルウェーグ方式のモノレールが作られました、運転距離は3100m程度で反時計回りの一方方向運転(開業当初は往復運転)・・遊びに行くと必ず乗り一回りしました、3両編成で日立製だった様な、1977年に施設の老朽化も有り廃止に、その後も一部で橋などの構造物を見ることが出来たのですが現在は全て撤去された様です。

1964年には東京モノレールが運転開始、現在はJR東日本のグループになり第2ターミナルの開業で路線も数百メートル延長されました、今後も国外線ターミナルが新製されそれに伴い路線にも変化が出ると見られます。

1966年には向ヶ丘遊園に跨座型ですがロッキード式と言われるモノレールが運転開始、最寄り駅と遊園地入り口の1100m結ぶ路線でしたが検査で台車に亀裂が見つかり2000年に営業休止、その後廃止に・・2002年春には遊園地自体も営業を止めてしまいました。
同じ年にやはりロッキード式で兵庫県の姫路市に1600mの路線が運転開始、しかし乗客が増えず1979年に廃止されました、まだレールを見ることが出来るそうで車両も保管して有る模様。

横浜ドリームランドにも東芝式と言われた跨座型で大船と遊園地間5200mを結ぶモノレールが有りました、しかし運転開始直後からタイヤの以上摩耗が見つかり、調査したところ車体の重量が設計よりかなり重くなっていたのが判明、レールや橋脚の強度も不足していて痛みが酷くなり同年9月に営業休止命令が出てしまいました。
しばらくは廃止ではなく”休止”だったのですがドリームランド自体も無くなりその後残念ながらドリーム交通が継続を断念、廃止が決まりました、設備も順次解体され今ではその痕跡を見るのも難しくなっています。

1970年の大阪万国博覧会に跨座型で一周4300mの路線が造られましたが万博後に廃止撤去されました、同じ年にはサフェージュの営業路線として湘南モノレールが運転開始。

1985年北九州のモノーレールが都市モノレールとして開業、この北九州モノレール以降からアルウェーグ式を元に日本跨座型が採用されたと見られます。
1990年、大阪高速鉄道として大阪モノレールが運転開始、その後路線を延ばし跨座型モノレールの営業距離でギネスブックに登録。
2000年に私の地元近くに多摩都市モノレールが開業し運転開始。
2001年、舞浜リゾートラインモノレールが開業、地方鉄道扱いですがディズニーランドの管理下に置かれたモノレール。
2003年には沖縄にも跨座型のゆいレールが開業、沖縄では久々の鉄道路線に。

サフェージュ式モノレールの第1号としては1964年に名古屋市は東山動物園に登場、しかし1974年に廃止になり車両は現在も元の駅にレールと共に展示保管されているとの事で実物を見に行きたいと思います。
1970年、色々と難題は有ったようですがサフェージュの営業路線として湘南モノレールが運転開始。

1988年には千葉都市モノレールが開業、その後路線を延ばし今ではサフェージュ式のモノレールとしてその営業距離でギネスブックにも登録されています。
こうやってみると日本にもモノレール路線・・かなり有ったのですね。

日本で見られるモノレールの方式で代表的な日本跨座形(アルウェーグ式)と懸垂形(三菱サフェージュ式)の構造を見比べて見たページはこちらへ。


 鉄道ステーションにTOPに戻ります日本のモノレールへ