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いろいろと教育実習生を見てきました。彼らから教わったこともありますし、教育実習生になったことも、指導教官になったこともあります。しかし、今度のA君は 「何考えているの、彼?」 という場面が非常に多く、第三者から見ていて憤りを感じることが多くありました。指導教官が 「みんな私が悪いんです」 と泣きを入れてましたが、それだけでは済まない要素が残されたのでした。 ★職員室で指導を受けるとき、鞄を肩に下げたまま 生徒ですら鞄を下ろすのに、有名私立大学4年生でこのありさまです。指導教官じゃなかったので、手出ししませんでしたが。 ★控え室(=来客多数の部屋――そういう部屋をあてがうことに問題はありますが)に来客があった時に、挨拶の一言もなし。漫然と教材研究をしてます。 さらに、昨日が実習の最終日だったのですが、6時30分過ぎに指導教官が実習生を探す声が聞こえてきます。反応なし。ほどなく、こちらが帰宅している途中で、実習生を発見します。つまり、 ★指導教官に断りもなく実習を終えた ということになります。もちろん ★職員室に挨拶しないで帰った ことにもなります。 百歩譲って、実習生が2人しかいなかった中で学校暮らしするのはプレッシャーだったにせよ、実務担当者がぼやく ☆本当に、教師になる気があるのかどうか ということが最後まで伝わらなかった。そのことが一番の問題点です。 怒られてばかりでした。しかし、そのことが授業なり生徒との関わり方に反映されればよいのですが、そのことが伝わってこないまま実習現場を終えたこと。さらに3年生で授業させてもらうことなど、本来もってのほか(=研究授業では、相当数の受験生を抱えてました)なのに、そのことを当たり前だと勘違いしてはいなかったか。どう考えても ☆採用試験は無理だ というのがわれわれの結論です。しかし彼は全然堪えてない。どう考えましょうか? 注)もう一人実習生がいるのですが、そちらはきちんと「お先に失礼します」と挨拶をして帰っていきます。 Up |
第52回岩手県高等学校総合体育大会総合開会式が3年ぶりに盛岡で行われました。3年ぶりに盛岡開催ということで、総合開会式を知らないベビーカーが何台が県営運動公園の第2ゲート付近まで来ます。お散歩コースに突然現れた高校生たちを、幼い子はどう感じたのでしょうか? 天気は曇天をベースに雨が降ったり日が射したりと、もう全天候型でした。しかし、大勢に影響はなく開会式が進められます。大会を案内しましょう。 12:30、第2ゲート後方に狼煙が上がり、チアガールが入場してきます。1周するのかと思いきや、第2ゲートから退場し、客席からブーイング(いや、チアの大会じゃありません)。今度こそ、気を取り直して各校の入場です。今年の各校のパフォーマンスを見てみましょう。 ☆釜石商…はまゆりを持って入場。 ☆山田など…校章入りの旗を持って入場。 ☆田野畑など…スローガン付きの横断幕(「響け大地にわれらの鼓動」) ☆種市…ダンボールに絵(学校のマスコット?) ☆盛岡北…ブルーのスカーフ 13:00。盛岡市内の合同バンド。3曲をメドレーでやっているのですが、ぼつぼつ金管楽器の音が枯れてきます。まだまだ行進が続きます。 ☆盛岡白百合…4色のハンカチ ☆杜陵…各自が持っているジャージ ☆紫波…紫の帽子、緑の靴 13:05。3曲のうち1曲は歌詞付きのものを合唱隊が歌っているのですが、その声も高音部が怪しくなってきます。 ☆花巻農…花一輪(農業高校は、この手のパフォーマンスでした) ☆黒沢尻南…赤と緑の旗を両手に持って行進(応援席に向かって、盛んに手を振ります) ☆岩谷堂…プラカード(「生きる力を育てる総合学科」) 各校の横断幕を目で追っているのですが、**周年記念というのも目立ちます。その中には「100周年」の直後に学校が統合となり、新たな歴史を刻む学校も含まれます。 「102校の精鋭たち」(高体連会長のあいさつ) が盛岡に集うのは、これが最後になるのだなと、こちらは感慨に浸ってました。そんなこととはツユ知らず、あちこちで他校生に向かって電話をかけ合っている光景が目に付き、総合開会式もすっかり様変わりしました。99岩手総体に向けて、開会式のやり方をリニューアルし、「教師の運営」から「生徒の司会」へとすっかり変わってしまい、それが変貌の原因なんだろうかと考えてました。さて、選手宣誓です。黒沢尻北高弓道部主将・及川静也君の回りに、各校の旗手が集まります。 「インターハイの盛り上がりを糧に、21世紀への掛け橋となるべく『心・技・体』を信じ、それぞれの競技で戦い抜くことを誓います」。 このころ13:50。各校の応援団は、式後のパフォーマンスのため、第3ゲート・第4ゲートに集結します。その後、選手団が退場するのですが 「この後、何があるのですか?」 と尋ねた生徒もあっと言わせる各校のパフォーマンスが始まります。去年の総合開会式が屋内だったので、2年間封印されていた応援活動が花開きます。女子校は高校野球での披露がなかったり、野球でも「華美な応援」が禁じられているので、こういう時に「獅子舞」とか「よしゃれ」というのが出てくるわけです。わが一帯は他校の応援に気を取られ、気が付いたら退却の時間になっていたありさまでした。 102校での行進。来年の北上開催が最後になります。再来年からは参加数が少しずつ減っていき、高校総体の姿がますます変質していく、そんな予感があります。 Up |
