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July/2002

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July/4(Thu)
なお「情報」の教科書選び。
承前。13社あったものを5社に絞り、3社まで減らしました。実は「情報」の教科書はA・B・Cと3種類あって、実習中心に展開するA、理論で攻めるB、ネットワーク中心のCを「各校の実情に合わせ」て採択することになってます。AにするかCにするかちょっと迷って、結局は現在の「情報処理」の流れを汲むAを選択することになります。
5社に絞った条件はA・B・C全部を出版しているかどうかということでした。それを満たしていたのは数社あったのですが、そこからレイアウト・カラー印刷・レベルを考慮して5社にします。各社とも特色があって、見れば見るほど悩むところですが、現実問題として採択時期が近づいてます。各社の営業も出入りが多くなります。そこで次の段階。「コンピュータ実習と理論についてのコントラストがはっきりとしているかどうか」という基準で選考します。D社はスタンダードだけれども、実習の際に不安を感じるので却下。E社はA・B・Cの執筆者が違っているので、一貫性が見られないので却下。いや、将来「情報A」を「情報C」に変えたとして、トーンが違うのも困ります。
残ったのは、情報教育のノウハウが豊富なF社。平易な文章記述に徹しているG社。新しい時代の教科書作りを目指しているH社。あとは、こちらでどんな授業をするか、覚悟を決める段階です。(もう1回続く、か?)
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July/5(TGIF)
講師体験
4つの地区でそれぞれ演劇技術講習会があって、早い地区だと大会を3週間後に控えてたりする。演劇体験が2年そこらしかない私が、照明の何を話すのか。実はわが方は数日前に実技を伴った講習を行っていて、その内容と重複を避けたい。そうかと思うと、照明の理論がわかってない面々も混じっていて、どうしよう。1日持たないぞ、って感じでした。事実、大変でした。
昨日の狙い。
「照明をするには、役者の気持ちがわからないとだめ。そのことで初めて照明が生きてくる」
ということは間違ってなかったと思います。しかし、焦点が甘く、段取りが悪く、実技1時間(ホールを使えたのはそれだけです)の後、一気に時間が余ります。仕込み図を写させたり、1人1人に話をさせる時間を長く取ったり、「質問コーナー」をしたり−−ということは終わったから思いつくのであって、いっぱいいっぱいのまま終わってしまったのでした。
「失敗をして、反省をして、それを生かしてまた来年も講師をするんですよ」
という口車に乗せられそうなのですが、体を動かさなかったにもかかわらず、終了後一気に疲労が押し寄せてきました。まだ修業が足りないってことです。
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July/6(Sat)
「情報」教科書を決める(完)。
承前。三者面談の合間に業者が「最後のお願い」にやってきます。彼とは教科書選びの基準について、話せるだけのことを話しました。実習が主になる情報Aから理論が主のB・Cにシフトしたとしても、紙面に一貫性が見られること。ぱっと見て、字が多いだけでなく色刷りされていること。スタンダードさと専門性を訴えている間で揺れていること。一読したイメージだけでなくて、何度か読み返したこと。そこは理解してもらえました。
「この近辺でいうと1年生履修で『情報A』を採用するところが9割以上。2年生になると若干Bが入り、あとはCです」。
「1冊を、と言われたら私はCをお勧めします」。
スタンダードなAに対して、ちょっとだけ専門性(インターネットなりマナー)が加わったのがC。でも、業者によってはAとCのレベルを変えてきているじゃないですか。
「とりあえず、2年後に改訂を控えてますし、今の中1が入って来るときには、中学でやってくる内容も進化するのですよ」。
AとCの狙いが同じならば採択数が多いだろうAに特化し、A・Bを作ったK社。専門性を追求し、ならばBは他社に譲ろうとしたH社。とりあえずAが多くなるだろうと予測した数社。出版社の探り合いが見えてくるようです。
さて、結論。彼が来る前に決めてました。新時代のスタンダードよりも、現状に即して採用を決めました。テスト問題の作りやすさ、レイアウトなどいろいろと検討したのですが、
「その時は1年で見直す」
ということで、とりあえず老舗と決めたのであります。(このシリーズ・了)
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July/8(Mon)
疲れ、実感できず。
嵐の中から抜け出して。休みでも4本日程をこなす状況があって、4本目はへろへろで何を言っているかわからなかった状況でしたが、終わるとぼーっとできない。逆に何か忙しくしていたいというように麻痺してます。一昨日は郊外の温泉に行って、やや息抜きしたはずなのですが、枕を高くして寝られない。じゃぁ、昨日はそそくさと寝て翌日に備えようかと思うと、これまた2時間ぐらいに目が覚める。
湿度が高いせいなのかもしれません。いや、本当は疲れているはずなので、体が眠りを欲するはずなのですが、およそ2時間ごとに目が冴えるのです。つまり、ウィークデーのように帰宅を9時ごろにして、朝6時40分にはずんずんと歩くことをしないと、体と心を使わないと寝られないってこと。So what?
