門僕神社
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<門僕神社>

門僕神社(かどふさじんじゃ)は、宇陀郡曽爾村今井にあり、祭神は天兒屋根命(あめのこやねのみこと)、経津主命(ふつぬしのもこと)、武甕槌神(たけみかづちのかみ)姫大神(ひめおおかみ)、玉祖命(たまのやのみこと)、天手力男命(あまのたぢからおのみこと)、天宇受賣命(あめのうずめのみこと)である。
延喜式内社で曽爾川の西岸にある。

祭神に関しては「曽爾村史」などには、「新撰姓氏録」の大和国神別に属する門部連の祖神が当社の祭神ではないかとしている。延喜式神明帳に宇陀郡17座のうちに記載された古社である。

境内の御葉付き銀杏は県の天然記念物である。

昔から曽爾村八ヶ大字の産土神として厚く信仰されてき、中世には「春日神社」と呼ばれていたという。
本殿は素木神明造。本殿内には土製彩色の衣冠男神像をまつるそうである。

10月の祭礼日には各大字の家々が人身御供の名残の「頭甲」(神饌として、柿と餅を串で芋茎に挿し、頭上に鶏頭のの花を挿して着飾った乙女の形と犬の舌の形を模した餅など)が神前に供えられる。また当日奉納される獅子舞は県の無形文化財に指定されている。

門僕神社の祭礼は毎年10月、体育の日の前日の日曜日に、例祭が行われる。
獅子舞の奉納は神事の後に行われる。
村の安泰と五穀豊穣を願い奉納される獅子舞は、300年近い歴史を有する伝統芸能であるという。
長野・今井・伊賀見の3文字で受け継がれ、奉舞、神前舞、悪魔払、参神楽、獅子踊、接ぎ獅子、荒舞の七種類もの型があり、その豊富さと質の高さが評価され、昭和54年に奈良県無形民俗文化財に指定されている。

実際に獅子舞を見ると、実に多彩な出し物がある。それに住民が一体となって祭を楽しんでいるのが分かった。
酔っぱらっている人もいたが、愛嬌である。
顔におかめやひょっとこの化粧をした、子供とそして間に大人が交じる。
山里の祭は日本古来の祭の姿をとどめ、見ていても飽きなかった。



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