2000/August

         
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Aug/1(Tue)
文体について
1度「讃美歌21」について触れた時、
☆時代の変化によって、言葉が変わるように讃美の仕方も変わる
と書いた記憶がありますが、針を逆戻しするような文章を発見したので、紹介します。
ラジオ英会話』で月に2度ナレーションをするStuart Atkinさんがナレーションの世界に入ったのは"The King James Version"の聖書の影響が大きいからだといいます。ちなみにこの聖書は17世紀初頭、シェークスピアが何らかの形で関わっているらしいとも聞きます。で、Atkinさんが影響を受けたきっかけというのが
☆神秘的で、ドラマチックな言葉の力があり、司祭が読む聖書は劇的で、神秘的で強烈だったから
というのですから、侮れません。では、現代語訳と17世紀のThe King James とはどう違うのか?聖書の内容は同じなんですが
☆『源氏物語』の現代語訳が、原文と同じ力を持たないのと似ている
という点です。
実は、6月。知人に聖書を贈るべく洋書屋に行き一覧を見たのですが、種類が多くて何が何だかわからない。いや、英語で一通りの説明は記されていたのですが、ちんぷんかんぷんになって、結局日英対訳(新共同訳/Today's English Version)を贈ったのです。
もっとも、聖書を全部読むのは難儀ですから、
☆わかっているところから現代語訳→King Jamesと読んでいくといい
というのがAtkinさんの見解です。
その前にこちらがするのは、現代語訳から英語を読む作業をすることです。じゃないと、King Jamesが何なのかわかりませんもの。
(この項は、2000年8月号の「NHKラジオ英会話」テキストをかなり参考にしました)

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Aug/2(Wed)
モデムが止まる
因が定かでないのですが、けさ1時間ほどモデムが突然言うことをきかなくなりました。いつもはパソコンを持ち歩くのですが、昨日に限って家に置いて出勤します。風通しの悪い部屋に置いていって、高温状態になっていたからでしょうか?
真っ先に疑ったのは、電話ケーブルでした。変えてもだめ。次に、モデムのプロパティを見ると、発信先が「東京」となってます。ここ、盛岡だよ。と、慌てて手直しをします。反応なし。それではと、モデムをいったん削除し、再インストールするのですが、そこから時間がかかります。再インストール先の一覧にモデムが見当たらず、適当なドライバをあてがったのですけれども、そこからうんともすんとも言わなくなります。すわ、ワイアレスリンクからインターネットをして、ドライバを落とさなければいけないか、メーカーサポートか、販売店に行って修理か...といろいろと考えます。
結局、モデムを認知して、ハードディスクのあちこちからドライバを探して(時間がかかりました)、1時間後。何ごともなかったかのようにモデムが動いています。あぁ、びっくりした。出勤日じゃないからいいようなものの、他の日だったらどうなっていたんでしょう。でも、何が原因だったのでしょうか?