ちなみに、現在(朝5時50分)の私は、大あくびをしながらキーボードに向かっているところです。何をやってんだか。
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July/9(Tue)
髪の毛ぼーぼー。
私が理髪店に行くのは1ヵ月半から2ヵ月に1度というペースです。お金があるときは大通り(税込3,400円)に、ないときは菜園(税別3,300円)で。まれに仙台駅3階で切るときもあります。大通りはさばさばした感じで、1時間弱で完了。菜園はカルテを作って個室風に区切ってマッサージまでして1時間30分。両者一長一短です。
さて、「ばさっと切りましょーか」と言ってくれる店に「ばさっと切ってください」と言わなかったせいなのか、ただいま1ヵ月ちょっとでぼさぼさになっていて困ってます。前髪を上げればごまかしは利くのですが、上げると白髪が目立ってきて、進んでドライヤーを使いたくなくなってきてます。「白髪は知恵の証拠」という言葉もありますが、トシが隠せない状況には変わりありません。
理髪店に行く時間を見つけるのに難儀しそうな1ヵ月。さて、どのタイミングで、どこに向かいましょうか。
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July/10(Wed)
複眼で見るためのテキスト。
田中康夫知事が長野県議会で不信任決議をされた時に、頭をよぎったのは「長野=教育県」という文字でした。その時に思ったのは、
>知事と県議会とが、ここまで「反りが合わない」ということだと、どっち
>もどっちと言いたくなってしまうが、不信任決議までいってしまうのは、ど
>う考えても行き過ぎ。
浅野史郎メールマガジン
ということでした。「県議会の田中康夫いじめ」だといえばわかりやすい。現在、知事は各メディアを使って反撃に出てますが、このことについては、知事に一日の長があるように思います。
さて、久々にTBSのサイトを見ると、前のNEWS23デスク・金平茂紀(現JNNワシントン支局長)がコラムを書いてます(ワシントン日録)。6月25日付のコラムに田中康夫について触れているのですが、こんな記述です。
>粘着気質のその作家(現長野県知事)が「誤爆」を認めるどころか、
>その後とり続けている態度を仄聞するにつけ、情けないというか哀しい
>思いで一杯になる。(中略)
>さらには反論すらに耳を傾けようともしない頑迷さは、一体何なのだろう。(後略)
議会側が知事にそういう態度を取られたら、たぶんそんな心境になったのだろうということは押さえて置いたほうがよかろうと思います。そして、金平がそのような記述をできたのは、現場主義を貫いてきたからなのでしょう。職人の業です。
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July/11(Thu)
老婆心ながら…。
高校生やら大学生が集まる熱気あふれるサイトが盛岡にもでき、そのうちメディアの取材の対象となることでしょう。ご同慶の至りです。何か、若い子を集めていい思いをしているなぁというのと、コンテンツを人に頼るんじゃねーよとか、ネタはどこから持ってくるんだよとか、余計なことを思い巡らすんですよ。ひがみです、はい(注・ここは取材の対象になってない)。
さて、先日そちら方面の方から
Re:
というメールが送られてきました。知人で、メールアドレスもしっかりあったのでうっかりクリックしたのがいけない。ウィルスソフトが反応しました。うちはブロックできたからいいのですけど、この期に及んでウィルス徘徊の要因を作ってはなりませぬ。がんばる彼らに水を差すのはなんですが、自分のPCにウィルスソフトを入れるのは、クリエーターの最低限のマナーですぞ。
みなさん「面白い」っていってちやほやしてますけど、逆風が吹くのも早いからねぇ。やっぱ、ひがみか。Hi.
