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5月1日(月曜日)
ジェフvsグランパス
曜日、仙台スタジアムにJ1ジェフとグランパスの試合を見に行きます。メイン・バックスタンドのサイドに空席が目立ったのですが、それでも観客の入りが1万人ちょっと。先日のレッズ戦は満席に近かったことになります(約1万8千人)。
日刊スポーツ
「グランパスの90分勝ち」
という予想を立てていたのですが、それを裏切る展開になります。
試合は、むしろジェフが押していたように思いました。中盤で相手の攻撃を摘み、一気にゴール前まで攻めます。しかし楢崎がいてびびっているのか、枠に入れないようにシュートしているのか、とにかくゴールが決まりません。じゃ、グランパス側はどうかというと、きれいに形を作り、個人技でゴール前まで迫ろうとします。ところがジェフのオフサイドトラップに何度も引っかかります。たまにゴール前まで球が来ても、ジェフの逆襲を恐れる余り攻撃陣が足りない。で、こちらも決め手に欠けます。
「岡山や福田がゴン(=中山)みたいに体を張ってゴール前に詰めていればいいのに」
というのは知人の見方。
「何か、日本代表の試合を見ているようだ」
というのは別の知人。一同納得。
あれよあれよと前後半90分が過ぎ、延長Vゴールに突入します。野球のたらたらした感じに慣れていると、サッカーの90分というのはスピーディでよいです。ゴール裏(=グランパスサイド)でも迫力があってこれもよし。ただ、スタジアムで売っている食料が足りない(=用意しなかったのは迂闊でした)。Jグッズが足りない(=寒いのにコートがないんです。通なら事前に用意して買わないんでしょうが、おつりぐらい充分に用意しましょう)。トイレが近い(^^;)。次回の反省点です。
「ピクシー(=ストイコビッチ)に頼りすぎてもいけないんだよなぁ」
と先の知人が漏らします。基点を作っても、そこからの攻めが薄いのは相変わらず(特にグランパス)。呂比須などがボールを待っているのに、そこにつながらないことにもどかしさを感じます。あっという間に延長前半を終了、後半もそれほど残っていなかった119分、呂比須がするするっと出てきて、合わせて決めました。あまりにもきれいに決まったので、ちょっと肩透かしだったのですが、当方の目の前で決めたのですから言うことなし。
ジェフのGK・DFがかなりがっくりして、しばらく動けませんでした(残り1分でした)が、引き分け狙いだったんですかねぇ。
グランパスがアウェイでした。しかし、声援は五分五分か、むしろグランパス側が整っていたように思います。勝つチームは、その辺から違うのでしょう。盛岡にJが来たら、行ってみようかと改めて思ったのでした。

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5月2日(火曜日)
情報処理能力の違い
ンピュータ関係の授業を担当して、
「今年の高1は、キーボードを扱うスピードが速い」
と実感させられます。もう1人のスタッフは、先ごろ高校を出たばかりなのですが、
「でも、速いです」
と相槌を打ちます。去年と同じ授業ペースなのですが
「いや、比べものにならない」
ということで一致します。恐らく、中学校でコンピュータに触る時間数が増えているからでしょう。彼らは
「きつい」
と言ってきますけれども、無難にこなしてます。当方、
「今後、この形態での授業はできないかもしれない」
ということでも一致します。
ところで、うっかり
「携帯電話の操作がわからない」
と別の1年生に口走ったところ、嘲笑されます。ある生徒は学級日誌(!)に
「がんばれ」
とまで書いてきます。何なんだ、そりゃ。しかし日常生活の中で彼らが携帯を使いこなしている姿を見るにつけ、
「われわれ(=大人)と彼らの情報機器操作は違うのだ」
と実感させられます。
さて「比べものにならない」と言われた3年生が
「コンピュータ時代における漢字能力について」
こう答えています。
「コンピュータに頼りすぎると、漢字を忘れるので手書きも必要」
だと。そういう意味では、3年生の方が我々の感覚に近いので、ほっとするのです。いずれ、かなりの覚悟を持って授業に臨まないと、足元をすくわれそうな感じです。

Up
5月6日(土曜日
「小さな留学生」を見る
メラを貸してください。20回シリーズでドキュメンタリーを作りたい。
――張麗玲はフジテレビの横山隆晴にこう申し入れます。4年前のことでした。彼は直感で彼女の無謀とも言える申し出を受け、4年後、彼女の番組が中国で大反響を呼びます。
「今まで日本人は野蛮で残酷だと思っていた」
という中国人の認識を、一留学生だった彼女が変えるのです。

