やちむん通り
やちむん通り周囲にはいくつかの窯があるが、この南(ふぇー)ヌ窯(荒焼(あらやち)の登り窯)も県の重要文化財である。残念ながら現在は使っていないという。
ガイドブックにもあったが、確かに近代的都市とは思えないのんびりとした空気感が漂っている。
ここでは春先には、ホタルが現れるそうである。
釉薬を使用しない、「荒焼(あらやき)」専門の窯として酒甕や水甕などが焼かれたという。
長さ20m、幅3mのカマボコ型で、穴中は大きなトンネルのようになっている。 まわりには陶器の破片がたくさん落ちていた。
裏通りには赤瓦屋根の家やツタが絡む石積みの景色など、昔ながらの風景が残っている。
北の宮(ニシヌメー)などの拝所を見た。他に観光客もなく静かであった。
やちむん通り散策の定番の壺屋焼物博物館にもいった。
確かに沖縄の焼き物や壺屋の歴史が学べるが、やはり裏町の、古民家の連なりの方が面白い。
沖縄が、独特の文化をはぐくんできたのがよくわかる。
南ということで、わがふるさとの串本と共通するものがたくさんある。
これもうれしかったことである。
牧志公設市場
次に牧志公設市場に向かった。入り口は普通の市場のように見えたが、中に入るとワンダーランドであった。
店は400あるという。近くの市場などでは見られない、チラガー(豚の顔)やイラブチャー(アオブダイ)など、沖縄ならではの食材が所狭しと並んでいる。
沖縄では市場を「マチグヮー」と呼び、牧志公設市場は台湾の市場に来たのではないかと思うくらいにエキゾチックであった。
1階が市場、2階が食堂街になっていて、この机などの配列もおもしろい。
魚はどれも色鮮やかでそのどれもが大きい。
塊のまま豪快に売られている豚肉などは見ているだけでも面白い。
以前からテレビ番組で見たことはあるのだが、実際に見るとその迫力に圧倒される。
伊勢エビ、ノコギリガザミなどわが串本のものより3まわりくらい大きい。
アオブダイなどは時々釣っていたのでそれほど驚かないが、やはり一回り大きい。
本土とは異なる陳列法で、やはり中国や台湾の文化がここでは見られる。食堂街ではゴーヤチャンプルやヘチマの味噌煮などがあった。
国際通り
次は、これまた定番の観光地。
国際通りを歩いた。
沖縄のガイドブックを見ていると国際通りは必ず載っている。
はたしてその国際通りは観光客であふれていた。
沖縄県警、県庁、市役所、パレットくもじ前の交差点から安里(あさと)三叉路までの約1.6kmの通りが国際通りとなっており、1日の歩行者数は約2万人だと言われている。
国際通りを堪能して、帰途についた。
帰りの飛行機から満月が見え、それが翼に反射していた。
沖縄は西表島から2回目であるが、なかなか面白い。これが琉球のまま今に来ていたらもっと面白い文化があっただろうと思う。
またいきたいところの一つである。
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(ほとんど豚肉) |
(豚の顔) |
(サザエも巨大) |
(タコの図柄も面白い) |
(豚足がさりげなくある) |
(土産物を買う) |
(食堂に張っていた) |
(中国にこういう店が多い) |
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