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卵巣から卵子を経膣的に、針で穿刺し採取します。卵子と精子を混ぜ合わせて、受精を確認した卵(胚)を、カテーテルを用いて子宮腔に戻す(胚移植)方法です。
体外受精を受ける前に、不妊の原因はどこにあるのか系統的に検査をし、それに基づいて治療を受けることが大切です。女性の年齢とともに起こってくる卵子の老化と数の減少はどうしても避けられない障害になります。この意味から、他の方法で妊娠することが難しいと判断された場合は、なるべく若い時期に体外受精法を受けるようにしたいものです。
体外受精の手順
①卵巣刺激法
妊娠率を高めるためには、良質な卵が多数必要になります。そのため、下垂体性性腺刺激ホルモン(hMG)を注射し多くの卵胞を発育させます。卵胞の発育は超音波による診断や血中のホルモン(エストラジオール・E2)の測定によって、その数と成熟度を推定します。
② 採 卵
採卵法は、外来で卵胞の大きさを診るときに使う経膣超音波を使いながら、膣から採卵針を差し込んで卵胞液とともに卵子を吸引します。採卵時間は30分以内で終わります。
③精液の調整と媒精
採卵の当日、採取し持参します
採取した卵子は数時間培養し、精子を一緒に混ぜて受精させます。採卵の翌日受精が成立したかどうか判定します。受精が成立しない場合、移植は中止になります。
④胚移植法
胚移植は人工授精と同じ要領で行い、数分で終了し、麻酔も必要ありません。胚移植後は30分ベットで安静にしていただきます。
⑤黄体期サポート
胚移植後、着床を助けるために黄体ホルモン(プロゲステロン)や、胎盤性性腺刺激ホルモン(HCG)を注射します。
体外受精法の費用について
体外受精法は他の不妊症の治療法とは比べ物にならないほど費用がかかります。それは、現在のところ体外受精法には保険診療が適用されないからです。体外受精法の費用は排卵誘発剤、超音波検査、ホルモン測定、採卵、卵子および精子の調整と培養、胚移植、黄体期の管理、が主なものです。
IVF-ETの治療の実際
(1) 月経が開始したら
月経3日目から 注射を受けてください。
(2) 卵巣刺激 注射
[アンタゴニスト使用による体外受精胚移植]
月経3日目に、外来受診して下さい。毎日排卵誘発剤のhMGを注射します。卵胞径が13~14mm程度),GnRH antagonistの使用を開始します。 GnRH
antagonistは使用開始直後からただちに内因性ゴナドトロピン分泌を抑制します。採卵設定時間の35時間前にhCGの注射を行うほかに、スプレーを300~450μgを33時間前に使用する事により排卵を起こすことも可能です。
このようにGnRH analogueを併用しつつ卵巣刺激を行うことをcontrolled ovarian hyperstimulationとよびます。
●採卵手術
採卵の際しては、手術室で局所麻酔か静脈麻酔のどちらかで行います。 採卵室で消毒をし、局所麻酔を施した後、静脈麻酔を併用して採卵します。採卵は、超音波ガイド下に、卵胞を確認しながら針を刺して、採取します。
●精液採取
、精液所見が不良な場合は再度精液採取をお願いする場合がありますので、担当医の指示に従って下さい。
6)受精の判定
採卵翌日に受精の有無を判定します。時間の都合で受精の判定が明確に出来ない場合もあります。
●胚移植
受精して、分割した卵を胚といいます。胚移植は通常、採卵の翌々日に行います。手術室で行います。移植の個数は、学会で1個以内との勧告がでていますので、多数の胚が得られた場合は、至適と考えられる個数を移植し、余剰胚は凍結します。尚、卵巣が腫れすぎている場合や、内膜の状態が悪い場合は、移植を中止し、全ての胚を凍結します。また、分割卵が1つも得られなかった場合は、胚移植は中止となります。
●黄体ホルモン投与
判定日まで、毎日プロゲステロン剤(プロゲストンなど)を筋注します。近くの産婦人科などで注射を希望される方は、医師にご相談下さい。
●判定
胚移植の2週間後に妊娠判定を行います。 妊娠反応が陽性の場合、黄体ホルモンの注射を継続します。1週間後に超音波を施行し、胎嚢の位置や数を確認します。
[判定が陰性の場合(妊娠しないとき)] 反応が陰性でもごくまれに子宮外妊娠などの場合もありますので、異常を感じたら直ちに受診して下さい。
2.採卵による、出血等の危険性:
採卵は、基本的には超音波ガイド下に針で、卵巣を穿刺して、卵胞液を吸引するという方法で行いますが、予期せぬ出血の為、開腹手術、輸血が必要な例が学会で報告されています。輸血した場合、輸血後肝炎の危険性があり、肝機能検査を継続する必要があります。
3.麻酔の危険性
局所麻酔によるショック→血圧低下、呼吸不全などの可能性があります。
4.採卵、胚移植による感染:
細菌の混入により、発熱、膿瘍形成などの可能性があります。予防のため、抗生物質の投与を全例にします。
[凍結胚移植周期の実際] .
内臓薬、外用薬の服用:
内服薬または外用薬を処方します。胚移植の日を決定してから、細かいスケジュールを決めます。日程表を作成しお渡しするので、内服薬は担当医の指示に従って日程表の通りに内服して下さい。医師の指示をよく確認して下さい。以後指定された日に来院してください。採血と超音波による内膜の発育状況の確認を行います。薬がなくなりそうになったら各自注意して、なくなる前に早めに申し出て下さい。また、張り薬を使用する場合もありますので、医師の指示をよく聞いて従ってください。
.黄体ホルモン剤注射:
胚移植2日前より開始します。以後判定まで、毎日注射します。内服のも継続してください。
.融解:
胚移植前日に外来で内膜の状況を確認後解凍します。超音波、注射があります。
.胚移植:
外来で超音波、注射終了後、手術室で行います。胚移植は採卵周期と同様に行い、2時間安静ののち帰宅していただきます .
外来受診:
胚移植後5日目と10日目は(採血)と超音波検査があります。移植後2週間で妊娠の判定を行います。尿の採取方法も同じです。 .
妊娠成立後:
妊娠9週まで、内服を継続していただきます。
.胚の保存期間:
夫婦が離婚したり、いずれかが死亡されたりした場合は廃棄させていただくことになっております。融解にともなって、胚が100%戻るとは限らないこと、不可抗力により(大震災など)胚の保管に支障をきたす可能性はゼロではないことを予めおことわりさせていただきます。解凍した胚が1日おいて発育していない場合は、移植を中止します。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前09:30~12:30 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 〇 |
午後16:00~19:00 | ○ | ○ | ○ | / | ○ | / |
※木曜・土曜の午後、日曜日と祝日は休診です。 TEL 0798-39-0555
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すずきレディースクリニック
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