1996年10月19日。小さな留学生、張素(当時9歳)が日本の土を踏んだところからカメラは回ります。
「わたし、学校の成績で一番になる。中国のために頑張るの。日本は昔、中国を戦争で侵略したの……。でも友好が第一」
という小学3年生は、中村学級に編入します。日本語が一言も話せない彼女、お母さん。中国では必ず手を上げていたのに、言葉がわからず反応できない。休み時間も級友が話しかけてくるのに、わからない。でも、彼女は1時間目終了後に、中村先生のところに行って教科書の読みを教えてもらいます。
中村先生があるクラスメートに
「毎日迎えに行くように」
と配慮をする。父は
「こうした日本人、本当に尊敬すべきです」
と付け加えます。帰りの会の挨拶も
「さようなら」
に加え
「再見」
も入ってます。

1年後、張素はクラスで一番早く手を上げるようになります。回りも彼女が外国人だということを忘れるほどでした。
5年生になった初夏。父の会社が倒産の危機になります。彼女の世界と大人の世界が別ものであることを突きつけられ、家族は母子北京に戻ることを選択します。
「6年生まで日本にいれば、もっともっと彼女は成長したのに」
とは中村先生。クラスの1人1人にカードを配った彼女に対して、男の子たちが
「さよなら、絶対もどってこい」
というのは、本心だったと思うのです。

1998年7月1日。北京の小学校でピアニカを級友に紹介している彼女がいました。祖母は彼女のことを
「心が広くなったような気がする」
と言います。級友から「幹部になれたか(注)」と聞かれて、こう答えます。
「日本に行って、もっと大事なことを知ったの。勉強しなくても幹部になれるの」。
1ヵ月後、中村先生と再会するところでドキュメンタリーは終わります。

淡々と流れる番組を見て
「なぜ張素が日本に来ることを選択して、また中国に戻らなければならなかったのか」
その掘り下げがほしかった気がします。しかし、張麗玲の仕事が睡眠3時間の連続、親戚を巻き込んでの作業、さらに彼女がいた会社の倒産という現実を、一方から知ります。このような日本の姿が知られていなかったということも伝えられます。だからこそ、
「日常を記録しておくことが必要なのだ」
という彼女の思いが、中国全土を揺り動かしたのだろうと思います。
番組の製作クレジット、フジテレビジョンの前に、彼女と彼女の妹の名がありました。この扱いは異例だと思います。けれども張麗玲の思いなしには、この番組が成立しなかったことは確かです。地味な内容の番組を9時台に放映したフジテレビの英断を評価するものです。

(注)「幹部」というのは「学級委員長」のことを指しているようで、中国では成績優秀でないとなれないそうです。そのように知人から教わりました。
Up
5月8日(月曜日
野田地図「カノン」を見る
田地図第8回公演「カノン」(作・演出野田秀樹)を見に、シアターコクーンまで行ってきました(5/4、19:00〜の回)。唐沢寿明/鈴木京香が出ているあれです(4/1〜5/14、月曜休演。大阪は5/19〜28。当日券あり)。Bunkamuraには何度か足を運んでいるのですが、シアターコクーンに足を踏み入れたことがなかったのです。

噂には聞いてましたが(注・筆者は初めて野田の舞台を見ます)、野田作品らしい動きの激しさ、言葉遊びがふんだんに出ます。こちらの理解度が問われていて
「あっ、これはこういう掛け言葉なんだ」
と反芻していると、鈴木京香に
「『丸く座り=マルクス割り』だって。へっ」
と言わせたり、野田が客席に対して
「私(=野田)を尊敬しますか」
と誘導尋問し、
「はい」
と言わせておきながら
「ばーか」
と返すところ。ちっとも油断ならないのであります。
油断ならない。猫役の子(が舞台進行もしてます)が一所懸命演じていて、
(これから大化けするかもしれない)
と思ってみていると、実は「天うらら」のヒロイン(=須藤理彩)らしいとわかります。また沙金役の鈴木京香=清純派のお嬢さまという先入観でみてたら、えらく自信をもってラブシーンをやってたり。本当は主役・太郎の唐沢寿明がもっと目立たなければいけないのに天婦羅判官(=野田)に
「だから芝居が下手なんだよ」
とアドリブで言われるのが痛いところです。

