特別治療室のような場所で目を覚ましたアリス。

そのとき既に，街は廃墟と化していた。

アリスとマットが命懸けでくいとめたはずの感染被害。
しかしアンブレラ社の別働隊が調査のために開いた扉から
「ヤツら」は解き放たれてしまったのだ！！
要人たちを退避させたアンブレラ社は
ラクーンシティの完全封鎖を強行。
私設軍隊さえも彼らにとっては捨て駒でしかない。
ついにアンブレラ社は，戦術核ミサイルにより
ウィルスと機密とを街ごと消し去ることを決めた。

ゾンビから逃げ回るジルたち一行に合流したアリス。
そこへ一つの希望の連絡が入った。
Ｔ-ウィルスの開発者，アシュフォード博士だ。
「街に残された娘を助けてくれれば脱出方法を教える」。

…ラクーンシティ消滅まで，あと４時間。

サボリ組で補習授業に出席していた鈴木友子。
補習抜け出したさに，サボリ組女子１３人で
野球部の応援に行った吹奏楽部に弁当を届けに行く。

ところが…

遠足ノリで弁当を１個ちょろまかしたりして
騒ぎ疲れた彼女たちは電車を乗り過ごしてしまう。
てくてく歩いてやっとのことで球場に到着，弁当を届けるも，
真夏日に寄り道しながら運ばれた弁当は無事ではなかった。
吹奏楽部は１人を残して病院行き（顧問の先生も）。

このピンチにかき集められたのは
サボリ組１３人＋その他３人＋吹奏楽部の生き残り＝計１７人。
「吹奏楽は無理でもビッグバンドジャズならできる！」
やる気なしかつ大半がド素人な女子高生たちの挑戦が始まった。

どうにかして中古の楽器を手に入れ練習に励むガールズ。
なのにやっと演奏の楽しさがわかってきたところで吹奏楽部が復活。
高まりつつあった熱意は行き場を失ってしまった。

しかし，友子の心に灯ったジャズの火はまだ消えていなかった…。

ヴィアンヌは娘のアヌークを連れて町から町を転々としていた。

ある風の強い日曜日，二人がたどり着いた山間の村。
そこでは古い慣習に従い慎ましい生活が営まれていた。

そんな中，教会へも行かず店を開くヴィアンヌ。
彼女が売るのはチョコレート。
店に訪れた人にはココアを勧める。
チリ・ペッパーを散りばめた少し刺激的な味。

カカオには人の欲望を解放する効果があるという。


敬虔なキリスト教徒としての生活，それは
厳しく抑圧された息苦しいものであった。
心の奥底では自由を求めていた村人は，
彼女のココアを飲んで一人，また一人と心を開く。

村の慣習を守るために奮闘する村長のレノ伯爵は，
「よそ者」であるヴィアンヌを危険視していた。
彼女が売る「甘い誘惑」を…。