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知っておいて欲しいこと・読んでおいて欲しいこと
家
づくり
・物づくり・建築家と造るということ、仕事の流れと期間、設計監理料、コンサルタント
料
家づくり・物づくり・建築家と造るということ
建てるもの
住宅は建てるものだと考えています。当たり前ですか? 最近は、「建てる」と言うより、「買う」、車のように、カタログのオプションを並べ、見積って金額が合えば「買う」、という感覚の方が多くなっているように感じています。
建築家は、一軒一軒、建主との関係の中で設計します。現場では、たくさんの職人さんがコツコツ作り上げていきます。工場でロボットがつくり、精密検査を経て出荷されるわけではありません。一品生産、手作りなのです。
それなりのリスクもはらんでいます。
そのかわり、誰が設計し、誰が木を削り、誰が土を塗ったのか、顔が見えるのです。その顔の見える関係を大切にできる方に、依頼していただきたいと思います。
物づくりの楽しさと大変さを理解していただき、共有できることが大切です。
コスト
建築家に依頼すると、高くつく?
そういうこともあるかもしれません。一品生産ですから、、、。
要望とそれ以上のメリットを含めた価値を考えたらどうでしょう。
金額や付属物ではない満足が得られたとき、むしろ安いと感じていただけると思います。
実際に、設計の努力だけでなく、施工者や建て主自身の努力によって、金額的にも安価にできる場合も少なくありません。
建物に掛けたい金額をきちんとご提示ください。宣伝広告費、展示場経費がかかっているわけではありません。掛けたお金のほとんどが自分の家を造るために使われます。誰になんのために使われているのかも明快です。
はじめにご希望をできる限り盛り込んだMAX状態で金額を出し、そこから予算に合わせて調整します。ご要望をお聞きする段階から、色々な条件を諦めていただくと、夢も希望もなくなってしまいます。二度手間ですが、一度自分の要望がいくらになるのか知っていただいた上で、調整する方が納得がいくと考えています。
構造
木造を得意としていますが、鉄骨やコンクリートなどでもお引き受けできます。ただ、日本の気候風土を考えると、人が暮らす空間として、木造をお薦めすることが多いです。住宅の場合は特にそう考えています。法的条件や、強い好みもありますから、柔軟な対応もいたします。
木造と言うことで、強度について心配される方も多くいらっしゃいますが、木造平屋建てでも、構造計算によって強度を確保するようにしています。これは、阪神淡路大震災以降、全ての設計において続けています。
プランと空間
ご依頼前に間取りを考え、持ってこられる方もいらっしゃいます。それはそれで、楽しく拝見させていただいてます。思いがこもっていて、何をしたいのか、建主の考えが見えるからです。ただ、その自分の間取りに固執しすぎると、大切なものを見失うこともあります。
間取りは部屋の大きさと並び方ではなく、生活の仕方を具現化するものです。間取りそのものを考えるより、必要な空間の使い方や、暮らし方・住まい方について、ご家族それぞれが真剣に考えて欲しいと思います。一つの考えにまとまっている必要はありません。家族どう暮らしたいのか、違う意見があってかまわないのです。
それらを、少しずつ探りながらまとめていくのが、建築家の大きな仕事です。
素材
この仕事を始めたときから、できる限りナチュラルな素材にこだわってきたつもりです。ビニールクロス全盛の頃にも、布クロスを使うなどしてきました。私たち人間も、自然の一部である以上、自然なものと共に暮らす方が、しっくりくると思うからです。自然なものの中には、金属やガラスなど無機質なものもあります。元に戻れる素材と考えてもいいかもしれません。
小さなお子さんがいるお宅では、特に、手や肌に触れる部分には気を使いたいと思っています。
五感を大切にしたいと考えています。
もちろん、適材適所、時にはビニール素材を使うこともないわけではありません。
木が好きだからと言って、木材ばかりでも疲れてしまいます。
バランスが大切です。
設備
設備機器は消耗品ですし、半年もすると旧式になってしまうものばかり。住宅は寿命の長い使用物です。家族の一員のようなものです。設備機器はできるだけシンプルに、汎用品を使うことをお薦めしています。複雑にしたり、兼用したり、あとになって部品が調達できないとか、困ることも多いものです。