舞台はBGMが鳴りつづけているところから何気なくすっと始まります。盗賊の頭・沙金が牢獄に入り、太郎がうっかり脱獄を手引。彼女を見張っているはずが彼女の仲間に取り込まれ、彼もまた盗みに走ってしまう。太郎は沙金といい感じだと思っていたが、実は次郎(=岡田義徳)にも二股をかける沙金。次郎は
「自由を盗めば、飲んだくれ(うまいよ、こういうの>野田秀樹)・天婦羅判官からの支配を免れる」
と周囲を煽ります。ところが天判羅の飲んだくれは直らず、沙金一座が目指していた絵画『自由の女神』を得るまでに、『猫のひげ切り落としの命』というのが出て、沙金たちの行く手を阻みます。それでも太郎・次郎の働きで絵画を手にするところまでたどり着いたのですが……。
太郎は『自由』を撃ちます。そのことで、脚本は太郎に自由を語らせるのですが、自由慣れしている我々に
「自由の陰には戦いがあったのだ」
という野田のメッセージが届いてこないのです。これがつかこうへいなら、えぐるほど怖いメッセージとなるのですが、そうではないことを野田自身もわかっています。最後、太郎が語るのは人にではなく、生まれてきた猫に語り、その会話で幕が下ります。

タイトルの『カノン』が流れるのは、舞台が始まってから1時間ほど経ってから。どこまでも同じテーマが続くカノン。舞台で続いていたのは、人間たちのおろかな営みがとめどもなく繰り返されるありさまだったのかもしれません。

Up
5月9日(火曜日
身近に多い離婚。
然知人と列車で一緒になり、世間話をします。同窓の話があれこれ出た中で、何件かの離婚話を聞かされます。彼らは悪くないヒトたちだし、最高学府を優秀な成績で卒業し、それなりの仕事に就いたはずなのに、なぜ?
「仕事でのすれ違いがあったりとか、相手の浮気があったりでだめだったんだ。で、離婚した同士でゴルフ行ったりとかしてストレスを発散しているみたい。もし、別の職場に就いていたら、そんなことにはならなかったのに」
という発言を、さもありなんと思って聞いてました。
「もともと、彼は子どもを苦手としてたから、兄夫婦がいる実家にも寄り付かなくなっ」
たということも聞きます。そういう繊細さが夫婦生活で裏目に出たのでしょうか。

かくかくしかじかと妻に話すと
「『最高学府を出たら、後はただのヒト』と言ったのは、むしろあなたの方よ」
と言われます。だから社会の波にさらされたら平準化され、誰にでもあり得るできごとなのだ。そう、妻は講釈します。当方後戻りできないように、70キロ通勤を選択しているわけですが、その同輩の中に「(別の意味で)後戻りできない通勤」を余儀なくされている知人がいて、はて、彼に話しかけたらよいものか思案しているところです。