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Aug/3(Thu)
宮古・南盛岡地区高校演劇を見る(1)
2日間に渡って、盛岡劇場で「高校演劇研究発表会」があり、足を運んでます。1にこちらの勉強、2に知己が舞台発表する点。3に家から歩いて行けること――ということで劇場通いです。それでは、昨日(8月2日)の詳報です。
☆不来方高校(「病気」 作/別役 実)
「不条理劇」というもので、キャストに与えられた自分勝手なセリフを消化して演じないといけないのです。どこまで行ってもかみ合わないセリフは、本来、そこにおかしさが伴うと思うのですが、何せセリフが棒読み。表情に余裕がない。笑うツボで客が反応しない...。1年生中心のキャスティングを、2年生の演出がつかみきっていたかどうか、疑問が残ります。
☆盛岡工業高校((ドタキャン))
――ここ、去年もドタキャンだったのよねぇ。毎年こうなのかしらぁ。
☆盛岡第四高校(「流れ星」 創作/佐々木仁美)
高校演劇界の一つの流れである「生徒による創作」「戦争もの」、この2つの要素を満たしてます。何か、どこかで見た筋だなぁ。
客席の評判は、わりと良かったものです。流れ星が2回流れてきましたが、そのタイミングがばっちり。これで、かなり印象が違ってきます。淡々とした物語の中で、戦争への憎悪が語られていたのですが、詰めの甘さを感じます。「冷たさ」「怒り」...といった、仕草に濃淡が感じられないのです。また老人と少女が絡むところ、老人とカールが最後に語るところ。そこをばっちりと決めればよかったものを、微妙なずれが印象を悪くします。流れはよかったものの、後で振り返るとダメ出しがいっぱい出る。はて、どうしたものでしょう。
☆紫波高校(「終わらない夏−かっぱえびせんの向こうに− 作/斎藤泰弘)
劇団奇想天外で演じられ、その後各校が地区大会で演じているもののようです。もともと、スポンサー名が過剰に出てきて、それだけで好みが分かれるのに加え、前半部分のテンションが低かったために観客が反応できないところがありました(注・後半のある部分からいきなり盛り返しましたが)。本来は受けるはずのポイントで反応がないのは「役に入ってない」「滑舌もかんでいる(=トチる)」部分が多かったからだろうと思います。実は軽いだけの話でなくて「資本主義の矛盾」「戦争と平和の矛盾」を突いている内容だったのですが、調子が上がってきたところで物語が終わる。前半のダレと、音響の中途半端さが難点でした。
――この近辺からセッティングに時間がかかり、客席がいらだってきます。その責任が各校にあるのか、セッティング係に問題があるのか、不明です。
☆盛岡市立高校(「森のうた」 創作・滝澤華恵)
幻想的な脚本・状況を出すのに成功している感じはしました。舞台も広く使っていて、その点は評価します。しかし、暗転が長過ぎ(1分を筆頭に、何度かありました)、時間(60分)を使い切ってないのはいただけません。全編甘い脚本の中に、殺人場面を見せつける必然がどれだけあったのか(両極端です)。物語に深さがないのはなぜかというのが問題です。キャストの中で一番存在感があったのが、声を出さなかった少女。では、声を出した面々は、何を演じられたのか。まだまだ改善の余地ありです。
☆盛岡南高校(「Dead End」 作/岡部淳 
地区代表
舞台装置の完成まで異常に時間を要し、さらに出だしに失敗します(音響席から「すみません、もう一度お願いします」という声が聞こえてきました。キューの出し方が半端なのです)。どうなるかと思いましたが、脚本に救われます。わかりやすい物語(18歳4人、19歳1人)で、キャラクターの区別が明確。舞台も広く使っている。発声も演劇演劇してなくて、その点は好感を持ちました。照明の色使いも、よいです。ただし、時間をかけるほどの装置だったかどうか、出だしの失敗ともども、どこまで減点されるかが問題です。場内での受けはこの日一番よかったような感じでしたが。
――審査員3人(赤石・嶋本・菅原)のうち、赤石・菅原の2名は幕間討論までしっかりとチェックしてました。OB・OGのいる学校は彼らが発言するからいいとして、何もなかった学校がちょっとかわいそうでした。幕間をチェックするのは、要するに役者・演出がどこまで消化できていたかを見るためだろうと思いますが、油断なりません(=客席に向かって、手を振っている余裕なんてないよ)。それでは、また明日。

