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2015年10月3日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
家を8時に家を出てナビ通りに走った。 途中草餅を売っているお店があったので立ちより、川合から県道大峯公園線に入り、虻トンネルを出た所の右側にある駐車場に10時10分に到着した。 周りをウォッチングしてからほんの申し訳程度のストレッチをした。 隣に駐車しているチームはかなり入念に体操をしていた。 支度を済ませ、10時20分登り始めた。 道は駐車場のトイレと休憩所の間から、つり橋を渡って行く。 つり橋の下はきれいな川である。アメノウオが口を開けて待っていそうなきれいな川である。 この川は山上ケ岳を源とする。 植林の中の登山道には、所どころに階段がある。 途中に観音の水がある。せっかくだからペットボトルの水をあけ観音の水に替えた。 コップが置いてあり、一口飲んだがおいしかった。 山道は、緩い登りを進む。 左へ分ける道がある。第一展望台への分岐だが立木が邪魔をして南側の狭い範囲しか展望はない。 樹木が成長すれば展望台の役目を果たさなくなる。その時はどうするのか今から心配する。 左端が弥山で先月登ったところである。 元の道に戻りさらに上に歩くと二つ小さな橋を渡る。 かっての住居と思える跡や野猿の基礎などが残る場所で小休止した。ところが休憩を終え歩き出すとすぐに立派な休憩所があった。12時25分に到着した。ここまで来ればよかったとは後の祭りである。 この休憩所は屋根に菊のご紋が入っている。 それは南北朝時代、後醍醐天皇の皇子で,元弘の乱で活躍した護良親王の神社跡ということに由来する。 その休憩所の横から階段を登る。 右前方に大きな岩壁が見えて来るがその岩には歌が書かれている。 「お歌石」と言い護良親王が、この地に落ちのびた際にに詠んだ歌だという。 よしの山 花ぞちるらん 天の川 雲のつつみを くずすしらなみ と書かれている。ルートのところどころに観音峰の歴史が書かれたりっぱな掲示板がある。 道はいよいよジグザグで、歩きやすいがかなり急になっていく。 ブナ林のなかでところどころ道がよくわからないところもあるが、おおむねわかりやすく歩きやすい登山道である。 わかりにくいところには木の枝に赤色テープがまかれ迷わないようになっている。 これはありがたい。同じころに橋を渡った二人連れがもう戻ってき、すれ違った。 頂上までいかなかったというが、若いから早い。 ススキが生い茂る原っぱをススキに埋もれるようにして進むと、大きな碑のある展望台に着く。 ここの展望が素晴らしい。 山上が岳、稲村が岳、弥山、護摩壇山、高野山、和泉山脈、金剛山、葛城山、二上山まで見えている。はずであるが山の区別がつきにくいところもあり、そうなんやという感じで360度の山稜を眺めた。そのパノラマを楽しみながら昼食にした。 この展望台が頂上かなと思ったが、そうではなくパノラマの一番近くに見える山が観音峰ということで、急坂が予想される山容である。 昼食を終え、ススキに囲まれた観音峯展望台から観音峰のピークを目指した。 時々登山をする人に出会った。 展望台を過ぎるとさらに深いススキの原で、前を行く人が見えないくらいである。 観音峰の山すそから頂上へは小さなコルに降り、雑木林の登りになる。 展望台から見えていたピークは前衛峰でそのピークからもうひと踏ん張りしなければならない。ピークまでの道はさらに急になる。予想通りである。 下草が少ないブナ林の美しい斜面を歩くのは登山の楽しみでもある。 途中で昼なお暗い感じの植林の林を抜ける。 登り始めて4時間あまり。2時45分に、とうとう頂上に着いたが尾根の一部のようで周囲の展望も全くない。 木がなければ標高が高い分展望台よりさらにパノラマがダイナミックだろうと思うが、それは仕方ない。 コーヒーを沸かし休憩し、3時すぎにもと来た道を引き返した。 年を取ると登りより下りのほうがきつく、気を遣う。ボチボチと下った。 休憩所の少し上に「観音の岩屋」という分岐の案内があり、急な坂道が上に続いていた。 疲れてはいたがここまでいってみないと後悔しそうで、登った。 かなり急な坂を登ると、洞窟の前で行き止まりである。 切通のような岩があったのでその裏に何かあるだろうとくぐろうとしたとき、頭をしこたま強打した。 「ガーン」という感じで一瞬目がくらんだが、帽子をかぶっていたので大きなたんこぶができただけですんだ。 しかし痛かった。 この「観音の岩屋」窟は、天川の民が護良親王をかくまった岩屋で内部は横に広がっていて小ぶりな仏像が祀ってある。 ここにお付きの人たちと隠れたとはとても思えない。 この辺りは大きな岩の多いところで、その都度あちこちに隠れ逃げ延び、その岩石群の一番話をまとめやすいこの窟に話をまとめ上げたのではないかと思う。 観音峰頂上と、道の途中で足の痛さをかばってしばしば休憩をとりながら降りたので予想以上に時間がかかり、ふもと近くに降りてきたときは暗くなり、持っていたヘッドランプとハンディランプで道を確認しながら下った。 ヘッドランプは、我々の登山では必携のアイテムである。 ともかく無事到着し帰り支度をして休憩所を出たのは6時30分であった。 あたりはすでに夜で、真っ暗であった。
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