蛇足ですが、一緒になった知人は順調に子育てに励んでます。

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5月13日(土曜日
行事が苦手な子どもたち。
もまた、運動神経が苦手でしたから、徒競走は毎年のようにビリ争いをしてました。行進練習の時、左足と左手が緊張で一緒に出る方でした。が、行事の際、戸外で食事するのが何とも言えず楽しく、その雰囲気は嫌いじゃありません。先日も野外炊飯に立ち会い、一隊がキャンプファイアー上の周囲で丸くなって食事している姿は壮観でした。火を起こして炊事している彼らの段取りのよさと目の輝きに、こちらが驚くほどです。
そういえば先日、知人から電話がかかってきて
「先日の遠足で2ケタの生徒が欠席した」
と愚痴られました。2ケタって、学年で?
「いや、クラスで」
と告げられ、耳を疑います。だって、遠足のような行事だったら、抑圧されている空間を抜け出して、一時でも解放されるのでしょう?
「いや、それがよくわからん」。
電話先の相手もわからないのに、こちらが理解するわけにもいきません。
そういえば、先日聞いた話の中で
「青年時代には『成功』と『失敗』のバランスが適度に取れていることが必要だ」
というものがありました。成功だけだと生意気に育つし、失敗だけだと歪んだ考えになる。という話を聞いて、オバQの歌状態(注)の青年期を過ごした私は納得したのであります。最近の事件を見聞きするにつれ、そのバランスがうまく取れてない彼らへの接し方の難しさに思いがいきます。私もアンバランスな青年期でしたが、今の高校生世代はもっとアンバランスな生き方を送っている――いや、強いられているのかもしれません。
(注)♪いーつも失敗ばっかりしてるんだよ、というあれです。
Up
5月15日(月曜日
日本フィル盛岡演奏会
本フィル盛岡演奏会に足を運びます。「ヤクルト×横浜」戦を中止にさせた雨は、岩手県民会館の客足も邪魔するのですが、それでも7割ぐらいの入りだったでしょうか。この日のプログラムは
☆リムスキー=コルサコフ
交響組曲「シェエラザード」
(バイオリン独奏・木野雅行)
☆ショパン
ピアノ協奏曲第2番
(ピアノ・梯剛之(=かけはしたけし))
☆ラベル
ボレロ
(小太鼓・遠藤功)
「ちょっと贅沢かもしれない」(知人・談)というプログラムです。指揮は小林研一郎。
 「シェエラザード」は吹奏楽コンクールでちょっとした中学・高校でよく取り上げられる曲です。彼らとプロの違いはどこにあるかというと、学生は懸命にソロをやったところが評価されるわけですが、プロはうまくやって当たり前。その当たり前の積み重ねがうまく行っていた(という言い方も素人じみてますが)のが昨日の演奏でした。
舞台に目をやると、指揮者の小林に譜面がありません。行かなかった妻にそのことを話すと
「彼ぐらいのレベルなら、見なくて当然でしょう」
と言います。実はバイオリンの譜めくりで楽譜を落としかかるという事態があったのですが、小林は左手1本で楽譜を押さえます(もちろん、右は指揮をしたまま)。その小林の指揮に、オーケストラは筋肉質な演奏で応えます。特に第4楽章の打楽器にそれを感じました。弦楽器に派手さはないのですが、周囲をよく支えてます。
 休憩をはさんで、梯のショパンを聞きます。「盲目のピアニスト」がどうピアノに接するのか見ると、演奏直前に2度鍵盤に触れ、その後鍵盤に向かいます。彼の演奏にはじめて立ち会う私は、1楽章2楽章と、
「彼がどんな指裁きをするか」
ということに気を取られます。実際彼が奏でる音は硬かったように思いますし、見えないことでのピアノタッチがコンマ何秒遅れていたように感じました。しかし、第3楽章で呪いが解けます。流れるようなピアノタッチ。華麗な演奏。彼って本当に盲目だったのだろうかと疑うほど、流れるような感じでした。オーケストラと指揮者は、彼の力量はとうにお見通しで、ソリストを立てる演奏に徹していたことを記しておきます。
 さて、大編成で地方ではなかなかお目にかかれない「ボレロ」。過去に100回以上ボレロを叩いたという遠藤は、この日もリズムを刻むことに徹します。15分近く同じような曲調が続いていき、クライマックスに向かっていく姿を見て。特に流れるような指揮だった小林の姿を見て
「あぁ、格好いいわぁ」
という感想しか出てきませんでした。
気になったことを一つ。かつて、この手のコンサートがあれば、中学生・高校生が一定の数を占めたのですが、いない。指導者の姿は何人か確認できたのですが、彼らはどこに行ってしまったのでしょうか?

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5月17日(水曜日
総理に恨みはない、のですが。
20日振りでした。
熊:何かねぇ、上のカレンダーがスカスカなのに、われわれの出番がなくて。
鯉:筆者、何か恨みでもあったのでしょうか。
熊:♪うらみまぁぁぁす。うらみまぁぁぁす。
鯉:朝から、中島みゆき(↑)というのは、つらいよ。
熊:まだ、寝起きに中島みゆきのCDで起きている人いるのかね?
鯉:いや、LPで起きている人もいるかも。
熊:ベータのビデオとか、エルカセットとか?
鯉:エルカセットですって?何です、それ。
熊:今のコンパクトカセットより1回り大きくて音もよかったやつなんだけどねぇ。
鯉:あぁ。この間同僚で「昔持ってたなぁ」という人がいました、そういえば。
熊:メタルカセットもどうなっちゃったんだろうねぇ。
鯉:さぁ。ところで、小渕さんの後に総理になった森さんが、ねぇ。
熊:個人レベルの懐古主義ならまだしも
鯉:「日本は天皇中心 神の国」(=朝日の見出し)
熊:「総理としての認識が甘い」(=橋本五郎・談)
鯉:口は災いの元とは言いますけど、何か
熊:軽い。「かほくのホームページ」じゃないんだから。
鯉:いや、このサイトも一応気を使っているみたいです。
熊:この総理、「あなたたちが何か事を起こそうとしている」と開き直ってます。
鯉:吟味されてなった人じゃないんですよね。棚ぼたで総理になった顛末が
熊:こうなるわけですわ。でも、上に立つ人は発言に気をつけないと
鯉:そして発言に責任を取ってもらなわないと。トップになる前に段階があると思うんです。
熊:その段階を踏んでいたようで、1つ飛ばすとつまずいた、というわけだ。
鯉:で、肝心の「神の国」ですが。
熊:自民党の中でも相手にされてないじゃないの。
鯉:だって、「国民主権」ですもん。かえって森さんが浮いているんじゃありませんの?
熊:もしかして、LPで中島みゆきを聞いているのは森さんじゃ?
鯉:♪うらみまぁぁす、って。ないない(--;)。