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Aug/4(TGIF)
宮古・南盛岡地区高校演劇を見る(2)
54回宮古・南盛岡地区高校演劇研究発表会。今年から盛岡ブロックを半分に分け、沿岸ブロックから宮古を編入し、10校出場(実際は9校)から3校が県行きとなります。2日目のトップが宮古商業高。何でも演目が、いきなり盛岡北高と重なったようです。
☆宮古商業高校(「満月だよ!チャーリー」 作/赤間幸人)
泣ける脚本でした。しかし、ダメ出しするとあれこれとあったみたいです(注・講評の時には、彼らは宮古に帰ってました)。照明はまぁまぁ。ただし、音の作り方に難点があります。犬の動き方も、ふっと素に帰ることがあり、「あれっ」と思います。ここも暗転が長く、朗読などのイントネーションに難があります。いろいろな意味で、他校と比べられるのがつらかった順番・演目だったように思いました。
☆盛岡スコーレ高等学校(「炎のシグナル」 作/井口俊司 
地区代表
7校目。キャストの弾け方がここまで群を抜き、客席も大いに沸きます。独白の部分で2年生キャストの力がちょっと落ちるのですが、そこはキャスト4人のチームワークでカバーします。出だしの音が突き抜けていて、そこから他校との差を感じます。
舞台を広く使っていて○。羞恥心を捨てて、思いっきりやっていた、その思いっきりのレベルが半端じゃなかったことに敬意を表します。
――ここまで見てきて、どうも演劇の脚本って世の中を斜めに見ているものが多いのですが、そういう流れなんだろうかという疑問が沸きます。
☆岩手女子高等学校(「飛ぶ教室」 作/結城翼 
地区代表
スコーレの少人数を取るか、岩女の大人数パワーを取るか。束ね具合が強ければ、大人数で動いた方が強いのかな、と思ってみました。完成度の高さを感じます。早口のセリフ、掛け合いもこなれていてよし。要所を3年生で固めていて、その中でナナシと夏緒の1年生が健闘してました。ただし、シャンプーとリンスの掛け合いがちょっと落ちます。宮沢賢治の詩の部分も落ちます。
それはともかく、夏子先生が出す透明感が白眉です。ミュージカルの部分など、もっと中学生に見てほしかったと言ったらほめ過ぎかな。いずれ、7月の久慈でよく勉強してきた団体であることは確かです。
☆盛岡第二高等学校(「STEFANIEステファニィ」 作/潮田忍)
客席はよく反応したのですが、荒さが目立った感じがしました。例えば暗転の長さ、準備時間の長さ、アドリブが多すぎたこと。また、舞台も狭く使っていた感じで、比べると落ちるのです。幕間討論で「楽しくやっ」たことを強調してましたが、「それだけなの?」という疑問を持ちました。結局、ポイントがどこだったかを示さないと「さんさ踊り最終日」というアドリブだけが残ることになります。 
――というわけで、盛岡南・盛岡スコーレ・岩手女子の3校がZホール(水沢)での県大会に進むこととなりました。2ヶ月以上先の県大会まで、テンションをどう維持するかが問題でしょう。では、私は部活に戻ります。

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Aug/5(Sat)
吹奏楽コンクールB編成の位置付け
奏楽コンクール高校Bの県大会に行きます(4日・花巻市文化会館)。岩手では昨年まで
☆A編成=50人まで(→東北大会→全国大会 課題曲・自由曲)
☆B編成=35人まで(→東北大会 課題曲・自由曲)
☆C編成=25人まで(県大会で終了 自由曲のみ)
という流れがあったのですが、今年からこう変わります。
★A編成=50人まで(→東北大会→全国大会 課題曲・自由曲で12分以内)
★B編成=人数制限なし(県大会で終了 自由曲のみで8分以内)
さて、今までのA編成の団体はそのままコンクールに望めます。C編成の団体もそのままBにシフトしたでしょう。問題は旧B編成がどうなったかというと、A・Bおおよそ半々に分かれたようです。で、新制度1年目はどうだったかということを整理します。
1)新制度で救われた学校がある
例えば、10人ちょっとで出てきた大野高校、2校合同で出場した一戸・福岡工。その他、今まで地区予選の壁に跳ね返されてきた学校で、県に登場してきたところがいくつかありました。
2)今までの「B編成」の考えの学校がある
「これぐらいのレベルの演奏をすれば、こういう評価をされるだろう」という指導者の考えが表れていたところです。まとまった演奏の久慈農林、コーチを複数つけた遠野緑峰、再建途上の岩手などにそれを感じました。
3)A編成を避けてB編成にシフトした学校がある
確かに、自由曲1つをすればいいわけですから、集中はできます。でも、最優秀の盛岡商(注・演奏を聞いてないので、コメントしにくいです)。軽米、千厩というところは、
「どうしてこのクラスなの?」
という疑問の声が会場から出てました。
で、このクラスがどういう位置付けになるのか、いろいろと考えたのです。どうも、私の頭では「中途半端なクラス」という結論になりそうです。たぶん、吹奏楽連盟は
「今までよりも、県出場校の枠が増える」
「課題曲の負担がなくなる」
「合同演奏という、学校再編成に伴う可能性も出る」
だから、長い目で見ろということなんでしょうが、ねぇ。
夏休みを返上して、日夜生徒と向き合った指導者の方々には敬意を表します。なんですが、銀賞の学校の一覧を見て
「どうしてこのレベルで銀賞なの?」
という思いが出てきます。音が前に飛ばない、奏法が統一されてない、棒のポイントが見えない(注・全部、私が棒振りの時に言われたことです、念のため)。客観的に見ても、AとBの違いが際立っているなぁと思えてなりません。A編成は審査員7人、Bは3人。こちらも際立ってます。