熊:解散ですな。 鯉:衆議院選挙が6月25日に行われます。 熊:「自公保」の枠組みか、「民自社」か。 鯉:与党の自民・公明・保守。野党の民主・自由・社民+共産。共産の扱いは? 熊:よくわからんのだよ。野党間でもはっきりとした考えを打ち出してない。 鯉:例えば「与党にノー」という判断をしたとして、どこの党に入れればよいの? 熊:それも見えないねぇ。「わが党に1票を」っていうだろうけど。 鯉:まず、民主と社民の違いがわかりません。 熊:民主の節操のなさを純化させたのが社民。しかし、社民ではウィングが小さい。 鯉:じゃ、自民と保守は? 熊:これに自由が絡むとわからないねぇ。 鯉:何といっても「ニューコンサバティブパーティ」というのが保守党の英訳です。 熊:保守に「ニュー」もないだろう。 鯉:ちなみに公明党は「コーメイトウ」です。 熊:ベタだねぇ。ところで、一つ気になっていることがある。 鯉:その、選挙後の枠組みがどうなるのか皆目見当がつきません。 熊:小沢一郎がやって来たことに「政権の枠組みを変える」というのがあった。 鯉:小渕元総理は、結局それに乗らなかったわけです。 熊:でも、意外と小沢ペースで来ているような感じなんだよ。 鯉:つまり、政変は避けられない、と? 熊:その通り。そこを考えないで「今まで支持してきたから○○党」では通じない。 鯉:でも、小沢=自由党に票を入れる人は、個人を支持している部分もあります。 熊:とにかく、自民党の本質を表した「神の国発言」は争点の1つだ。 鯉:そしたら、もう1つの疑問。いわゆる「左寄り」という党で、どこに入れたらよいのです? 熊:はっきりしているのは、共産党は一貫しているということ。 鯉:民主と社民はさっきの説明でよいわけですよね。しかし野党がドラスティックさに 熊:追いついてないな。そこが、自民党の強さでもあった。 鯉:しかし、与党3党が「民主党は節操がない」というビラを配ってました。 熊:どっちが?という疑問はあるが、それは各自で判断してもらおう。 鯉:新政権がどんな枠組みになるのでしょう。 熊:小沢が一番戦略的なのかもしれない。 鯉:その戦略に対するビジョンがない党は、消滅するかも、ってことですか? 熊:そういう世の中だ。 鯉:厳しい。オチのつけようもない。 Up |
過日、保育参観から戻ってきた妻の話。 20数人いた親の中で、ビデオ・カメラを持っていかなかったのが2組(注・わが家ともう1組)だけだったそう。もう1人は 「忘れちゃった」 というニュアンスだったようです。で、教室はどのような雰囲気だったかというと、子どもが動くたびに 「もしもしぃ、ごめんなさぁい。うちの子を撮っているもので。あっ、前失礼しまぁす」 という親が20人以上もいる。取り残された2人は 「こういうときじゃなくて、何かのついでで子どもを迎えに来た際、写真を取らせてもらおう」 ということで手を打ちます。 ――もっとひどいのは、小学校の運動会だ。 そう、妻は続けます。一応「撮影席」というのを設けてそこでビデオ・カメラの撮影を認めるのだそうですが、前日から席取りが始まり、その熱狂振りやすさまじいのだ、と。 こういう人々に 「物事はカメラというフィルターじゃなくて、それぞれの心に向かって残すものだ」 という趣旨の文章を読ませても 「だって、子どもがかわいいんですもん。その記録を残すことのどこが悪いの?」 と言われておしまいになりそうです。あれじゃ、先生たちやりづらいだろうなぁ。かなり実態に妥協しているとはいえ。 注)8月25日の盛岡・小学校水泳記録会で「ビデオカメラでの撮影」が許可制になったそうです。そこまで世の中はどうしようもなくなったのであります。 Up |
知人とメールのやり取りを始めて3週目になり、向こうがひょいと 「メールだと、普段の人格と別のように見える」 と言ってきます。メール(Web・BBSなど)のやり取りから先に入った知人たちは、あまり言ってこなかったことです。彼がいうには 「普段の姿が抑圧されている感じだから、そこから解放されたから?」 と。半分当たっていて、半分外れてます。つまり、パソコン通信から培ってきた文体(=独り善がり、なんだろうなぁ)が、「解放されている」というように見えるんでしょう。ぼーっと一人で何かしているのも私なら、キーボードに向かい何かしているのも私なのさ。 ところで。「普段は抑圧されていて、そこから解放され」た方を、悲しいかな。もう一人連想してしまいます。 ☆日本は天皇中心の神の国 発言に続き ☆どうやって日本の国体を守ることができるのか 発言というのが出てきました。一瞬「国民体育大会」を想像した私が甘かった。『大辞林』の4つ目にこう出てました。 >天皇を倫理的・精神的・政治的中心とする国の在り方。 >第2次大戦前の日本で盛んに用いられた語。 彼は「ナンバーいくつ」という地位に甘んじてたが、棚ぼたで総理になった。嬉しさのあまり本心を吐露し続けているのです。「国家について、ぼーっと思いを巡らせてい」たのも彼なら、嬉しさのあまり「リップサービス」を続けているのも彼です。与党にはそういう勢力が一定数いるということは、押さえておかなきゃいけないでしょう。それはそうと、与党第2党。この手の発言を放ったまま、選挙戦に突入できるのでしょうか? Up |
最近、恐ろしく時間の経過が早いです。妻も同意してます。わがご同輩は 「高校総体なんて、つい昨日のことのようなのにねぇ」 と言っているのですが、こちらは(高校生でなくなってから)仕事で10回近く行ってます。年を取るわけです。 昨晩、妻がテープの整理をしていて、4年前に娘が生まれた時にFMのFaxで読まれたものが出てきました。 「あっ、パパの名前だ」 と娘が言います。内容はどうってことなかったんですが、読み終わってから子どもたちが拍手します。あぁ、4年なのか。えっ、もう4年? かのFM局は新陳代謝の早い局ですから、その時のパーソナリティは生番組から降りてます。あの人、クールなようで、さりげなく義理人情を扱ってたと、後で知ることになります。それにしてもパーソナリティが新しくなればなるほど、なじむのに時間がかかります。それって、年を取っていることの裏返しなのでしょうか。 仕事はというと、それなりに日常をこなしているうちに帰りの時間になって、あたふたと帰る。朝は出勤してからあれやこれやとやっているうちに、お昼になっている。帰ってしまえば、メールをチェックしているうちに睡魔が襲ってしまい......。その繰り返しです。本当は日々新鮮な思いで1日1日過ごせればいいのですが。いや、過ごしているつもりなのですけれども、気が付けば年だけ着実に重ねている。 「こんなのでいいのかなぁ」 というのが、わが同輩のつぶやきです。 「いいと思うよ。きょうもがんばりましょう」 と返事はしておくのですが、はて。何をがんばるのでしょう(謎)。 Up |