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5月18日(木曜日
なお、総理発言について。
。「おわびしたい」が「撤回は拒否」。「公明、釈明を了承」。「議員懇談会顧問辞めず」。すべて首相の「神の国」発言のことです。
改めて発言要旨を読みましたが、ある程度はごもっともと思ってました。しかし、知人は言います。
>信教の自由だからどの信ずる神も仏も大事にしようということを、学校でも家庭でも
>言うことが、日本の国の精神論から言えば一番大事なことではないか。(17日・朝日
――例えば、カルト教団が地下鉄で事件を起こしたことを見るときに「そういう神も大事にすることができるのか」という問題がある。また、国家が「宗教を大事にしよう」と言ったときに、必ず政治利用が伴い、「国のために死ね」ということが出てくる。それが許せない。
ということが、発言を吟味すればするほど出てくるのです。のほほん頭で首相の発言を流すには、あまりにも軽率な中身であり、こういう人を総理にしておくこと自体、どうかと思います。
しかし、彼は浮かれつづけています。公明党も、支持母体の教義と食い違うはずなのに、政権恋しさで「了としたい」と言ってます。さぁ、のほほん頭を覚まさないと。

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5月19日(金曜日
無理な勝ち方
:「広島カープに明日はない」。
鯉:何か、昔の「明訓高校に明日はない」というフレーズを思い出します。
熊:「岩鬼→殿馬→岩鬼→殿馬とつないで、最後は山田まで出して勝った」というあれ?
鯉:そうです。確かに、そういう勝ち方です。6連敗で止めました。
熊:本当に、明訓と同じように、明日がない戦い方の連続だねぇ。もう一言加えていいか?
鯉:(だいたい見当はつきますが…)
熊:「広島カープに優勝はない」
鯉:いやぁ。熊さん。希望を失わせるようなことを言っちゃいけません。
熊:だってそうだろう。高橋が4イニング投げるというのは、リリーフとして異常事態。
鯉:中継ぎが力不足ですからねぇ。彼も1週間投げてませんでした。
熊:それに、何?「高橋はドラゴンズ戦での先発を考えていた」という監督の談話って??
鯉:あぁ、達川監督も正直すぎますなぁ。采配に疑問符がつきます。
熊:ほらほらほら。スクランブルにスクランブルをかさねると、卵だってぐちゃぐちゃだ。
鯉:まさしくその状態です。まぁ、勝ったからいいじゃないですか。
熊:いや、ばたばたしないで、どしっと腰を落ち着けて戦ってほしいのよ。
鯉:ん?どこかの国の政治にも当てはまる話のような気がしますが??
熊:きょうは政治は抜き。ところで、複数の筋からこんな話を聞いたぞ。
鯉:「負けても監督を続けていられるのは長嶋さんだけだ」というあれ?
熊:よく知ってるねぇ>鯉ちゃん。
鯉:私の上司も、全く同じことを言ってぼやいてました。
熊:とにかく、昨日の読売にとっての1敗は痛くないが
鯉:わが方の1勝は大きいです。
熊:しかし、目先にこだわってばかりいては優勝はできんぞ。
鯉:熊さん。外れたら坊主になりますか?
熊:その手には乗らない。外れてほしくてあえてゲキを入れているのだ。
鯉:熊さぁん。読者も期待してますって。
熊:いいや。たぶん優勝できないのは確かだが、の・ら・な・い。
鯉:だからくまさぁんてばぁ……。

