<<< BEST ALBUM - 2003 >>>
<1> 伊 藤 政 樹 さん |
【BEST ALBUMS
2003】 1. Massimo Ranieri / Nun E'Acqua (Italy) 2. Haris Alexiou / To The End of Your Heaven (Greece) 3. Eleni Tsaligopoulou / 5 Tragoudia Gia Ena Kalokeri (Greece) 2002, CCCD 4. Joao Gilberto / Live at Umbria Jazz (Brasil) 2002 5. Eleftheria Arvanitaki / Live at The Gialino Music Theatre (Greece) 2002 6. Kabelo./ and the beat goes on (South Africa) 7. Kabelo./ rebel with a cause. (South Africa) 2002 8. Habib Koite & Bamada / Foly ! : Live Around The World (Mali) 9. L'ham de Foc / Canco de Dona i Home (Spain) 2002 10. Rokia Traore / Bowmboi (Mali) |
●今年購入して聴いた回数が多かったものを選びました。 ●昨年の作品が混ざっておりますが、そこはご容赦を。 |
<2> 荻 原 和 也 さん |
【BEST
ALBUMS 2003】 Robert Randolph & The Family Band “UNCLASSIFIED” セイクリッド・スティール Yerba Buena “PRESIDENT ALIEN” ラテン・エレクトロニカ Gnawa Diffusion “SOUK SYSTEM” グナーワ Angham “OMRY MAAK” エジプト Hamelmal Abate “SEDET” エチオピア Aba Shante“AYOYO” 南アフリカ/クワイト Soh Sah Datong“GEE NAY BUENA NEKIN TIYAH” ミャンマー Dochas スコットランド・スカイ島 Caracas Sincronica“ZAFARAFA” ベネズエラ都市弦楽 Ba Cissoko “SABOLAN” ギニア |
【その他もろもろベスト】 ネクスト・トゥ・ザ・ベスト:渋谷毅オーケストラ『ずっと西荻』 DVD:Dan Hicks & Hot Licks featuring An All-Star Cast of Friends リイシュー:浜村美智子『カリプソ娘』 レーベル:Doublemoon ライヴ:マーマーエー・9月21日・上野公園水上音楽堂 哀悼:セリア・クルース |
●テーマは「元気が出る音楽」。シブいの、ありません。しみじみ系も除外しました。 ●選び終えて驚いたのは、ブラジルが1枚も入らなかったこと。こんなこと、ブラジル音楽好きのぼくとしては、自分史上初。リイシュー・ラッシュで、ブラジル盤はたくさん買ったものの、新録となると、これ1枚に絞れるアルバムがなかった。サンバのアジェノール・ジ・オリヴェイラ、ドナ・エジッチ・ド・プレート、ショーロの『ノイチ・カリオカス15周年』、ボサ・エレクトロニカのルイス・マセードなど、愛聴したアルバムは数あれど、どれも決め手に欠けた。 ●ネットで世界各国のCDを買うようになってだいぶ経つが、海外のサイトを新しく発見するたび、いかに日本に入ってこないCDが多いかを実感する。たまたまDさんに知らせたスターゲイザーズやE・K・ニアメのリイシューCDは、その後一部で大騒ぎとなったようだが、ワールド・ファンの耳に届いていないCDは、まだ山ほどある。ぼくがネットで買っているカンボジア、バングラデシュ、スリランカ、ソマリア、エリトリア、ホンジュラスといった国々のCDなど、日本で買い付けているお店は1店もない。 ●長い戦乱で疲弊したソマリアやアフガニスタンといった国でも、世界に散らばった移民たちの手によって、ポピュラー音楽のCDが活発に作られている。大手の流通にはけっしてのらない、移民コミュニティ発の手作りCD−Rを聴いていると、メディアが伝えるのとはまた別の国際情勢が見えてくるのと同時に、人々がポピュラー音楽に何を託そうとしているのか、思いをはせずにはおれない。 |
<3> 原 田 尊 志 さん / EL SUR RECORDS |
【BEST ALBUMS