1ヶ月ちょっと携帯電話を持ってます。どの程度需要があるのか、恐る恐る様子を見ているのですが、本体に関してはそれほど使ってないように思います。番号をよそにほとんど教えていないのが第一の要因。第二にこちらもほとんど電話をしません。せいぜい家族から2つ3つかかってきたぐらいです。出張先でバリバリと働く状況が訪れていないのも、携帯を使い切れてない原因です。 じゃ、何に使ったか。iモードと戯れていた時間の方がはるかに多いです。ローカルニュースをやっている時間に帰れない私は、テレビ岩手のiモードニュース(3項目)をチェックします。ついでに河北新報の夕刊の見出しも(2項目)。あとはお遊びで着メロを見てダウンロードする。そういうのは、子どもに喜ばれるだけなのですが(CATVを試したときも、同じようなことを思いました)。 有料サイトの方が情報が充実しているというのは理解できます。しかし、できるだけ基本料金で抑えたい私に取って、あちこちのサイトで月100円〜300円というのに抵抗を感じます。そこで前述の無料サイトをちまちまと回る。電話も、極力公衆電話を使う。電源も切っている時間の方がはるかに多い。貧乏性なのか、携帯に慣れてないのか、どちらなんでしょう? Up |
ここ数日、食間に無性に水分がほしくなり、あれこれと手を出しているところです。今までは食事だけで水分をまかなえたのですが、もうひとつ原因がはっきりしませんでした。夏日が続いたことが原因なのか、仕事が詰まってきたのが原因か。何? 妻の答えは明快でした。 「玄米に体が慣れてきたのに、それを切らしているから拒絶反応が出ている」。 あっ、なるほど。 「だから、通じも違ってきているでしょ」。 なるほど。つまり、体の老廃物が白米だけだと十分出ないでたまって、それで別の反応を起こしているわけですか。 ついでに言うと、沖縄の水(らしい)パイウォーターを1回飲んでみたのですが、その時もまた劇的なほどに通じがよくなりました。何なんでしょうね。 ともあれ、なるべく糖分が少なく、水に近い飲料を飲むようにしてますが、ビールの後にまで水がほしくなってしまうのは、いったいどうしてでしょう。そこまで体が変化しているということでしょうか。 Up |
職場には進学希望の生徒が2/3、就職希望の生徒が1/3います。さらにその1/3が首都圏方面の就職を考えていて、さて、そろそろ職場訪問の季節になるはずです。職場訪問というのは、採用を手控えている企業に高校サイドが「求人のお願い」に伺うものです。10年前のような 「ぜひわが社に」 という訪問が激減し、求人票を送ってくる会社はまだいい方で 「会社訪問をした学校にだけ求人票を送る」 という会社が多く出てきています。さっ、わが職場はいつ動き出すのか注視していたのですが、一向に気配がありません。で、誘い水を出します。もし、試験期間中に間に合わなければ、体育祭の時に行かないと間に合わない――。 それを受けた(というわけでもないのでしょうが)、急遽、昨年のスタッフとの引継ぎが行われ、ほどなく私も呼ばれます。 「東京に行ってくれ。1泊2日で」。 ヤブヘビでした。というのは、ベテランが上京するとばかり思っていたので、(何かの間違いで機会があればいいなぁ)とは思ってましたが、火の粉が降りかかってきました。しかも相方(超ベテラン)も 「就職(会社訪問)はやったことがない」 と言います。それ(夕方5時)から前の職場に頼んで、職場訪問先リストを送ってもらい、わが方のリストとつき合わせます。当方、どう考えても就職担当の層が薄いのです。まして3年生は授業にこそ行ってますが、担任ではない。3年生に就職情報が伝わるのかどうか、そちらの不安もあります。 タイムリミットは10日。会社に連絡して、旅程を組んで、授業・試験・採点もやって、あっという間に会社を回る。タイトな状況ですが、やらないと彼らの将来はない。風雲急を告げてきました。 Up |
わが管理組合の第1回総会が先般ありました。無関心を装うには、あまりにもいろいろな問題が山積みしていたのと、総会原案に反対する動議が出ていたので、予習をして臨みます。それにしても夕刻6時から始まって、茶の一つも出なかった総会なんて...。 一番もめたのは「駐車場費」項目を廃止し、「管理費」に一本化するかどうかということでした。つまり、「管理費を安くしよう」というのが動議のしかし最大ポイントでした。ものの本によれば、 ★「駐車場費」は「修繕積立金(注・集合住宅を維持・管理する際、10年ごとに 手直しが必要になってくるので、そのために積み立てるお金)」に充てるのが 優先されるべき。やむを得ないときは管理費 という項目があります。ですから、原案で駐車場費を残し、運営の仕方で管理費を下げる。修繕積立が近い将来不足する恐れがある(ある方の試算では1戸あたり200万、とでてきました)ので、そこをあいまいにしたままで駐車場費を管理費に含めるのはおかしい、と噛み付きました。しかし 「私、管理費が安い方がいいのよねぇ」 という意見が多く、原案は否決されます。 それよりも気になったのは、組合員(住人)はお金のことには関心を持つのに、誰がどこに住んでいるかということには疎いことです。そこで ★**さんのところでは結露がひどい。 ★##さんのところでは犬を飼っているらしい。 ★何より、世帯が20もないのに、誰がどこに暮らしているのかわからない。 そんな情報が共有できてない。それって、まずくないかと指摘します。どうもみなさん、ピンと来てないみたいなのです。例えば一つ目のこと(=アフターサービス)について 「もう、売主の手を離れて、こちらの問題だ」 と新組合長さんが言ってましたが、それじゃ、売主へのクレームが説得力を持てなくなるのじゃないか。そう思いました。 総会は2時間40分。前役員と動議提案者と管理会社と。それに私がしゃべって、時間を費やしたのでありました。話すだけ話して、ある程度はすっきりしましたが、ね。ほどなく臨時総会もあるようです。 Up |