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July/12(TGIF)
台風6号通過
7月11日5時30分。朝刊1面に「台風6号」とあるが、それほど大きな比率ではない。風雨が若干強くなっているが、通えないほどのものではない。
5時58分。東海道・山陽新幹線が平常運行とasahi.comツールバーに出る。ならばJR東日本はどうかというと、6時にならないとネットに運行状況が出ないらしい。
6時30分。5分早く家を出る。38分。定時より2分早くバスが出発して、結局いつもの時間のいつものバスに乗ることに。
7時00分。やまびこ34号に長蛇の列。やまびこ・こまち(速達タイプ)の運休が決まり、仙台〜郡山間が運休を見合わせているが、とりあえず「東京行」となっている。12両編成のうちグリーン車を除く11両を自由席にする連絡が遅れ、列車が出発してから車掌が表示を替えにきた。遅い。
7時20分。生徒から「電車が動かない。欠席になるのか?」とメール。この場合は公認欠席扱いなので、そのことを連絡する。以後、たわいのないやりとりを数度。
7時50分。職場到着。学校に来れない生徒一覧が黒板に書かれている。息子、小学校に決死の思いで登校。
8時00分。「三者面談が実施されるのか」という電話。このころ風雨が一段と強くなる。娘の幼稚園から連絡網が回ってきて、休園が伝えられる。
8時35分。ホームルーム。台風が来るとわかっていたせいか、遅刻ゼロ。
9時00分。盛岡駅駐車場からの電話。「車が水浸しになりそうなので、レッカー移動する」。そのころ仙台のライブカメラは雨上がりを伝える。
9時30分。岩手の台風情報を逐次伝えていたのがNHK盛岡。以降、他のサイトを圧倒する情報量。
10時30分。晴れる。以降、大崩れすることはなかった。
というわけで、岩手の内陸は通勤・通学時が台風のピークだったのですが、帰りに田畑・川沿いを見るとものすごい水量でした。中津川を渡ったとき、そのすさまじさに圧倒されます。まして、下流部においては。
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July/14(Sun)
応援団がなくなる日
それは、年々応援団のなり手がなくなってきて、希望者を募るのがやっと。形になるのがやっとという現状があるから、という説。岩手のように、応援団が機能すること自体珍しいという話もあったり、
「フレーフレー○○」
という応援を他県ですると笑われたり、和太鼓を使っての応援も珍しかったり、1回戦からの野球応援(野球中継)も珍しいという事実もあります。その風習をあえて理由付ければ
「学校全体を野球応援で活性化させるため」
ということなのだろうと。
さて、応援で時黙の了解事項
☆攻撃の時は応援に専念する。
☆5回になったらエール交換する。終了時にもエール交換する。
☆応援団の指示にしたがって、移動・応援・撤収する。
ということを知らない生徒が出てきました。それをびしっと指示するのが応援団だと思うのですけど、誰もそれができなくなっています。
昨日は応援団主導、あるいは応援団と吹奏楽ということでなく、第3の応援が加わって、それが主体となった感じがします。新しい時代には新しい応援が必要となってきているのでしょうが、本来の応援団の位置づけが霞んで、かえって彼らが見えなくなってくる。やがて応援団のなり手がなくなってくるだけでなく、応援団の組織も消えてしまいそうな感じです。それでいいのか。書くこと自体、旧世代に属しつつあるんだろうなと思いながら、自分自身がひっかかっているところです。
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July/15(Mon)
さよなら、林義雄さん。
58歳。それくらいの年齢で一時代を築いた方なら局の中で偉くなるか(DJから社長になったニッポン放送の例あり)、あるいはフリーになってナレーション(小島一慶なり大沢悠里など)という道を歩むのが一般的なのでしょう。しかし、彼は生涯局アナという道を選びます。4年前にいったん入院して、それでも仕事を続けていったのは、彼の強い意志だったのでしょう。
TBSという組織の中にいれば、何度かテレビに出る機会もあったでしょうに、ほとんどテレビで見た記憶がないのです。最近では「ニュースの森」で何度かナレーションをしていたくらい。声が抜群にいい人でした。小島一慶と比べられることが多いのですが、一慶の高音・義雄の低音というくらい低くていい声でした。彼にDJをさせたときの独特の間。早さ全盛のラジオ界で、間が取れないぎりぎりまで引っ張っていって、気をもたせる語り。どうして彼がラジオに戻ってこないのか、不思議でなりませんでした(レギュラーを担当するには、体がボロボロだったみたいです)。
70年代の「パックイン・ミュージック」、80年代の「一慶・義雄の夜はともだち」、90年代の「夜はこれから」(すべてTBSラジオ)。まともに聞いたのは「夜はこれから」ぐらいで、あとは裏番組のニッポン放送を聞いていた方が多かったのです。私から見て彼はアダルトでした。知的に見えました。ラジオとともに輝いていた彼のDJぶりを体感できなかったのは残念ですし、彼が伝えたかった大人のラジオを堪能できなかったのも残念です。
−−お別れに一言。