2003】 1 GNAWA DIFFUSION / SOUK SYSTEM (WARNER, FRANCE) 2 THINK OF ONE / MARRAKECHE EMBALLAGES ENSEMBLE 3 (BOMBA, JAPAN) 3 HARIS ALEXIOU / TO THE END OF YOUR HEAVEN (EMI-MINOS, GREECE) 4 CELIA CRUZ / REGALO DEL ALMA (SONY, US) 5 L'HAM DE FOC / CANCO DE DONA I HOME (SONIFOLK, SPAIN) 6 ROKIA TRAORE / BOWMBOI (INDIGO, FRANCE) 7 COOL COOL FILIN / COOL COOL FILIN (CARAMBA, JAPAN) 8 HENRIQUE CAZES, FERMANDO MOURA, BETO CAZES / ELECTROPIXINGUINHA (RICE, JAPAN) 9 SKA CUBANO / SKA CUBANO (VICTOR, JAPAN) 10 HANINE Y SON CUBANO / ARABO-CUBAN (RICE, JAPAN) |
●ワールド新作に限定してベスト10作ってみました。 ●次点はマッシモ・ラニエリと、ユリ・ブエナベントゥーラです。ユッスーとヨルゴスは、繰り返し聴いたというわけではないので、選外になってしましました。 ●なお、複刻を入れると、ライスばっかりになるんで、新作に限りました。それにしても、ニーニャは労作でした...。次はアマリア?それともダークシティ? →→ EL SUR RECORDS |
<4> 田 中 勝 則 さん / オフィス・サンビーニャ |
【BEST ALBUMS
2003】 竹内まりや/ロングタイム・フェイバリッツ(ムーン) ハワイアーナ ボサ・ノーヴァ・スイート(アトン) GNAWA DIFFUSION/SOUK SYSTEM (WARNER) MARIA TERESA/O MAR... (LE CHANT DU MONDE) FESTIVAL IN HAVANA (MILESTONE) ケケレ/コンゴ・ライフ(ライス) ミュニール・ヌーレッティン・セルチューク/トルコ声楽の至宝(ライス) キューバ音楽の真実(ライス) エンリッキ・カゼス・アプレゼンタ・ショーロ歴史物語(ライス) ニーニャ・デ・ロス・ペイネス/フラメンコの女王(ライス) |
●かなり悩んでの10枚選出。一番難しかったのが、サンビーニャ商品をどこまで入れるかでした。もし他社商品だけで選んだら(見ている側からすれば)もっと面白くなったかもしれないけど、でもやっぱりそれじゃウソになる。自社商品、特に自分で制作したものを一番聞いているのは間違いないわけですから。というわけで、他社商品が5枚に当社ものが5枚。これくらいが妥当なバランスなのでしょう。 ●それぞれを選んだ理由は、当社のサイトで詳しく書くつもりで準備していますが、そこでも書いていないことがひとつ。ぼくはもう新しい録音だけでベスト10を選ぶ気にはなれない、ということです。新しい音楽がこれからどんどん面白くなるような気配はないし、無理して新録だけで選んだら、自然体のベスト10ではならなくなってしまいます。ちなみに、竹内まりやだって、いま愛聴しているヨルゴス・ダラーラスだって、当社のケケレだってハニーンだって、結局は古い楽曲を歌ったもの。古い音楽のリメイクこそが、2003年の重要な流れだったのかもしれません。だからこそ、ライスの復刻シリーズも受け入れられたのではないでしょうか。 ●来年もこの動きは続くと思われます。それに合わせて、当社もますます積極的なリリースを続けてゆくつもりです。お付き合いのほど、どうぞよろしくお願いします。 →→ OFFICE SAMBIHNA |
<5> 高 橋 政 資 さん / アオラ・コーポレション |
【BEST ALBUMS
2003】 1. Rokia Traore / Bowmboi (Mali) 2003 2. Faye Wong/將愛(台湾)2003 3. Maria Teresa/O mar... (Portugal) 2003 4. Lidia Pujol / Iaie (Spain) 2003 5. George Dalaras & Marinella/Mazi - Live from megaro mousikis athinon (Greece) 2003 6. Teresa Garcia Caturla / Llego Tete (Cuba) 2003 テレシータ・ガルシーア・カトゥルラ/テテがやってきた(ディスコ・カランバ) 7. Kabelo./ Rebel with a cause. (South Africa) 2002 8. Yerba Buena/President alien (U.S.A./Cuba) 2003 ジェルバ・ブエナ(イエルバ・ブエナ)/プレジデント・エイリアン(SMJI) 9. Domenico Modugno / Con l'affetti della memoria (Italy) 2001 10. V.A./El ventilador 25 Rumba Catalana hits (Spain) 2002 <順不同> 番外)V.A./Atardecer llanero - Tu tradicional Joropo (Venezuela)1995 |
