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古座川河口の南約1kmに浮かぶ九龍島は面白い島である。 鯛によく似た鯛島と並んで浮かんでいるが、国道42号線から見ると特異な景観で、見るものを楽しませてくれる。 特に、朝日に浮かぶ2つの島のシルエットがフォトジェニックである。九龍島へはまず古座川を下り、そのまま海に漕ぎ出すのがよい。 時間があれば上流から川を下り途中で(鶴川などが最適である)1泊し、明くる日にそのまま海に漕ぎ出す。 九龍島までの海は、たいてい大島に風を遮られて穏やかで、初心者でも安全である。 河口はどの川でも同じように、潮の干満で流れや沖からの風で緊張するが、海に出れば適度のうねりと風があり面白い。 ただし風が強い時は一変して、浜辺の石砂を国道まで持ち上げる強烈なパワーで襲ってくる。 天候と潮の干満には注意する必要がある。 島へは、河口の橋を抜けると約20分ほどでつく。島の海岸は砂浜で、カヌーは簡単に上陸できる。 島からは対岸の国道も見えているが、浜に降り立つと別世界に来たような気になるから面白い。 地方の言い伝えに、昔地震による大津波で海の水が引いたあと、九龍島は3本足で立っているのが見えたという。 そんなことを観光パンフレットに書いていた。面白い言い伝えである。 さらにこの島は、この地方に君臨していた、海賊の拠点でもあったという。 こうした言い伝えがあるということは、この地方の人が、この島に愛着を持っていることの現れである。 時間がゆるせば、島に上陸し遊んだあとは、そのまま串本まで足をのばせば、本格的なシーカヤッキングが楽しめる。 海から見る橋杭岩も、又格別である。 |
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