フリーマンの随想

その74. 米国産牛肉輸入再開にあたり


* あまり誰も触れて来なかった3つのポイント *

( Aug. 10, 2006 )


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 今日 ( 2006年8月9日 )、輸入が再開された米国産牛肉が日本の市場にお目見えしたと、ニュースが報じています。  ここでは、BSE問題に関連してはいるが、新聞やTVでは従来ほとんど問題にされて来なかった3つのポイントについて考え、 意見を述べて見ようと思います。

1.ゼラチン ( やコラーゲン ) は本当に安全なのでしょうか?

 この分野の専門家以外は、わりと無関心で、マスコミ等では従来ほとんど議論されていないのが、ゼラチンの問題です。  ゼラチン ( やコラーゲン ) は最近化粧品、美容食品関係でも非常に脚光を浴びており、一部の若い女性たちは、 何の疑問も持たず無邪気に 「 コラーゲンを食べてキレイになろう! 」 としています。

 我々の生活に一番身近なゼラチンの利用と言えば、ゼリー、もう少し専門的に言えば 「 ゲル化剤 」 としての多くの食品への添加です。  ところが、大多数の日本人は、コラーゲンやゼラチンがあの怖いBSEと関係があるかも知れないなどということは全く知らず、 何も考えずにそれを胃に入れているのではないでしょうか。

 食品用ゲル化剤には、主に4種類の物質が使用されています。ゼラチン、ペクチン、寒天、 およびカラギーナン ( 寒天同様海草から作られる物質 ) です。 ゼラチン以外の3つは植物系の物質で、牛とは無関係です。  食品用ゲル化剤が、どれほど多岐にわたり各種食品に使用されているかは、 手許にある種々の食品の包装のラベルを仔細にお読みくだされば理解できます。

 ゼラチンをゲル化剤として使っている主な食品にはゼリー、グミ、ババロア、マシュマロ、ソフトヨーグルトなどがあり、 各種惣菜にもしばしば添加されています。 ゲル化剤とは異なる別の用途として、 ウインナソーセージなどの食べられる外皮 ( ケーシングという ) も多くはコラーゲンから作られます。

 もう一つのゼラチンの主要な用途は、医薬品やサプリメント等に用いられるカプセルです。  風邪薬やビタミンEなど、カプセルに入っているものは少なくありません。  カプセルには2種あり、円筒状の身と蓋からなる硬いカプセル ( ハードカプセル ) と、球状その他の形の、 柔らかいカプセル ( ソフトカプセル ) とがあります。  なお、オブラートは、デンプンと寒天を原料として作られる植物性の皮膜で、ゼラチンではありません。

 さて、ゼラチンですが、その原料が何であるかもまた、意外と知られていません。  原料はほとんどが牛の骨、牛の皮、そして豚の皮のいずれかです。この3種の原料は、 世界的にはほぼ3分の1づつと推定されます。  牛の骨は更に二つにわかれ、一つは山野で死んだ牛の死骸に由来する、自然に乾いた骨を拾い集めてきたもの ( インドには牛が沢山いますが、聖なる動物として殺したり食べたりしないので、こういう骨が莫大な量存在する )、 もう一つは屠場で肉や皮をとったあと残る生骨です ( 驚かれるかも知れませんが、前者の方が原料として上等とされています )。

 骨の主成分は燐酸カルシゥムとコラーゲンです。 骨からカルシゥム分を除く幾つもの処理を経て得られるコラーゲンを、 温水で抽出すると、3本の鎖状のらせん構造の分子がこわれ、ランダムな3本の分子に分かれます。  このようにして熱変性し、可溶化されたコラーゲンのことを、ゼラチンと呼びます ( 骨ゼラチン )。

 一方、牛や豚の皮の堅い表側 ( 表皮 ) はなめされて 「 革 」 になり、かばんや靴などに使われます。  内側の柔らかい真皮の部分にはコラーゲンが豊富で、これからも同様の工程でゼラチンが作られます ( 皮ゼラチン )。