東京出張が突然決まり、昨日は段取りを立てるべく電話を掛けつづけます。およそ20社に掛けているうちに 「先ほどは電話を頂き、ありがとうございます」 と同じ社に電話を掛ける失態を演じてしまいます。Faxが届いたお礼を言って切り抜けるのですが、この電話掛けは、毎回冷や汗たらたらです。 さて、他校の会社訪問リストを参考に(送っていただきました)、電話を試みるのですが 「今年は、当社の採用予定はありません」 と断られるところが続出します。流通のM。 「おいで頂いても、採用の予定はございません」。 同じく流通のI。採用担当者(2年前に会ったことがあります)が直接電話口に出て 「今年は、予定がないのです」 と言われると、こちらから引き下がるを得ません。高校生への逆風はまだ続きます。 「今年は、申し訳ありません」 ――ということは、次年度以降も見通しが立たないということですか? 「...申し訳ございません」。 という金融のT。電話の段階でこうでは、何ともしようがありません。 他にも採用するかどうか未定の食品のY、流通のJ。本校での実績がないので、試験を受けさせてもらえるか怪しいS。むしろ両手を広げて 「お待ち申し上げております」 という会社の方が珍しくなった電話口での対応に、2年前よりもなお就職状況が厳しいことを実感します。 上司に現状を話し、1泊2日×2名という当初案を、2泊3日×2名というように変更してもらいます。 「なお、近隣の企業にもあいさつ回りをすべし」 という上司の見方は、至極その通りです。 Up |
一ノ関から東京まで新幹線で往復しようという場合、都内で乗り降りする場合には周遊きっぷ(ゾーンきっぷ)を購入する場合があります。で、私と相方が出張するわけですが、こういう事例になります。 A 盛岡――(新幹線定期)――(一ノ関)――(大宮)――東京 B 一ノ関――(大宮)――東京 疑問1)Aが一ノ関に止まらない「やまびこ・こまち」に乗る場合、Aは一ノ関までの定期を持参すれば、一ノ関からのゾーンきっぷを持っているだけでよろしいか? 疑問2)Aが大宮に止まらない「やま・こま」に乗る場合、東京駅までの特急料金がどうかわるか。 とりあえず、運賃計算をしていてこういう疑問が出てきます。駅に電話したところ。 回答1)自由席であれば、問題なし。 そう。この応答は自由席乗車を前提としています。で、キセルにはあたらない。 回答2) ★大宮に止まる新幹線であれば、大宮〜東京はゾーン券で何度も新幹線が利用できるので、大宮までの新幹線料金で可。 ★しかし、大宮に止まらない場合、最初の利用駅(「ゆき券」回収駅)が東京になるので、東京までの「ゆき券」+特急料金がかかる。 だから大宮に止まる列車の方が安く済むわけです。しかし速達「やま・こま」に乗らないと仕事にならない人はどうなるのかしらん。 昨日の段階で私が理解できたのは、 ☆大宮〜東京は、新幹線自由席が乗り降り自由らしい ということと、 ☆きっぷの発券に3分かかる ということでした。けれども、この事例を正確に説明して発券してもらうには、3分では足りないような気がしてならないのです。要するに ☆買う側の目的がはっきりしてないと、ゾーンきっぷは使えない。 ということなんです。 注)図にして旅行会社にきっぷの発券を依頼したところ「大宮通過でも『大宮まで』のきっぷで構わない」と説明されます。本当でした。 Up |
熊:「時は流れる、お城が見える」。 鯉:このフレーズ、私も使わせてもらいました。誰の作なんでしょう? 熊:清水哲男が何かの時に使っていたのは確認したんだけどね。 鯉:なかなか、このサイトも歳時記のようには行きません。 熊:6月15日。蒼前神社では着飾った人と馬が、1年間の作業を労うべく沿道を歩く...。 鯉:チャグチャグ馬コのことですね。――というような感じで行ければいいのですが。 熊:現実はペタろうのMiteペタのように、目をつり上げてサイト更新。 鯉:読者でMiteペタを知ってる方が、どれだけいますかねぇ? 熊:だから、ここはドメスチックなサイトってことだ。 鯉:歳月人を待たず、って言いますけど、全く時の経過は情け容赦ないです。 熊:松山千春の「時のいたずら」。あれも20年以上前の曲だろう? 鯉:読者でこの曲歌える人いたら、筆者より上の年齢層ですなぁ。 熊:アクセス解析に年齢までは出ないから、どういう人たちが読んでいるかわからん。 鯉:朝日ネットの読者がそのまま移ってくれば、平均は40代ぐらい? 熊:10代はきつい。60代以上もきつい。 鯉:10代の子だと「この漢字、読めなぁい」と鼻声を出されます。 熊:60代以上だと「字が小さくて、読めない」と泣きが入ってきます。 鯉:TOKYO-FMを聞きたいのだけれども、地方で聞くことができないという層向け? 熊:つまり? 鯉:20代30代であれこれ関心があるけれども、手を出せそうで出せない層。 熊:そうなの? 鯉:ほら。家族ができて、いろいろと制約も増えている。 熊:それで、ドメスチックさが加速すると。 鯉:ロマンチックもとんとごぶさた。 熊:ラルクのコンサートもとんとごぶさた。 鯉:↑へっ。熊さん。ラルクのファンだったの?? 熊:あぁ。ちょっと言ってみただけ。本当はモー娘。さっ。 鯉:もしや、駅で「コングラッチュエーショーーンズ(^^)」といいながら通勤していたのは...? 熊:そっ。私。 鯉:ひえぇぇぇぇーっ(^^;)。 熊:さっ。みなさん、ご一緒に。たらららららっらたららららぁ。たらったらぁ、たらったらぁ… 鯉:誰か、熊さんを止めてくださぁい(__)。 Up |