新しく便利なものも必要ですが、十分な検討とリスク理解が必要です。客観的なアドバイスをと共に、選択していきます。
仕事の流れと期間
一般的な新築住宅の例を挙げます
01:顔合わせ、敷地の確認・・・1日〜2日
敷地の確認と併せて、御要望やイメージのヒアリング、弊社の紹介などを行います
↓
02:提案書の作成・・・1日〜2日
1と同時に行われたり、省かれることがあります
↓
03:ご依頼意志の確定
↓
04:設計監理契約
JIA建築設計・監理業務委託契約書または四会連合協定建築設計・監理業務委託契約書を用いて設計監理契約を結びます。
原則、設計監理契約又は計画依頼書が先になります
これは、我々建築家の職能を守るために必要なことですが
↓
より具体的に可能性を確信していただくために、ラフプランをご提出させていただくこともあります
↓
05:基本設計・・・1ヶ月〜3ヶ月〜
プランニングやデザインの方向性について、いくつかのバリエーションの中から絞り込みを行います。地盤調査や測量など必要な調査等のお願いをする場合もあります。
↓
06:実施設計・・・1ヶ月〜3ヶ月〜
見積のために必要となる詳細な図面を作成します。併せて大まかな設備の仕様や仕上材料の打合せを行います。
↓
07:建築確認等の申請業務・・・1ヶ月〜
着工のために必要な各種行政手続きを行います。
↓
08:施工業者選定・見積調整・・・1週間〜1ヶ月
実施設計をもとに施工業者から見積をとり、施工業者選定のための助言を行います。
↓
↓7と8が入れ替わることもあります
↓
09:工事着工、現場監理・・・4ヶ月〜6ヶ月〜
各種検査等の立会いの他、施工不良等に対する品質監理、設計主旨の把握を確認する設計監理などを行います。
↓
10:竣工検査、引渡
竣工時に設計者による検査を行い、引渡を行います。
↓
11:一年検査
竣工1年後に不具合がないか、再度検査を行います。
設計監理料
設計・工事監理料は、新築、リフォーム等原則として H21年国土交通省告示第15号により、
業務日数と人工により 算出します。
(
気軽にご質問ください。
規模や構造、建築用途もわかる範囲でお知らせください )
総工事費との料率方式や、床面積による要素も考慮し、業務遂行に適切な料金が報酬になります。
(現在国土交通省において上記告示の見直しがなされています。施行後は順次変更されます)
無料相談から打合を進める上で、どのような費用が発生するかを御説明いたします。 事前の連絡無しで費用が発生することはないので、ご安心ください。
設計・工事監理料の料率は、木造住宅の設計・監理で〜15%〜程度です。
総工費が低ければ比率は高く、総工費が高ければ比率は低くなります。
ローコスト、狭小住宅、CM事業の場合は、
手間や独自のノウハウがありますので、設計料率は上昇します。
・工事金額に関わらず最低設計料を250万円とします。
・リモデル(リフォーム)の場合は工事金額の20%を基準とし
最低設計料を50万円とします。
・設計報酬に含まれないもの
・確認申請、検査費用 (関係官庁に支払われる手数料)
・構造計算費用(工事金額の2%)
・省エネルギー計算及び申請
・建築基準法以外の制度に関する申請等手数料及び図面等資料作成費用
・公共設備加入料金等 (水道加入料金、ケーブルテレビ加入費用等)
・地盤調査費用、敷地、既存建物測量費用
・契約時点で、予測のできない事項に関する調査・交渉・申請等
・遠隔地の場合の交通費・宿泊費等
コンサルタント料
・一般的なヒアリング相談は、
最初の2時間までを ¥40000ー
その後、1時間までごとに ¥25000ー
・マンションや、イージーオーダー建て売り、ハウスメーカーのプランチェック、アドバイスなどで、スケッチなど作業を含む場合は、上記に加え
¥100000ー
(清書をする場合、模型を作成する場合はスタッフ作業料を追加させていただきます)これらのコンサルの場合、敷地未確認、行政、法規等未確認の状況もあり、コストを含め、全てを可能にするとは限りませんので、ご了承ください。
誤差を少なくするには、ご相談時にできるだけ多くの情報をご用意ください。
・土地探しのお手伝いの場合
上記、一般的なヒアリング相談と同様とお考えください。
遠隔地の場合は、交通費のご請求もさせていただきます。