Up
5月21日(日曜日
拝啓、岩手県交通様
啓 岩手県交通様。日頃は、県民の足確保のため、ご尽力されていることに敬意を表します。そして雨の日も風の日も、乗客が多かろうと少なかろうと、走りつづけていることをありがたく思うものです。そして、私のような気まぐれな乗客にも、文句言うことなく挨拶を交わす運転手さんたちにお礼申し上げます。
さて、本日はお願いがあってペンを執りました。昨日から胆江地区(水沢・江刺とその近辺)のバスダイヤが改正になって、あちこちのバス停に案内のチラシを貼っていたのを見かけました。その案内のチラシが何を指していたのかよくわからなかったままなのです。というのは、駅のバス停に限ってチラシが貼られておらず「何のチラシだろうか」という疑問が解けなかったのです。
昨日の朝、こんな光景を見かけました。いつもの時間に駅を出て、車に向かいますと、女子高生とバスの運転手が会話し、その後女子高生たち数人がとぼとぼとバス停を離れていきます。同僚と「あれは何だったんだろうか?」と話し、謎のままだったのですが、帰りにバス停の表示を見て、原因が判明します。それは
☆女子高生たちが利用するバスが、土曜日に限って10分早く出発する。日曜は運休。
ということでした。どういうつもりなのでしょう。
彼女たちが土曜に限って朝10分早く出るということは、かなり難しい話です。しかも、土曜日は登校する週としない週両方あります。加えて、10分早く出発されるということは
☆列車に接続しない
ということでもあります。
本質的に、私は列車+バス通勤志願です。帰りのバスにもう1時間遅い便があれば、間違いなく夏でもバス通いを続けるところです。ただし、採算面で問題があるのでしょうから致し方ないのでしょう。だとしても、この度のダイヤ改正は不意討ちという感じで、納得できません。納得できる措置(土曜日も同じ時間発車に戻すこと)を求めるものです。
最後になりますが、盛岡地区の好調さ。ご同慶の至りです。おかげで、帰りが遅くなってもタクシー利用することなくバスで帰らせてもらっていることを付け加え、お願い申し上げる次第です。敬具

Up
5月22日(月曜日
吸収の速さ。
末、髪茫々のまま生徒の自主公演に立ち会ってました。土曜の荷物搬入から、舞台のセッティング、照明との位置合わせ、ダメ出し(土曜日はここまで。8時間)。ゲネプロ、メイク合わせ、本番(=80分)、舞台解体、撤収、簡単な反省会(9時間。2日で17時間)。気力と体力がないと続かない芸当です。彼らは今回の出し物に半年近く取り組んでいましたから、そういう意味ではスムーズに行ったと思います(注・筆者は2ヶ月弱しか関わってません)。
2ヶ月弱といえば、新入生もそれしか関わってなかったのでした。彼らに課せられた課題は
☆照明・舞台などの裏方に回り、公演の仕事を覚えること
だったのです。たかだか17時間の中でできることは限られていたのですが、そこは彼らの若さ。稽古を重ねる度によくなって行きます。当方がチェックできるのは役者の状況に限られるわけですが、そこそこ見られるのです。ゲネプロ(日曜日の午前)に80分要したのは
「かかり過ぎ」(部長・談)
だったかも知れません。照明のタイミングも顧問に手振りで指示されるありさまでした。そこから本番まで2時間ちょっとしかなかったのですが、1年生だけでのチェックが効を奏し、本番では無難に勤めることができたのです。
カーテンコールで上級生らが
「1年生の吸収が速い」
と舌を巻きます。こちらは、(まぁそんなものか)と思ってましたが、言われてみればまだ2ヶ月弱(人によっては3日目)。何も知らないから覚えるという貪欲さが吸収の速度を速めたのでしょう。

Up
5月24日(水曜日
22年後の再会
勤電車にかつての同級生が乗り合わせているらしいと気づいたのは1ヶ月前のことでした。お互いよそよそしく他人を装って過ごしてましたが、どうも本当に同級生らしいとわかり、ここ数日会話が続いています。彼女ははにかみ屋で、こちらは小心者と来てますから会話にならないかと思ったら、そんなことない。会話が成り立っているのです。もしかしたら、中学2年間で話した時間よりも、この数日の会話時間の方が長くなっているかも知れないのが妙なところです。
本当は努力家なのに、そのそぶりを見せないクールさが彼女の取り柄です。当方がやっている「ラジオ英会話」のストーリーもいつの間にかチェックしていて、虚を突かれます。こちらが20分きっかりで講座を止めると
「それだけで、勉強時間足りるの?」
と突っ込んできます。うーん。容赦のないところは変わってません。
実は、中学時代の彼女に一目置いていました。ということを話す前に
「兄に雰囲気が似ていて、落ち着いた人だ」
と彼女は私のことを思っていたのだそうです。それはただの誤解だったと22年後に気づくことになります。その他、中学の同級生との関わりについて話しているうちに、わが母校は家庭的雰囲気の備わっているところだと、意見の一致を見ます。1学年=6クラス以上の規模が多かった中学の中で、4クラス体制。しかも、同窓会をクラス単位でなく学年単位で開く。もちろん、
「幼稚園からの同窓だと12年」
という面々もいるわけですから、付き合いの密度は濃くなります。
ですから、22年ぶりといっても話すことはあるわけですし、加えて職場のこと、それぞれの立場のことなど、話題は尽きません。
電車の中であれこれ会話した後、さっと引けるところ。それが、かえって長続きできる関係を保てるのかもしれません。