6月15日といえばチャグチャグ馬コの日でした。馬が歩く周辺の学校・幼稚園はその日を午前授業(保育)とし、子どもたちは馬たちを見に沿道まで出向いたものです。私は毎年、中ノ橋近辺にいて馬を見てました。時が流れて、自分の子どもたちも中ノ橋近辺に行ったのだそうです。 さて、報道によれば 「6月15日のチャグチャグ馬コは、今年が最後」 ということで、来年度以降は6月の第2土曜日ということに変わります。理由は、 ・平日では馬・人の確保がむずかしい ・観光客の増加につなげたい からだと言いますが。 3連休法案で「成人の日(かつては1/15)」「体育の日(かつては10/10)」が毎年移動するようになりました。連合主催のメーデー(本来は5/1)も、来年からゴールデンウィーク前に動かすようですし、何か人様の都合で行事がどんどん変えられていっている感じがします。でも、何か変。 成人の日は「小正月(地方によっては「子ども・女正月」というニュアンスがあるようです)」の意味合いがありました。体育の日は「東京オリンピック」が行われたのが10月10日だからということだからでした(注・この日の天気予報をあえて「晴れ」と言った予報官が脚光を浴びるらしいことがありました。そういえば)。メーデーを「労働者の祭典」と位置付ける全労連は、たぶん5/1を動かさないでしょう。 行事を移す流れが定着して、そのうち歳時記には ☆元旦…12月29日から1月4日までの土曜日 ☆憲法記念日…5月1日から7日までの土曜日 なぁんて載るのでしょうか。恣意的に行事日を変えるのは、どうも胡散臭い感じがしてならんのです。 Up |
皇太后逝去が近代史を語る上で重要な意味を持つことは理解できますし、各局が特別編成になるのもある程度は理解できます。6時50分のNHK盛岡第1(ラジオ)では、 「皇太后が5回来県し、これこれこういうことをした」 という報道をした。これは「みなさまのNHK」ということで納得できます。各金融機関が早速半旗を掲げ、百貨店もそれに倣ったというのも理解の範囲です。 そうだとしても。夕方人々が仕事帰りでうごめいている時間帯に、道路交通情報を飛ばし、天気予報を飛ばし、疲れを癒すために入れたラジオからいきなり汽笛が流れ 「これはどういうことだ??」 という違和感がどこから来るのか、どうも説明がつけられないのです。 AMの民放各局が東京からの特別編成をもらい、 「これこれこういう状況だった」 というのは理解できます。普段からそういう姿勢で放送しているので、わかる。よくわからなかったのは、民放FM各局。NHK-FMですら平常編成を続けていたのに、かのネット局は「皇室アルバム」と化し、クラシックの合間に逝去の情報を繰り返し、少なくても1時間30分そういう状態を続けた。ある意味では、聴取率週間に反する「英断」という見方もできますが、しかし、J-POPをこれでもかこれでもかと渋谷・新宿などに発信しつづけているキー局が「特別編成」を夕方の時間帯に入れる。何か、異様です。 そのことが、各局のパーソナリティによる説明でなく、東京からの報道が流れつづけていることも、違和感を増す理由の一つです。街中が平常で動いていることと、NHKのラジオ2波が平常編成だったことを考慮すれば、なお不可解に思います。 Up |
「人は必ず死ななければならない」。 講師は聴衆に向かって、そう語りかけます。暑い日曜の昼下がり、20数名(ほとんどの聴衆は50代以上)が『生に学び、死に学ぶ』という講演会に望みました。 「昔は、どこのうちでも10人ぐらい兄弟がいて、その中で3〜4人は病気等で亡くなっています。だから、死が身近にあったわけだし、日常のできごとでした。葬式まんじゅうを食べながら、故人を偲ぶということもよくありました」。 「死に触れる機会がなくなるということは、死への備えができない。だから、死について語ることも許されず、どこかタブーになってしまいます。 『私は100歳まで生きて、ある日ぽっくりと死にたい』 ということをみなさん言いますが、それは宝くじで1億円を当てるくらいの確率でしかありません」。 「みなさん、信じられないでしょうけれども、最近は 『ガンで死にたい』 という人が出てきているのですよ。それは、周囲に醜態をさらすのを恐れ、 『誰にも迷惑を掛けたくない』。 ポックリと死んでは死への準備をしないままで、かえって申し訳ないという考え方からです」。 「世の中に、死んだようになって回復した人〜これを『臨死』といいます〜がいて、彼らが口を揃えて言うのは 『死にかかっているのに苦痛がない』 ということです。わかっているのは、脳の中にある成分エンドルフィン(けしの実の成分に近い)が増えるからという点です。これは、死ぬ前に安らかになるようにと、天の配剤という見方もできます」。 ――講演後、聴衆が講師に向けて各自の疑問を伝えるのですが、そこで出た多くの事例に、当方はしばし考えさせられたのでした。 1)余命3ヶ月のガン患者へのお見舞いについて 2)「尊厳死協会」が主張している「尊厳死(=安楽死)」を認めるかどうか 3)その安楽死について法律がないのはなぜか(注・日本で安楽死をさせることは「自殺を手伝う」ことになるそうです) 4)家族が「不治の病」にかかったときの、自分と周囲との葛藤 ――4つとも具体的で、それぞれ生死と向き合ってきた方の重さを感じ取ることができました。ホームヘルパーを目指している20代の方は、事例に圧倒され 「帰ったら勉強する」 という思いを強くしたそうです。 いずれやってくる死。「まだ遠い先のこと」と思いながら、「でもどうやって備えようか」と考えたことも事実です。 (6月18日、吉永馨氏による講演を当方でまとめたもの) Up |
選挙戦中盤から終盤にかけて「戦後史」を語るために外せない方々が相次いで亡くなっています。竹下元首相(、政治家ではありませんが皇太后)。それ以前の梶山さん、小渕前首相など 「一つの時代が終わった」 というのが一般的な見方でしょう。調整に調整を重ね、与党にも野党にもパイプを持っていて、強引な手法を持ちながら「気配りの人」という評価も受けた。夕べのニュースでは多くの政治家が画面に出ていたように思います。 なぜか朝日(統合12版)に政治家のコメントがあまり載ってないのですが、載せることは選挙結果を左右することなのでしょう(その点、NHKと対照的であります)。実際、自民党は 「弔い合戦だ」 と言ってます。って、誰の?何のために? さて、漏れ伝わってくる総選挙の結果予想だと 「自民党は安定多数」 なのだそうです。業界関係の締め付けが徹底しているのか、自公保に代わる枠組みがあいまいなため支持層がシフトしないのか、全くわかりません。都市部には一定層の政権批判票があって、その票の行方がどうなるのでしょうか。 どのメディアが伝えていたか忘れたのですが、「無党派層だけれども政治意識が強い」人々が、投票態度を決める時期。これ、どんどん遅くなっているのだそうです。つまり、今回の選挙報道で 「自民党が勝ちそう」 と出たときに、勝たせないために他の党に入れるというフリーハンドを残しておきたいという意識のようです。彼らの存在を、恐らく与党は甘く見ているに違いありません。そして然るべき結果が出たときに 「メディアの報道を規制すべきだ」 というのでありましょう。そこが政治家のわかってないところです。 あちこちで断末魔の叫びが起こるだろう、というのが私の読みです。当たるか外れるか、6日後には結果が出ます。 Up |