 難しい話を続けましたが、申し上げたいことは、「 牛の骨→コラーゲン→ゼラチン→医薬品用カプセルや食品添加用ゲル化剤 」 という 流れが存在することをご理解いただきたいからです。  ゼラチンの原料には、上述のように牛の骨だけではなく牛の皮や豚の皮もありますが、 牛の骨が主要原料の一つであることは間違いありません。 「 脊髄のような危険部位の混入使用はないようにしている 」 と、 メーカーは言いますが、原料骨の生産流通経路は食肉の場合ほどにも規制が行き届かないはずですから、 少量の混入は避けられないと、私は考えています。

 では、そのような理由で牛骨系の原料経由で微量に混入して来るかも知れない病原性の異常プリオンは、 ゼラチンの製造工程中に除去または分解無害化されるでしょうか。  プリオンは数百度の高温でないと分解されず、一方、ゼラチンの製造中の加熱はそれほど高くないので、 熱による分解は期待出来ません。 プリオンはたんぱく質であるにもかかわらず、分解酵素、アルコール、酸、 フォルマリンなどに対しても丈夫だと言われています。

 ただ、骨ゼラチンの製造に際しては通常長期間のアルカリ処理工程があります。  インターネットに出てくる多くの情報を読んでゆくと、この 「 アルカリ処理により、有害な異常プリオンは完全にはなくならないが、 数万分の一から百万分の一程度にまで分解されるので、脊髄等の危険部位が仮に原料牛骨に僅か混入していたとしても、 それから作ったゼラチンを食べても安全と考えてよい 」 と報告されています ( *1 )。

 私がここで申し述べたいのは、日本や米国の食肉生産業者が今後、いわゆる危険部位を完全に除去できたとしても、 また消費者が米国産牛肉は一切買わず、食べないとしても、 私たちがカプセルやゲル化剤の形でゼラチンを毎日のように食べている限り ( ゼラチンやゼラチン含有食品、カプセル等は米国からも輸入されています。  米国では屠場から出る牛の生骨はゼラチンの主要な原料です )、 「 BSE罹患牛の骨に由来する病原性プリオンを我々が食べてしまう 」 という危険から100%逃れることは困難なのでは・・・ という疑問について、上記の資料 ( *1 ) 等により科学的な認識を持つことが大切だという事です。

 食肉の場合に比べ、このゼラチンの危険性の有無の問題が、従来あまりにも話題になっていないことが、 どう考えてもおかしいと思いませんか?  つまり、マスコミその他が米国の食肉生産工場の管理の問題点ばかりを議論して、 ゼラチンやゼラチンを加えた食品やカプセル状薬品の輸入や使用に注目せず、報道もしないのは、 とんだ 「 片手落ち 」 ではないかと申し上げたいのです。

 私は長いこと、どうして誰もこのことを指摘しないのかと疑問に思い続けてきたのですが、今回インターネットで詳しく検索してゆくと、 実は、何人もの人たちが、すでに以前からゼラチンの安全性について強い疑問を投げかけてきていることが分かりました。  また、当然のことですが、それに応えて、業界の人たちや学者たちも、真剣に多くの実証的実験を続けてきたのでした。

 それらを詳しく読んだ後、私はようやく、ゼラチンを毎日ある程度の量食べてもおそらく安全だと納得する事ができました。  ですから、くどいようですが、ゼラチンについても牛肉と同程度に、 マスコミや国会で広く情報の周知と議論の公開がなされるべきではなかったか・・・遅ればせながら、 今からでもやるべきではないか・・・と申したいのです。 ゼラチンやコラーゲンは、米国産牛肉同様、 十分な情報、知識、判断、納得などがあった上で食べるべきものです。 