●今年一年よく聞いたアルバムとなにか心に残るものがあった、という曖昧な基準で選びました。 ●基本的に弊社の商品(カランバ/ビーンズ/ハッピー・フラワー)は除外するつもりでしたが、6だけ例外としました。エストレージャス・デ・アレイートで男達を仕切っていた女性歌手の初ソロ作で、キューバの若手達がその時代のサウンドを難なく再現+αしています。自社配給商品ということに関係なく愛聴しました。が、まったく売れませんでした(笑)。 ●4は、スペインのカンタウトーレ〜SSW系女性歌手。以前はComes&Pujolという女性デュオでやっていましたが、ソロになっての第1弾です。 ●9と10はリイシュー。9は、2001年には発売されていたようですが、日本の店頭に並びだしたのが今年になってからのようなので入れさせていただきました。 ●カタルーニャのフラメンコというと軽薄でどれも一緒というのが一般的な今までの評価でしたが、10はそんなイメージを覆してくれました。何でも飲み込んでしまうこの雑食性と勢いが昨今のバルセロナ音楽シーンの活況の根底にあるのでしょうか。 ●番外は、中古で入手したCD。ベネズエラ山岳地域の音楽ホローポの現地人気歌手達が多数集まったフェスティヴァルの実況盤です。この吹っ切れた勢いは最近のワールド系からは得難くなってしまっているのでは? ●今年も10や番外のような、その土地に対する勝手なイメージを遙かに越える音群が詰まったアルバムと出会えたことは、大変な収穫でした。 →→ AHORA CORPORATION |
<6> D-JAZZ (WEB MASTER) |
【BEST
ALBUMS 2003】 1. CANCO DE DONA I HOME / L'HAM DE FOC (2002) (Spain) 2. LA TAWA / ZEBDA (CD+DVD) (France) 3. TAYUTAF / PHAT (Jazz/Japan) 4. SPARK OF LIFE / AB UND ZU (Jazz/Norway) 5. BOSPORUS BRIDGE / ORIENTATION (2001) (Jazz/Turkish) 6. NEW CONCEPTION OF JAZZ LIVE / BUGGE WESSELTOFT (Jazz/Norway) 7. LIVE / ELEFTHERIA ARVANITAKI (Greece) 8. THE BEST OF THE CLASSIC YEARS / KING SUNNY ADE (Juju Music/Nigeria) 9. THE RANDY NEWMAN SONGBOOK VOL.1 (Rock/USA) 10. THE WIND / WARREN ZEVON (Rock/USA) |
【2003年作以外のヘビーローテーション】 ESSENCE ORDINAIRE / ZEBDA (France) HOMECOOKING / TONY ALLEN (Nigeria) RED, HOT + RIOT / V.A. (Afrobeat, et al) SYNCHRO SYSTEM / KING SUNNY ADE (Juju Music/Nigeria) SPECIALIST IN ALL STYLES (Original Versions) / ORCHESTRE BAOBAB (Senegal) REBEL WITH A CAUSE / KABELO (Kwaito/South Africa) |
●ベスト10は素直に愛聴したアルバム選です。R・ニューマンにしても、W・ジヴォンにしても、歴史的作品などでないばかりか、聴いた回数もそう多くない。それでも愛でるように耳を傾けた音楽。その意味では、いずれも今年自分を支えてくれた大切なレコードでした。 ●結局アフリカものを全然入れられなかった中、唯一選んだサニー・アデは、このCDによって彼の凄さについて改めて開眼させられた思いがします。2003年以外の作も含まれていますが、今年日本でブレイクした作品群ということでご容赦下さい。 ●バオバブは最新作の楽曲のオリジナル・テイクを並べた自作CD−R。もしかすると、今年一番頻繁に聴いたのはこれかも? ●「アフリカ・ベスト10」と「ワールド・ベスト10」については別ページを。 |
追)表記方法がバラバラですが、お許し下さい。 (2002.12.11)