DatefmのDJ、井上崇とささき恵一が「スーパーフリークス」でメールのことを取り上げてました。口火を切ったのはささきの方。 「オレね。パソコンなんかの機械に向かって文字を打つ行為は、人にしているんじゃなくて機械に向かってやっているような気がするわけ。リスナーの子たち(注・井上、ささきとも1967年生まれ)で公開放送に遊びに来るんだけれども、普段はメールでいろんなこと書いてくる子たちが、会話一つできないんだよね」。 「愛想なかったりとか」。 「そう。それって、まずいことじゃないかと思うのよ。だって、機械は所詮機械なわけだし、そういうことが日常的になって。そりゃぁ、メール来るのはうれしいし、そういうやりとりもあるけれども、何かそれ違うなぁって思うわけ」。 「人と人とのぬくもりがなければ、世の中成り立たないわけだしね」。 「そう...」。 こちらは暑い給油所で待たされ、意識が半分朦朧とした状況で聞いてたわけですが、ちょっと待て。それは違うぞって思いながら聞いてました。 パソ婚(メル婚)で結ばれた、ということになっている我々が、最終的に意識を確認したのはメールによる部分でなくて、電話(これも機械の媒介があります)だったり、手紙だったり、直接会話した部分が相当ありました。相手の表情、周囲の状況など、直接のやり取りによらないと何ともならないことが、確かにありました。しかし、 「機械に向かって文字を打つ」 行為は相手がいないと成立しないことでもあります。例えば、この書き込みを見てくれる人がいなかったらキーボードに向かうことは虚ろな行為なわけですが、その向こうに人がいるとわかっているから、虚構が実像となり得るのです。 私が同級生に 「メールだと饒舌になる」 と指摘されたことを、ここ1ヶ月ずっと考えています。DJさんの論だと 「メールしてないで、直接会って饒舌になればいいじゃん」 ということになりますよね。だったら、私だってDJになってました。人前で話すことに緊張を強いられた人が、その解放道具としてパソコン(iモードなどの端末)を手に入れたら、自分を変えられるような気がしてならないのですよ。 「それは、嘘だ」。 ――そうかも知れません。あなたたちが本当に言いたかったのは 「日常のコミュニケーションぐらい、取れるようにしろよ」 ということなんだろうと思います。でもツールを全面否定されたら、適わないなぁという思いはあります。だって、あなたたちだって肉声で語っているようで、マイクに向かって話しているのでしょう?その向こうに人がいるから、DJが成り立っている。ツールを使ってやり取りするのは、それと同じことだと思うのですが、どんなもんでしょう。 注)2年前にこういうやりとりがあったので、参考まで。 Up |
宿から東京ドームがすぐ近く。それなのにお預けを食うこともなかろうと、同僚とドームに行ってきました。今回のカード、ファイターズとマリーンズは、まだ村田兆治が現役だったころ(マリーンズはオリオンズと言ってました)見たきり。その時村田が出て勝ち投手となり、村田しか知っている選手がいなかった妹が絶叫したころから数えると、かれこれ10年ぐらいになります。 マリーンズの応援団が黒装束を着て、何人かずつ固まっていたのはわかりましたが、外野スタンドに入って驚きます。柏レイソルのサポーター(←わからなければ浦和レッズサポーターを想像すること)よろしくレフトスタンドを占拠し、基本的には野太い声(若干女の方もいます)で声援を続けます。センターにいたわれわれは呆気に取られてしまい、どう見てもファイターズの応援の方が負けてます。センター席には、レフトに行けなかったマリーンズファンも混じってました(だって、レフト側がぎっしりでしたもの)。 声による応援がどうだったかというと、打球音がはっきりと聞こえてきて新鮮でした。ジャイアンツ戦で、この前試しに『鳴り物を止めた』という話がありましたが、マリーンズの応援団はそれ以前から打球音を楽しむということを知っていたわけです。とってもcool!もちろん、石井など何人かの選手にはトランペットの応援も付きますが、太鼓は基本的になし。ペットも1本だけ。前述しましたが、サッカーの声援に近いものがあります。対してファイターズの応援は今までの鐘・太鼓。もちろん打球音が聞こえず、メガホンと鳴り物での応援。昨日の試合ではマリーンズを圧倒しましたけれども、応援はどうみてもマリーンズの勝ちです。 Coolさ加減その2。5回が終わってYMCAのパフォーマンスがあり、オーロラビジョンにも 「YMCA★」 なぁんて出てきます。私も振り付けに合わせてパフォーマンスしましたけれども、マリーンズ応援団一帯が見事。みなさん、YMCAを踊っている(^_^)。いや、かっこいい。 その3。7回の表裏に 「ファンの皆さん、応援お願いします」 というアナウンスの他に、ホーム・ビジターの球団歌を流す。これもなかなかcool(^^)。 とどめ。9回表2アウトからホームランが出て点数が入ったせいもあったのでしょうが、誰一人スタンドに物を投げ入れることなく、整然と応援活動が終了した(ファイターズの勝ちなので、ライトスタンドから投げ込みがないのはわかりますが)。しかも、マリーンズ応援団は最後まで声援を続けていた。 「だから、2アウトからホームランが出るわけですな」 というのが同僚の見方でしたが、納得できます。これ、セ・リーグの試合だったら、間違いなくメガホンが投げつけられてます。 というわけで、マリーンズの応援団・選手のcoolさに拍手。それを演出した東京ドームにも拍手。ファイターズは、その引き立て役でした。 Up |