 なぜゼラチンの安全性についての議論が、これまで大きく表面化せず、業界や専門家の間のみに限られてきたのでしょうか。  憶測にすぎませんが、もしかすると、結論が万一にでも 「 危険が無いとは言い切れない 」 になったりすると、 問題が大きすぎて世界中が収拾がつかないほど混乱してしまうからではないかと思ったりします。  何しろ、日本人だけでなく、世界中の非常に多くの人たちが、すでに長期間毎日のように、 ゲル化剤 ( それが、正体不明の牛の骨を原料とするゼラチンである可能性が何割かある ) 入りの食品やウインナソーセージを食べ、 カプセル ( これも同様 ) に包まれた薬やサプリメントを服用し続けてしまっているからです。

(*1) 一つの例です   別の資料です

2.日本人は 「 自分の健康のことしか考えない身勝手な国民 」 と言えないでしょうか?

 今年の春でしたか、ある米国の食肉加工業者が、「 自分でキチンと全頭検査をするから日本に輸出させろ 」 と言ったら、 米政府が許さなかったので、政府を訴えたと報じられました。 もしこれを許したら、次々にBSE罹患牛が発見されることになり、 米国中が大混乱になることを政府が恐れたのではないかと、私は勘ぐっています。

 要するに、現在の米国で売られている米国内向けの市販牛肉は、BSEの観点から見れば、日本人、 日本政府の今の判断基準からは到底許容できないレベルにあると、多くの日本人が疑っているのです。

 ところが、そういう牛肉を米人たちは毎日沢山食べているのに、今のところ大問題は起きていないらしいのですから、 日本人に与えられている危険度の情報は実は大げさ過ぎ、実際上の危険はきわめて小さいという事なのか ( A:*2 ) 、 あるいは逆に、米国の現実はすでに結構ひどい状態に至っているのに、高度な政治的配慮により、 BSE起因の変形型ヤコブ病が原因で死んだ患者たちがアルツハイマー等の他の病名を押し付けられてしまい、 統計上明るみに出ていないだけだという事なのか ( B:*3 )、 真実はこのどちらなのでしょうか?。  インターネットを検索すれば、勿論、両論が数多く出ています。

( *2 ) ( A ) の一例

( *3 ) ( B ) の一例

 後者 ( B ) が正しいなら、米議会の反発により日本の自動車等の貿易摩擦が心配・・・などという話など、問題にすべきではありません。  「 日本人の誰が喜ぼうと悲しもうと、誰が得をしようと損をしようと 」、米国産牛肉は絶対に輸入不可です。  現在の米国の基準のままなら勿論ですが、今回日米が合意した日本向け食肉処理の基準に厳格に則る、 あるいは則るために日本人が監査し手助けする ( 次節参照 ) ・・・等としても、 それが確実に実行され続けるという保証は ( 次節で述べるように ) 非常に困難と思われますから、 輸入再開をしてはいけません。

 逆に、前者 ( A ) の判断が妥当であるなら、食べる人の自主判断に任せて、 安くて旨い米国産牛肉をどんどん輸入したらよいでしょう。  米国人と同様に 「 おおらか 」 になれる日本人も少なくなく、 「 ごくごく低い確率で病気になる危険が仮にあってもいいから、旨くて安い牛丼を毎日食べたい 」 と彼らは望んでいるのですから、 そういう人たちのためにも、輸入を行うべきでしょう。 それでも嫌な人、怖い人は食べなければ良いのですから。

「 事実はAとBのどちらなのか、自分はどう考えるのか 」 という、科学的で論理的で冷静な考察を各人がすれば、 むやみに感情的に怖がったり、逆に無神経にパクパク食べたり・・・というようなことにならずに済むことでしょう。

 さて、恐らく今まで誰も言っていないと思われる重要なポイントを一つ申しましょう。

 科学的見地から見て米国産牛肉の現状がおおいに危険だと本当に考えている ( B ) なら、 米国人全体の安全のためにも、日本政府は、政府間交渉の席で、米政府にではなく米国民に向かって、 米国での肉牛やその飼料の管理、食肉の処理工程や検査方法の抜本的改革を、 強く真摯に何度でも呼びかけるべきではなかったでしょうか? 危険だと思うものを他人が口にしようとするのを見た時、 お節介と言われても忠告し制止しようとするのが 「 人の道 」 というものではないでしょうか?

