7月20日過ぎはまだ人出も少なく、雪渓の雪は沢山残っていたので、快適な旅ができた。

黒部に入るには3つのルートがあるが、これは富山地方鉄道新魚津駅から宇奈月に行き、そこからトロッコ ( 上の写真 ) に乗るルートである。 所が、トロッコは途中の欅平までしか行けない。 しかし 関西電力の特別の見学会 に応募し参加できれば欅平から黒部ダム迄、さらにトンネルを通って入れる。

トロッコの線路沿いの黒部川には多くのつり橋が架かっている。 ダムの建設前にはよく使われていたらしいが、 中にはこの真ん中のもののように、現在はサルが渡るためにしか使われなくなったものもある。

2つ目のルートは立山駅からケーブルカー、バス、トロリーバス、ロープウェイ、更にケーブルカーと乗り継いで入る富山側からの ルートである。 これは最初のケーブルカー。 なお第3のルートは赤沢岳の下をくぐってトロリーバスで長野県の扇沢から入るもの。

これは第2のルートの2番目の交通手段のバス ( 写真右下 ) が室堂平に着く手前あたり。 この辺では7月下旬でもまだ5mくらいの雪の壁が道路際にある所もあった。

室堂平 ( 2450m ) から立山を見上げる。 山頂右端の雄山の頂 ( 3003m ) には雄山神社と宿泊施設が見える。

室堂平のみくりが池にはまだ多くの残雪、雪渓が見られた。

みくりが池から剣山方向を見ると下には地獄谷。 硫黄化合物の臭いが鼻を突くが、元気に降りて行く人もいる。

ハイマツの実かと思って撮影したが、あとで花だと知らされた。

たぶん、ヨツバシオガマ。 他にも多くの高山植物が満開だった。

奥からみどりが池の湖面のさざ波、湖岸の残雪、高山植物のチングルマの花

日本最古の山小屋 「 立山室堂 」 は国指定重要文化財。 その歴史は鎌倉時代に遡るとか。 最近綺麗に修復された。

室堂平からはトロリーバス ( 無軌条電車 ) に乗り、雄山の頂上の真下をくぐる長いトンネルを通り黒部平に。

黒部平から30度くらいの急勾配を一気に黒部湖へと下るケーブルカー。 支柱がまったくないのが面白い。 終点がいよいよ黒部ダム

黒部ダムはちょうど放水をしていた。

放水された水の飛沫が美しい大きな虹を見せてくれた。

展望台で放水を背にするカホル

建設中殉職した117人もの犠牲者を追悼する銅像と慰霊碑を前にして強く胸を打たれた。
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