西表島・石垣島
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 初めての沖縄方面3泊4日  
 到着 

関西空港へどうしていこうか迷ったが、結局は車を飛ばした。西表島・石垣島
駐車料金が少し安くなっているので、便利さをとった。9時頃関西空港に到着した。
東京と名古屋から、子供達を待ったが、早く着きすぎて出発まではかなりの時間待った。
搭乗開始のアナウンスがあって、中型ジェット機に乗り込んだ。予定通り、11時ジャストに飛行機は飛び立った。
飛び上がれば、石垣空港へは一直線となる。

石垣島にも時間通り1時40分にきちんと着いた。飛行機から出ると、南国特有の生ぬるい雨が降っていた。
台風を心配したが、雨だけでよかった。飛行場から港までタクシーで行った。西表島・石垣島
「今日は海が荒れているから船酔いするよ」
「わ!、いややね」
「後ろに乗れば大丈夫。ここの連絡船は日本一速いから、すぐ着くよ」
もう少しいろいろ聞きたかったが、桟橋はあまりにも近かった。
雨の中を、連絡船のチケットを買いに案内所に向かった。
安栄観光のボートを選んで乗り込んだ。なるほど台風の余波でうねりがある。
カヌーでは酔わない私も、エンジンボートの揺れには強くない。
タクシーの運転手さんに言われてとおりに、船室には入らず最後尾のデッキに座った。
船はゆっくりと港を出た、と思ったら轟音とともにスピードを一気に上げた。
速い!めちゃくちゃ速い。

そういえば、タクシーの運転手さんが、「ひとつの船会社が、速い船を造ったら競争みたいになった」といっていたことを思い出した。
なるほど、日本一速いかもしれない。あとで聞けば、時速80kmで走るという。
確かにスピードは日本一かもしれないが、騒音も今まで乗った船で一番であった。
台風がかすめた時期なので、波が高くしぶきが舷側に当たりデッキに侵入してきた。
甲板員さんが、デッキのテントの隙間をタオルを詰めて、配達用の荷物が濡れないようにしていたが、すぐ落ちてしまった。
それほどに雨と水しぶきで、乗っているところまでは来なかったが、テントの隙間から絶え間なく浸水した。
船に揺られながら、今はもうない大島の巡航船を思だした。

石垣港から石垣島までは37kmある。途中、竹富島、小浜島を見ながら走る。一時間足らずで、船浦港についた。
予約していた民宿の人が迎えに来ると聞いていたが、なかなか来ない。10分くらい待ってやっと来た。
8人乗りワゴン車で、宿泊先の民宿「たいら」に向かったが、小さい島と思っていたが思ったより時間がかかった。
西表島の第一印象は、なんとふるさと串本の昔に似てるなということであった。
少し違うのは、串本は今でも瓦屋根が多いが、ここ西表島はほとんどがコンクリートの四角な家ばかりである。
これは期待はずれであった。
民宿も四角な建物であった。民宿は、ハイビスカスが入り口で迎えてくれた。

貝や珊瑚は、どこにでもあるのだが、西表で拾ったというところがうれしい。
民宿での夕食は、沖縄的亜熱帯的味付けで、おいしかった。
雨は完全に上がり、天気予報も明日は晴れということであった。
ただ残念だったのは、インターネットの設備が全くなく、せっかく持っていたリブレットも遊んでしまった。
それと、もっと蒸し暑いかと思っていたが、まだ5月であり、それほどでもなかった。
過ごしやすさからいうとちょうどいい時期だったのかもしれない。
もうひとつ誤算があった。
それは、歯ブラシやタオルなどが全くなかったことである。当然といえばいえるが・・
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(石垣港)
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(連絡船に乗り・・・地元の方かな?)
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(民宿のハイビスカス)
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 カヌーでピナイサーラ滝まで

明くる日は、昨日予約していたカヌーツアーの「クロスリバー」小室さんが民宿まで迎えに来てくれた。
船浦港の手前をくねくねとした道を走り、川縁に着いた。西表島・石垣島
小さな浄水場があった。途中大きなヤドカリがあったが、出るのを嫌々して動かずじまいであった。