 現状の日本政府や日本人の態度は 「 日本人にだけは安全な牛肉を寄こせ。  米国人たちは危険性のある牛肉を勝手にお食べなさい 」 ということです。  よ〜く考えると、これはすごくおかしいことだとは思いませんか? こんな不人情で利己的なことでよいのでしょうか?  これでは、米国人たちが不愉快に思うのも当然です。  彼らにわれわれの懸念を聴いてもらい理解させることなど、到底無理でしょう。

 逆に、もし米国人たちが大規模で壮大な 「 人体実験 」 をすでに長期間自主的に行って下さり、 それでも全く問題が出ていないと判断する ( A ) のであれば、 日本人だって、米国産牛肉を堂々と食べても大丈夫なのではないでしょうか。

 皆さんのお考えは一体 ( A ) なのでしょうか? それとも ( B ) なのでしょうか?  あるいはいくら調べてもどちらだか分からないから、とりあえず食べるのは止めておこうというのでしょうか?

3. 大前研一氏の提言に一言 ( 米国の食肉業者の現状 )

 私たち夫婦が在米中一番お世話になったある米国人の家族は、もう20年以上、一切れも牛肉を食べていません。  彼らは、広大な牧場を持ち、沢山の肉牛を ( 使用人に飼わせて ) 所有していますが、その彼らが、 肉牛に与える女性ホルモンや抗生物質などの影響の余りのひどさが怖くなり、牛肉を食べないのです。  なんか、無責任でおかしいとも思えますが・・・

 最初から脱線しましたが、私が在米中住んでいた、南部の小都市に起きたある事件をお話しましょう。  この都市にも小さな屠殺場兼食肉処理工場がありました。  小さいといっても、近在十万人以上の肉食系米人の食卓を賄うのですから、相当の規模です。  オーナー経営者は町でナンバー2の実力者で資産家でした。しかし工場は森の奥の方にあり、 私は8年住んでいたのに一度も目にしたことがありませんでした。 こういう食肉処理工場はどこでも隔離された辺鄙な区域に在ることが多いようです。

 この工場の労働環境は、いわゆる3K ( きつい、汚い、危険 ) で、労働者も黒人を主とする最下層の、職業訓練を受けていない、 低 ( 無 ) 学歴で文盲の人たちでしたが、次第に景気がよくなってくると、それすら集まらなくなり、ついに、 不法入国させたメキシコ人たちを集めてきて操業を続けざるを得なくなりました。

 それがついにある日、違法雇用として警察に取り上げられ、上記の実力者のオーナーがが警察に召喚されるという事態になり、 町じゅう大騒ぎとなりました。 操業停止になれば、地域の食肉の供給に不安が出るし、痛し痒しだったようです。

 日本のTVでは、清潔そうで模範的な食肉処理工場で白衣姿の白人労働者たちがキビキビ働いている映像が時折流されていますが、 決してあれがすべてでも代表でもありません。 つまり、当然といえば当然ですが、大部分の食肉は、 典型的な3Kの処理工場を経て一般人の食卓に上らざるを得ないわけです。

 動物たちの絶え間ない悲鳴を耳にしながら、ひどい悪臭の中で終日働くことを我慢するしかない最下層の労働者たちに、 上質の品質管理や厳正な規則遵守を継続的に求めること自体、所詮無理なのではないかと思えてなりません。  養鶏場、養豚場やブロイラーの処理施設などのずさんな管理や不衛生状態も同様で、 年中行事のようにしばしば現地の新聞で糾弾され報じられていました。  米国中の食肉処理施設がすべてこんなレベルだとは思いませんが、 こういうひどい現実が決して例外ではないという事を知って頂きたいと思い、書きました。