野田地図を見てから1ヶ月ちょっと。またシアターコクーンに足を運べるとは予想してませんでした。今度の作品は『キレイ〜神様と待ち合わせをした女』(6/30まで上演中。当日券は開演1時間前から発売。マチネの日もあり)。奥奈恵が主人公のケガレ。成人したケガレ(=ミサ)を南果歩が演じます。脇を古田新太(ダイズ丸・万一)、篠井英介(青年のハリコナ)、片桐はいり(カネコ
キネコ)、秋山奈津子(ダイダイ カスミ)、阿部サダヲ(少年のハリコナ)、宮藤官九郎(ジュッテン)。これに作・演出の松尾スズキ(カネコ
ジョージ)が加わります。 2幕構成(休憩15分を挟み、3時間30分)の1幕。ケガレ(=奥奈恵)の汚れ加減が誇張気味に出てきます。日銭稼ぎに目の色を変え、彼女はそれを 「キレイ」 と言います。 記憶を失って世の中に戻った彼女を、大豆兵回収業者カネコ組の面々(ここに、片桐はいりらがいます)らが迎え入れます。 「1000円を得ても1万円でも、同じように喜び、裏表がない」 という令嬢カスミ(=秋山奈津子)の嘆き。対するケガレは 「その、裏表がほしいの」 とカスミに直訴し、貧富の差が激しい2人に奇妙な友情が生まれます。ケガレをベースに、「その後」のケガレ、ミサ(=南果歩)と時空間を錯綜させつつ物語は続きます。この辺が難解なのですが、そこは松尾作品。ミュージカル仕立てにして、深刻なトーンを薄めてます。 2幕。ミサをベースに物語が進行します。純粋な愛を育んできたはずの少年ハリコナが、銃に撃たれたことで頭脳明晰と化し(=篠井英介)、5年前の 「花を咲かせて」 という記憶で止まっているミサに構わず、ハリコナは金の虜と化してます。ミサはダイズ丸(=古田新太)と関わりを持ったり、マジシャン(=山本密)と関わりを持ったり、虚実入り混じる世界に混乱します。そんなミサにカスミが 「あなたがそのことで苦しんでいるなら、やり直すのよ」 と声をかけます。そして、ミサの前から姿を消すのです。 ケガレとミサは、錯綜した時間を整理するため、お互いの思い出の場所に戻り、誘拐犯に復讐を図ります。しかし...。 松尾スズキの世界が、おぼろげにわかるまで30分ぐらい(いや、1幕かかったかもしれない)要しました。理解を助けたのは、役者陣の消化能力の高さ。片桐はいりは 「何か変な人」 という認識しか持ってなかった(=失礼)のですが、あれこれと状況が変化するキネコを器用にこなしてます。古田新太も、なかなかわかりやすかったです。南果歩も、怪しいセリフをさらっと交わしていて、見ていて安心できたのですが、問題は奥菜恵をどう評価するかです。 懸命にやっていることは認めます。難しさで言えば、成人したケガレと絡むシーンがありますから、南果歩に求められるものよりも難解だったかも知れません。PAを使ったり使わなかったり、歌ったり、踊ったり、長丁場だったり。それらの部分で 「あっ、頑張って」 と思わせないようにすることが、今後の課題なのかと思います。 ミュージカル仕立てがどうだったか、ということはともかく、音楽(=伊藤ヨタロウ)がしっかりとしていて聞きやすかったことは評価します。「オマケでいっぱい遊ぶ」(=南果歩・談)という狙いも当たってます。というわけで、濃密な3時間30分であったことは確かです。 Up |
東京3日間。本当は会社回りがメインでした。前の職場でのコネをたどっての訪問でしたので、現職場の卒業生の面談でなくて、別の卒業生との面談があって、懐かしい思い出も体験させてもらいました。 さて、経済企画庁長官によれば 「景気は上向きになっている」 ということですが、それが採用に結びつかないのが現実です。 ☆高校を卒業した生徒の採用は難しい。 ☆従業員雇用を第一に考えると、採用する余裕がない。 ☆大店法の改正で、出店規制が厳しくなり、見送らざるをえない。 ☆価格破壊で、商品あたりの単価が落ち、今までの考えではやっていけない。 ――というのが訪問先で言われたことでした。たまに ★高校生で就職する意志を持っている生徒は、立派な場合が多い。 と評価する企業もありますが、そうだとわかっていても、採用に関しては 「申し訳ございません」 というところが多かったのが2000年の高校生就職戦線です。 ところで、2年前と比べてトーキョーはどう変わっていたか。スターバックスコーヒーに象徴されるようなスタンドコーヒー店が猛烈に増えてました。オフィス街に結構あって、 「800円出さないとコーヒーが飲めな」 かった時代は、既に伝説と化してます。100円ショップも渋谷の一等地を占拠してますし。 神谷町〜虎ノ門〜赤坂といったところで、お昼休みに弁当のワゴンサービスが出て、結構な売り上げが出ているようですし、アークヒルズではそちこちでお弁当を広げている人たちの姿がありました。夜(=コンサート前)や休日のアークしか見てこなかった私には新鮮に見えます。 閑話休題。世の中が求めているのは、 ★自分の意志を明確に持って、意欲的に仕事に取り組む人 のようです。そういうのがあっても 「ごめんなさい」 という企業が多くなってますし、既存の状況をいかに維持するかが問題となってます。 「われわれ企業は、社会に対して『雇用』という形で責任を果たす必要があることは重々承知しているんですよ。それでも、既存の従業員だって生活がかかっている。『辞めてください』というわけにはいかんのですよ」――。 そこにジレンマが生じてくるのです。 実は、この時期の訪問は遅めでありました。ぼつぼつ動きがある企業も出てきてます。戻って最初にやるのは、再度生徒の動向を確認することです。従って来週は、もっとタイトな仕事になります。 Up |