Up
5月25日(木曜日
流れの変化
カープが何か吹っ切れた感じ。
鯉:うーん。一昨日の1安打勝利で、すっかり立ち直りました(^^)。
熊:昨日のベイスターズも1点で勝ったのだろう?
鯉:こういう小さな隙間が、後で流れを変えるということがあるかもしれません。
熊:「高名の木登り」のような名言もあるしな。
鯉:でも高校生あたりのゲームだと、この「ちょっとしたこと」が結構ある。
熊:タイムの取り方、フェイントのタイミング。あるいは試合をしながら、どんどん成長。
鯉:最後は指導者の力量にかかってくるわけです。
熊:上に立つ者、読書が必須の要件。
鯉:なぜです?
熊:経験の浅さを補うには、過去の事例に学ぶのが定石。
鯉:あっ、なるほど。勉強になります。
熊:それにしても、あれほど「与党が勝ちそうだ」と言われていた総選挙が
鯉:逆に、与党が選挙を避けようとしてます。
熊:野党も一枚岩でないから、結果が出たとしても暫定政権は免れない。
鯉:小沢一郎がいう「政界再編」が進むでしょう。
熊:うん?鯉ちゃん、自由党を支持している?
鯉:自由党よりもブレア首相の方がいいです。
熊:イギリスは首相が率先して育休だもんなぁ。
鯉:あれ、「育休」って変換できませんね>MS-IME2000。
熊:それが、日本の現状ってことですかい。
鯉:わが官邸は「神の国発言」について触れられてない、と「春秋」に言われていた。
熊:それより、ブレアさんのお子さんを探しに、サイトに行った方がいいかも。
鯉:今度、リンクしておきます。

Up
5月26日(金曜日
職場見学なの。
たし、そろそろ就職しなければいけないから、あちこち職場見学しているの。本当は内定の1つや2つって言いたいところだけど、(どうしようっかなぁ)と思っているから、まだ見学の段階なの。スーツの洗濯も結構面倒なの。
昨日は、お役所で「採用試験説明会」があったからスーツを着ていったわ。スーツ姿の人が多かったけど、中には学校帰りの高校生もいたわ。それから、私服で会場に来たり、ワイシャツをまくっていたおじさんが会場にいたけど、それは受験の資格がないと思うの。
説明会ですって?面白かったわ。ただ「若手職員」が職場の実態をしゃべるところで
・ある年は平日風呂に入ることなく仕事をし、残業手当も25%しかもらってない
・職員住宅は雨漏りがし、ねずみが出る
って言ってたけど、隣の人事のエラい人が変な顔をしていたわ。よそなら、そんなこと言ったら、謹慎になるのに、それがお役所の「開かれたところ」なのかしら。
それから、2ヶ所職場を見せてもらったわ。男の子と、高校生の子と歩いたの。最初の部屋はソファに座らせてもらって、とても親切に説明を受けたわ。そしたら、次は机の間に立たせられて、その間をひっきりなしに職員が通るの。扱いに違いがあるのはどういうことなのかしら。隣の男の子、
「介護保険での運用はどうなっているのですか?」
って質問していたけど、ここで知ったかぶりしてもしょうがないのよね。その後、人事の人に
「採用枠が増えるというのは、世の中に逆行してませんか?」
って絡んでたけど、アナタ、説明を聞いてなかったの??退職者が出たら、新しい発想を補充しなければいけないの。だから、若い子は困っちゃう。
――えっ、私も若い子よ。失礼しちゃうわね。でも、高校生には負けるわ。あの子たちったら
「チョーくさぁい」
とか
「チョーうざぁい」
って、バスの中で「チョーチョー」って連発するの。チョーを3回言うと長嶋茂雄になるのよ。寒かったかしら。でも、最近の女子高生。
「嘘ついたらイタ電100回する」
って言ってるの。針1,000本より怖いわぁ。イタ電されたら、私傷ついちゃう。あっ、メールが来たわ。じゃ、またねぇ。