 最近、大前研一氏が 「 ・・・アメリカ側の検査に不安があるのなら、さっさと日本からアメリカの食肉処理施設に検査官を派遣し、 常駐させればよいのである。 ( 中略 ) 日本から派遣する検査官は農産物検査官を転用すればよい。  いまは民営化しているが、 コメの等級を決めるなどの業務のために1万人以上もいる。・・・ 」 という論を述べています ( SAPIO 2006.4.12.p44〜:*4 )。

 日本人の検査官を1人や2人派遣したって、広大な処理場を操業時間中監視し続けること、劣悪な労働環境の中、 最下層の労働者たちの中を ( 社長から末端までの米人たちの反感の目にさらされながら ) 現場を巡回し続けること・・・ などに耐えて、何年も滞在して職責を果しきる事は、非常に困難でしょう。 そういう強靭な神経と体力を持ち、 かつ誠実で優秀な人たちを何百人も選抜し米国の僻地の3K処理場に送り込めるものでしょうか?

   大前氏は 「 50カ所に各1人、50人ほどを訓練、派遣すれば十分 」 という意味のことを述べていますが、 米国で工場の現場を長期間動かした経験がある私に言わせれば、それは絵物語にすぎません。  隅まで十分に目を光らせるのだったら、ひとつの処理場に最低3人以上の日本人がいなければ、無理でしょう。  それでも、そういう日本人監視者の目をかいくぐって、変な肉が日本に上陸したら、彼らは手ひどく非難されるに決まっています。  そんな危険を敢えて買って出る人が、どれほどいるでしょうか。

 私には、日本人を監視者として送るという案は、机上の案としては名案に思えても、現実的には非常に困難だと思えてなりません。  海外の僻地で1人であんな劣悪な職場環境に閉じ込められたら、ホームシックどころか、たちまち頭がおかしくなります。  複数の日本人が強固な一体感のもと、チームを組んで励まし合わなければ、1月ももたないでしょう。  大体、1人では風邪もひけないし休暇もとれません。

 もし本気で監視官の派遣を提案するのなら、よほどの高給と待遇を用意し、 厳正な選抜と高度な事前訓練を施した最優秀の人たちを数百人確保することが不可欠です。  怠けたり買収されたりして偽装や作業ミスを摘発できないような人、 孤独や劣悪な環境に耐えられないような弱い性格の人などを選んではなりません。  英会話だって上手に操れなくては勤まりません。 「 農産物検査官を50人ほど転用・・・ 」 なんて、私に言わせれば、 米国の工場での 「 人材 」 とか 「 人使い 」 とかの現実を体験したことがない方の空論です。

 否定的見解ばかり述べて恐縮ですが、もう一つ・・・。 日本人の検査官を置くというアイデア自体、誇り高いアメリカ人には、 非常な抵抗感があるでしょう。 自分たちのスタンダードが不十分だとけなされ、 そして自分たちの作業も信頼できないと見なされた上、東洋の果てから来た日本人に終始監視されながら毎日働くなんて、 到底我慢できないというのが、恐らく彼らの本音だと思います。

 米国人は米国のスタンダードが、何でも世界一だと、理屈ぬきで固く信じて疑わないのです。  だからBSEの管理や検査においても決して日本流を受け入れず米国流を譲らないのです。  この部分を上手に突き崩して行く事 ( それは最良の人材が最善の行動を継続することによって可能かも知れません ) によってのみ、 日本人検査官という 「 名案 」 は、実現し実効を挙げることでしょう。

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( *4 ) 3月末、この大前氏の記事を畏友すぎやまこういち氏 ( 作曲家 ) からFAXで教えられました。  これに対し私が感想として本稿の第3節を書いて送ったところ、 彼から 「 熊井兄の論文ゆっくり読ませていただきました。 まったくお説の通りだと思いました。  この卓見を何かのメディアに発表したいですね。 このままでは勿体ない気がします 」 とお褒めに預かったので、 数カ月熟慮し修正を加え、さらに第1節と第2節を書き加えてここに発表しました。

ご感想、ご意見、ご質問などがあれば まで。