衆議院選挙の結果、一応自公保で過半数を占めました。 「投票率が前回と比べて低い」 というアナウンスが5時台のニュースで流れます。しかし 「有権者、特に都市部の有権者はその報道を見て、ギリギリになって投票行動を起こすようになってきているのが最近の傾向です」。 そうか、福岡さん。わかりやすいぞ。だから出口調査も各局で誤差が出るのか。――と思いながら、睡魔が襲ってきたので寝ます。 一夜経って、自公保のラインが過半数を占めていることをどう解釈するか、いろいろと思い巡らします。民主党に風が吹いたらしいというのはわかるのですが、 「政権を託する」 という踏ん切りが有権者についたわけでもなさそうです。 なるほど、岩手の小選挙区を見ると自由党(小沢一郎党首のお膝元)が3/4を占め、比例の上位で岩手出身の2名が入ってますから、岩手から5人議員を送り込むことになります。一方自民が1人。前大臣は当選できませんでした。隣県の宮城では民主党が4/6。比例の上位に宮城出身者がいるので、5人送り込むことになります。ですから、自民党への批判票は、それなりにあることがわかります。 でも、受け皿がない。 連立3党は 「野党は政権への道筋を示してない」 と何度も指摘しました。事実、 「野党が過半数を得たら、どういう政権になるのか」 はっきりとした形では示されませんでした。それでも最後の最後に、連立3党に逆風が起こったことは確かです。 今回、小沢一郎の読みに乗ろうかと思ってます。つまり、この選挙の結果は次の「政界再編」への一歩にしか過ぎないということです。いつまで経っても「首相だ」という自覚が感じられない発言を続ける彼に、政権を任せつづけることはできない。21世紀に向かっての道筋を、政治家たちは示す時が来ています。ネガティブキャンペーンの防戦に追われた党や、復活の兆しが見えてぬか喜びしている党は、まず施策を表すべきです。でないと、この苛立ち。いよいよ出口が見えなくなります。 Up |
もう1回選挙について続けます。 どちらかというと、宮城のメディアは 「なぜ、選挙上手の愛知和男が敗れたか」 という報道をしています。宮城1区(仙台の中心部)、典型的な都市型選挙という捉え方よりも 「今まで、どんな選挙でも落選したことはなかった、鉄壁の『愛知会』。これが内からも外からも崩れていった」 という視点で語られています。それよりも、当選した今野東(こんの・あずま)が何者なのか、私が接したメディアでは語られてません。ならば、私が分析しましょう。 今野は、10年ほど前からDatefmなどで声を出すようになりました。朝のワイド番組のキャスターをやり、そのうちに生活情報番組(モーション&エモーション)をやり、ここ2、3年前からは「アズマランド」という番組を持ってました(〜今年の2月)。また、仙台放送で情報番組のキャスターをやっていたこともあり、それなりに知られていた存在でありました。 「ふふん。それだけのキャスターか」 と愛知陣営は見ていたに違いありません。かたや大臣経験者、こなた週に数回番組を持つキャスター。私が彼の番組で印象に残っている場面というのは、こんなところです。 ☆宮城県知事選挙前、某党のトップ(=そのころ、愛知和男はそちらに与してました)が仙台駅入りしたとき、一般の車両を締め出して交通渋滞を巻き起こしたFaxを読み、 「それって、違うんじゃないの」 と言い、 「そういう行為に対して、県民はきちっとした判断を下すと思う」 と言い切ったこと。 ☆彼が番組のツアー沖縄に行ったとき、米軍基地の周りで無邪気に見学している一帯を見て、 「近くに、自分の土地を取られた人がいる。それにも関わらず、この一帯だけ別の空気が流れている」 と言い、絶句して嗚咽を流したこと。 そういう部分をリスナーはきちんと評価しているのです。 民主党の岡崎トミ子が今野東を擁立する、という一報を聞いたとき、その目利きに驚き、 (当選するかも知れない) と私は思いました。彼のキャラクター、硬派ではあるけれども、やわらかい部分もしっかりと残している。さぁ、当選してしまいました。トメばあちゃんに感想を聞いてみましょう。 「ふーん、ふーん、ふーん(かなり荒い鼻息)。東さん、当選してよかったなやぁ。しっかり仕事してけさい」 ――それだけですか? 「あんたらも、しっかり応援しなさい。ふーん、ふーん、ふーん(また鼻息)」。 ...アズマランドを知らない人が見たら、ここのやりとりが何なのか、意味不明ですが、とにかく、宮城の選挙も都市型と化したと言ってよいでしょう。今野東はその象徴として、語り継がれることでしょう(まだ1期目ですが)。 Up |
熊:鯉ちゃん。君が風邪を引く時って、パターンが読めてきた。 鯉:何です。そのパターンとは。 熊:君は調子に乗って、超強行スケジュールを入れる。その反動が、きっちり表れる。 鯉:そういえば、6年前の新婚旅行(国内1週間)も、後半は風邪気味でした。 熊:そうそう。どこかでぼーっとしていることを入れないからそうなるの。 鯉:今回の東京出張で、相方は2泊目の晩、ぼーっとしてたようです。 熊:だろ?それなのに、君は4ヶ所の会社訪問をしている最中、 鯉:サントリーホールでオルガンを聞いてました。夜はシアターコクーンでお芝居。 熊:そして、芝居が3時間30分。その間立ちっぱなし。 鯉:強行スケジュールを終えてターミナルを出るとき、頭がぼーっとしてました。 熊:そりゃ、そうさ。で、翌日も出張。定時に帰ってこれたのは昨日ぐらいだろ? 鯉:あぁ、世の中こんなに明るかったのか、って思いました。 熊:メル友にさっ。"Take care."なんて、書いている本人が、ばかやっちゃいけないよ。 鯉:熊さぁん。いつの間に文面見てたんですか? 熊:だいたい、君の文章のパターンは見えている。”やほやほ”とか。 鯉:いいえ。きちんと”こんにちは。ごきげんいかがですか?”って書いてます。 熊:”そんなことないですぅ。クィーン・オブ・メル友の△△ちゃぁん、ごきげんいかが?” 鯉:ないですっ。今のソフィア(TOKYO FM)は坂上みきじゃなくて岩瀬恵子です。 熊:まぁ、そんなことどっちでもいい。君は、それより風邪じゃなかったの。 鯉:しまった、そうだった。 熊:はやくキーボードから手を離して養生なさい。 鯉:そうだったぁぁ。 熊:(ダメだ、こりゃ)。 Up |