Up
5月27日(土曜日
この対応、○(まる)。
のサイトから買い物をしようとしたとき、実はすんなりと行かなかったのでした。事前に会員登録をしていたにも関わらず、発注確認ボタンが反応せず、注文に不安を感じさせたのです。特に「限定商品、残り1つ」について、確認画面が出ないうちに
「売り切れになりました」
という表示が出て、さすがに不安になります(火曜の晩)。
そこでサイトにメールをし
「商品の注文がされただろうか?」
と問い合わせをします。これが水曜日の朝。メールの返信があったのが晩で
「確認が取れてないので、再度注文をされたし」
と来ます。まぁ、しょうがないか。で、再注文をします。
その後木曜の午前中に
「実は、商品が注文されている。重複注文の取り消しをしてよいか?」
という確認メールがきます。夕方(8時ちょっと前)、その旨返信を送ります。
昨日(金曜)の朝。品物が届いてました。あまりの反応の早さに、かえって怖さを感じたくらいです。恐る恐るダンボールを開けると、木曜の夕方の通り、品物が届いてました。パーフェクトです。
浦和レッズ(オフィシャル)のサイトから、グッズを注文します。
「10日以内に発送します」
という触れ込みが、この反応です。レッズサポーターの評判はいろいろと聞いてましたが、すくなくともこちらの方への対応は○です。あとは、J1に戻ることだけですね。

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5月29日(月曜日
この豪快な寝相
近、寝つきが悪い状況が続いたので、隣に寝ている子どもの寝相が目に入ってくるのですが、豪快そのものです。足が入ったり、パンチ・チョップが入ったり。しかも、彼は毛布等をすべて取り払っていると来てますから、なかなかのもの。一応、毛布を掛けてあげるのですが、再び気が付くころにはもっと豪快になってます。上の子が壁際で小さくなっているのとは対照的な姿です。
じゃ、1人で寝せればよろしいか?いいえ。
「ママと一緒に寝る」
という願望が強く、そこは泣きを入れるのです。
上の子は、ちょっと読み聞かせをして、二言三言話しをすればすぐ寝てしまいます。そうは行かないのが下の子です。
近い将来、私1人が寝室を出ることになりそうです。親子3人で3つの布団。そこまで、子どもたちは大きくなりました。

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5月30日(火曜日
オーケストラの経営努力
7時台になってから初めて見た「クローズアップ現代」(NHK)。昨日は「オーケストラの合併」についてでした。東京フィルと新星日本交響楽団の合併の背景を改めて見ると
☆東フィルの経営が赤字に近づいている
☆新星の経営が赤字になっている
ということが紹介され、
「日本一古いオーケストラ(1911年創立)」

「日本一年間公演数があるオーケストラ(年間270〜300回)」
が一緒になる効果を上げてました。例えば、
・新国立劇場の担当を、ほぼ独占できることになりそう
・かたやオペラ公演、こなた地方で演奏会(楽団員が170人だからできるらしい)
という企画が予定されているそうです。来年4月の合併に向けチョン・ミュンフンを常任指揮者に呼ぶこととか、営業会議を既に両者で合同で開くようになったことなど、そこまで進んでいるそうです。
それよりも気になったのが、日本フィルの状況を紹介したときでした。
☆「第九」は稼ぎ頭である。
☆「名曲コンサート」も黒字。
★定期演奏会では、著名な指揮者を呼ぶので赤字。
★「20世紀シリーズ」は、客の入りが2割なので赤字。
都合、収支で4億(!)の赤字となります。そのうち1億は国からの補助が出るのでよし。残り3億は企業会員/個人会員の寄付で賄っている、とありました。
キャスターの国谷裕子が聞きます。
「黒字だけのコンサートをやって儲けるわけには行かないのでしょうか?」
--それは、企業でいうと投資をしないで現状に甘んじていることになるので、オーケストラのためにもならない。そう、解説がありました。
日本フィルが、最終的に黒字になっているのは、専務理事の田辺稔さん(もともとはメンバーの1人でした。20年楽器をさわってないそう)が地道に会社を回り営業をしているからなそうです。そういう人々が日本のオーケストラを支えていることを知った、25分でした。

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5月31日(水曜日
読書をしてない。
近、ぼんやりといろいろな不安が頭をよぎります。その日暮らしで生きていることの現れなのですが、
「もっと専門性を深めたい」
という思いと、
「もっと一般的なことにめくばりしたい」
という間でジレンマを感じています。現実は朝に日経を読み、帰りに英語のテープを聞くことで終わってしまう。あとは、その日の仕事をこなすのに精一杯。ほどなく列車の時間になり帰宅。そのままバタンキュー。情けないありさまです。
ウェブに触れている時間、その分勉強なり読書に回せたら、と時々思います。しかし、現状を残しておきたいという思いが、それを上回ります。欲張りなのか、落ち着きがないのか、情けないのか。あっ、テレビを消せばいいのか。
注)その点、うちの子は読書が好きです。読み聞かせを好んで、こちらがひぃひぃ言うほどですから、身内ながらたいしたものです。
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