カヌーはジャングルの中に30隻ほど無造作におかれていた。ほとんどがポリ艇であった。
満潮だったので、まだマングローブは浸かったままであった。カヌーを2艇、二人ずつ分かれて借りた。
ちょうど上げ潮だったので、魚が川深く登ってきており、かなり大きい魚も来ていた。
小室さんは、チヌだといったけれど、本州で見るチヌとは少し違っていた。
釣りたくなってきた。
我が家は全員がカヌー経験があるので、小室さんもゆっくり漕いでいた。こんな商売も楽しいかな。
川は澄んでいるが、鉄気のある水のようで、少し茶色味を帯びている。流れも緩く快適な川上りとなった。


漕いだ川はヒナイ川で、船浦湾にそそいでいる。そこを漕ぎ上り、上流にあるピナイサーラの滝に行こうというものである。
西表の自然に触れられるということで、わくわくしながらパドルを川面に当てた。心配した風もなく快適な漕ぎ漕ぎとなった。
満潮時であったので、マングローブの林は水に浸かっている。魚の群れを、防水デジカメを水中にいれて撮ろうとするが、なんせレスポンスが遅いので通り過ぎてからシャッターが落ちる。もう少し速いのがほしい。
西表島・石垣島ガイドさんの案内のまま、いくつかのカーブを曲がると、ピナイサーラの滝が見えて来た。那智の滝にそっくりである。なんとなく親しみを感じた。
ピナイサーラとは、老人のあごひげということである、そう言われて見ればそう見える。途中他のツアーのグループとも出会った。
ヤエヤマヒルギ、メヒルギやオヒルギのジャングルが続く。その隙間にカヌーをいれた。

滝のかなり手前で船をおり、南国特有の纏わり付くような湿り気のある空気を吸いながら、山道を登った。
我が家にもあるポトスが、ウチワほどに育つのを初めて知った。
いろんな植物や動物が現れ、そのつど説明してくれたのだが、覚え切れなかった。
滝から流れてくる幅5m程の川に沿って道が続く。ところどころに水たまりがあり、トビハゼがたくさんいる。それがすごく新鮮である。しかしやはりおもしろかったのは、サキシマスオウの木である。進化してこういう形になったというが、自然界の不思議を感じる。
これが根っこというから不思議である。
滝までの道すがら、たくさんの珍しい木々や動物を見た。 西表島・石垣島緑のカタツムリ、たくさんの飛びハゼ。ガイドさんは熱心に説明してくれるのだが、覚えきれない。
面白かったのは、岩を取り巻くように巻き付いている、アコウで、ガイドさんが、

「別名を絞め殺しの木といいます」

と、説明してくれた。

アンコールワットなどの遺跡に巻き付いているのもこれで、取り除くと石が崩壊するということである。
だから巻き付くままにしているのだ。まだ他には、木の幹から直接花が咲くギランイヌビワが綺麗な花を咲かせていた。道はプレデターの映画のシーンのような川縁を歩いていく。
カヌーを下りて、20分ほどでピナイサーラの滝が見えてきたが、やはり那智の滝に似ている。
滝について、すぐ泳ぐ段取りをした。
シュノーケルと水中眼鏡を持ってきていた。さっそく滝壺の池に飛び込んだ。
水は入ったときは冷たく感じたがやはり南国、さほどでもなかった。滝壺から上がり、よく滑る岩をよじ登って滝の真下に行き、落ちてくる滝に打たれた。
西表島・石垣島ガイドさんに滑るから気をつけなさいねといわれたのに、滑ってしまった。さすがに滝の水は冷たかった。
特に、風が吹いてくると冷たさが増幅された。
困ったのは、気温差でデジカメの防水ケースが曇ったことである。どこかのパーティも3組ほど来ていて、泳いだりしていたが、滝に打たれたのは、私たちしかいなかった。
昼ご飯のにぎりめしを食べていると、滝の上から声がかかった。一日コースを選んだ方達だという。滝を上から見るのも面白いだろう。
滝の高さは約60mで、那智の滝の約半分以下、でもこうしてみると結構高さを感じる。
滝壺でハゼを捕ったりしたが、水に鉄気が多いのか、少し茶色かった。
池から上がるときもまた滑ってしまって、今度はデジカメの防水ケースが大きな音を立てたため、皆振り返った。少しかっこわるかった。 