「では、ごきげんよう。お相手は林義雄でした」
と渋く決めるのか。つぶやきの2つ3つ入れるのか。たぶん、渋く決めてこの世を去っていくのでしょうけど、聞けなかった2つ3つが深いのですよ。
TBSのサイトより、他のメディアで彼の死を取り上げているのが目立つのですが、一言
「世の中って、そんなもんです」
というつぶやきが聞こえそうです。林義雄。TBSが生んだ生涯一DJでした。お悔やみ申し上げます。
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July/16(Tue)
IEに収斂される
ネットスケープ(以下ネスケ)やオペラインターネットエクスプローラー(以下IE)の代わりにしたいという願望はあります。ウィルスに真っ先にかかるのがIEだったり、Windowsに最初から組み込まれていてその支配下に置かれたくないというのは正直なところだからです。けれども、ネスケの最新版を入れようとすると、いらない機能までセットされ、かつ起動画面になじめない感じがしていやです。まだオペラの方がすっきりしてましです。
しかし、ネスケやオペラにメールソフトが付属してくるのも大きなお節介で、他のメーラー(アウトルックエクスプレスは使ってません。念のため)から乗り換えるほどのものでもありません。IEに使われるのはいやですけど、ネスケやオペラが強調する「便利さ」を評価するものでもありません。
現在IEにツールバーを2個付けてます。1つはasahi.comツールバー。もう一つはGoogleツールバーで、この便利さになれてしまうと他社のブラウザを使う気にはなれないのです。パソコンに向かっている時、さりげなくニュースフラッシュが入ってくる。IEのアドレスバーから使うMSNの検索も悪くはないのですが、緑色で示されるPAGE RANKでサイトの視聴率が読めてしまうのですから、これも離せなくなってます。
技術的にはネスケやオペラでもこれらのことができるのでしょうが、IEの寡占化が進んでいる以上難しいです。まして「IEじゃないとよめないサイト」が増えてきている以上、IE収斂化もやむをえないと思います。
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July/17(Wed)
役者の違い
K嬢の長野県政ウォッチング日記ここが変だよ、康夫ちゃんを見比べ、かつもろもろの報道を見て。「県議」と「知事」の対立でくくられる長野県政の異常事態に対し、主役・田中康夫に対抗するキャストが出てこないところに、筋の甘さを感じます。
☆知事が悪いことしてないっていうなら、解散してみろよ
☆民主主義の常道は議会を解散することなんだよ
☆俺たちは選挙をする覚悟はできてるんだよ
とワキは主役を挑発してみせた。ところが、主役はそれに乗らない。スモークが焚かれてある舞台にピンスポットが当たり
★みなさまが望むのなら、続けて主役を務めましょう。どうですか、みなさん?
と客席に拍手を求めた。「引っ込め」という声よりも、拍手の方が強いらしい。その拍手にワキが
「げっ」
とつぶやき、慌てて舞台映りのいい役者を探し始めた。
劇場社会の典型である長野県政は、主役がフレームを決め、映りのいい・露出度の高いテレビ局・報道機関を大事にしている。本来主演を張れるはずの俳優は、田中と比較されるとランクが下がる(と思われている)ので、出たがらない。ワキの役者にはもともと華がないので、自分たちが代わって主役をやろうとは思わない。できない。
田中を主演にする脚本ができつつあり、粗筋が見え、読みに入り、こちらは現在半立ち。本番まで1ヵ月。片や主演が決まらない。粗筋も見えない。脚本やら主演についての好悪があるにせよ、舞台に乗せられるホンではあります。役者の力量が同じだとすれば、脚本の技量で力関係が見えてきます。脚本が同レベルなら役者で決まります。どちらも同じなら、舞台プランで違ってきます。県議側を見ていると、「舞台に乗せる状態かよ」と言いたくなります。さて、他の演出家ならどう芝居を作っていくのでしょう。
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July/18(Thu)
So what?
不惑が近づいているから目に付くのか、不況だから気づくのか、それともただの偶然か。
「眠ろうなんてもったいない。1時間睡眠を減らせば、1日は25時間なんだから」(萩本欽一)
「他人が寝ている間、技術を身に付けようと必死になって睡眠時間を削った」(カリスマ理容師)
というのを立て続けにみると、眠りをむさぼってきた私は何なのかって思います。今のポジションが気にならないといえば嘘。
「うまいこと、世の中を飄々と渡っている」(同僚)
らしいのですが、努力しなければいけないポジションに突き出されつつ、下からの突き上げがあり、子どもがいっぱしに主張を始めるようになる。
努力なんか勘弁、っていう性格は昔も今も変わりありません。ただし、周りがそれを許さなくなっている状況がだんだん出てきています。青写真のように進まない。その時にもがくか、おぼれるか。おぼれたくない、前に進まなきゃっていうのを最近思うのです。だから何なんだって言われれば、いや。なんてことないのですが。
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