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(大きなヤドカリ)
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(カヌーが無造作におかれていた)
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(トカゲ)
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(ヒナイ川に漕ぎ出した)
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(この木は岩を抱き込み割る)
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(所々にワンドがありこうした空間がある) 
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(よく滑る山道をいく) 
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(滝に打たれる。気持ちいい)  

 船浦港西表島・石垣島

海岸に行ったが、ここでびっくりの光景に出会った。
育ちが串本で海岸での光景にはたいがいのことでは驚かないのだが、ミナミコメツキガニの大群には驚かされた。
とてつもない大軍があちこちにあり、ワサワサザワザワと蠢き、近づくと一斉に砂の中に潜る。それが半端な数ではないのであっけにとられた。
スターウォーズの軍隊の行進みたいであった。
まさに通称兵隊ガニそのものである。
また、砂に潜るのがめちゃくちゃ早い。なかなか捕まえられない。
これを佃煮にすればおいしいのではないかと、すぐ食うことを考えた。西表島・石垣島
でも砂だらけだろうね。
こんな光景を見ていると、南国に来ているのだという実感がする。海中の所々にヒルギの若芽がささってたっている。
これが大きくなればマングローブの林になるのだ。大きく育てとエールを送らなくては。

今度の旅行ではオリンパスキャメディアとオリンパスμワイドを持って行ったのだが、オリンパスμはあまり使わないので、カレンダーが狂っていた。
98年1月1日になっている。メンテが悪いね。反省。  


 子午線のモニュメント

この島には、子午線のモニュメントがある。
1997年に国土地理院沖縄支所が、 竹富町西表島に東経123度45分6.789秒の子午線が通っていることを発見し、それを記念して造られたのが、 子午線の通る祖納集落と白浜集落にある。
ふれあい館やこのモニュメントという。日時計のモニュメントもある。
夜7時〜10時になると、レーザー光線が夜空に向かって一直線に放射されるという。
すこし疑問に思ったのだが、なぜ1997年まで分からなかったのだろうということである。
測量をしているうちに見つけたのかな。
いずれにしろ、こうしてアピールしているところはいい。
この日の昼食をどこにしようか迷ったが、車であちこち廻っていると、月ヶ浜ビーチへ続く道を入るところで、右手に緑に囲まれた雰囲気のいい赤瓦屋根の店があった。
「唐変木」で、そこに決めた。
店の紹介によると、カニ汁もあり、白イカのすみ汁もあるという。カニやイカ味噌は大好物である。
カニとイカ墨汁を注文した。西表島・石垣島
ほかに地元の素材を使った沖縄家庭料理も頼んだ。
あとメニューには、手作りのケーキやパイ、トロピカル生ジュースもあるという。
お店に飾ってある三線は、木工職人のご主人が手がけたものというが、なかなかのものである。
なんでも鑑定団に出すといい値がつきそうな皿もたくさんあった。

あちこち見て回り、夕方宿に着いた。
少し余裕ができたので、近くのスナック兼土産物店兼、雑貨屋に入った。
その入り口の椰子の木の根元を見ると、椰子ガニがごそごそ歩いていた。
ひもをぶら下げるとハサミでつかみ、持ち上げても離れなかった。これで指など挟まれると大変である。でもあいたかった椰子ガニに出会えてよかった。
店には、いろんなものが置いてあった。
近所の人の集まりだろうか、三線を引きながら四方山話をしていた。沖縄方面のテレビをよく見るが、何かあると三線で盛り上がるところがすばらしい。
私のふるさとなどは、お盆と祭りの、いわゆる「ハレ」の日にしか集団で踊らないが、沖縄はすぐ踊る感じである。やはり、東南アジアに近いせいか。

宿の裏庭には、ナタマメが実っていた。とても食べられそうにない。そういえば、この固い皮を使った土産物がたくさん置いてあった。

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(シャワシャワ)
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(シオマネキ)
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(トビハゼ)
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(子午線のモニュメント)
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(ひょっとしてお宝ではなかろうか?)
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(唐変木 いい感じの入り口)
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(イカのすみ汁と西表家庭料理)
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(圧倒的迫力のカニ)
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(ご主人作の三線がずらり)
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