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Aug/7(Mon)
J2・ベガルタ×レッズ
夕前夜祭と重なった仙台スタジアム。J2のベガルタ仙台浦和レッズ(←リンク先はオフィシャルページ)のゲーム。1-1のドローだったこと、特にレッズFWの決定力のなさに苛立ったこと。妙にベガルタサポーターが盛り上がったこと(特に延長Vゴールとなってから)といったことも印象に残ったのですが、それに増してレッズサポーターの厚みを実感して戻ってきました。
地下鉄で移動すると、4両編成の車両あちこちに、赤いもの(=レッズのチームカラー)をまとったサポーターが乗ってます。あまりにも多く乗っているので違和感がない(むしろベガサポーターが見つけにくい状況でしたが、彼らは地下鉄以外でも移動していることが判明します)。スタジアムに入って赤さのバリエーションがあることに、もっと驚きます。私が着ていったのは"Walk on together 2000"だったのですが、そういう格好の人はいない。数年前のシャツ、あるいは選手のシャツだったり、マスコットキャラのシャツだったりで、そのバリエーションの多さにも驚きます。うちわを持って喜んでいるベガサポーターとは違うんだな。
で、まるっきり気合の入っていたサポーターはゴール裏の一角を中心に、時にホームのサポーターを脅かす応援(勝ち点3が消えた時点で、応援の勢いが逆転しましたが)。少なめに見ても3,000人は赤い格好でした。こちらも赤い格好をしていたので、見知らぬ何人かに声をかけられます。スタジアムで。
「福田、どうしたんだろうねぇ」
うーん。どうしたんでしょう(=答えられず)。試合終了後、地下鉄に向かう途中で。
「仙台には、もっとレッズファンがいると思ったんですけどねぇ」
学生が夏休みで移動しているから。さて、浦和の学生が仙台で帰省したのか、仙台の学生が浦和に帰省したからか、どっちなんでしょう...。酔っていて答えられません(--;)。
思ったのは、仙台スタジアムも Reds wonderland と化したこと。応援のバリエーションも見せてもらいましたし、応援グッズも追加しましたし、これで試合に勝てば言うことなかったんですが、ちょっとベガに自信をつけさせてしまいましたね。まぁ、次の大分戦でしっかり応援しましょう。何だかもう1回応援したくなってきました。友人が言います。
「仙台スタジアムで?」
いや、J2は勘弁。早くJ1に戻って応援しないと。

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Aug/8(Tue)
大船渡港さんま直送便について
台郊外の住宅地を歩いていると
「秋刀魚の刺身」
うんぬんという文字が見えます。そろそろそういう季節かと思って家に帰ると、
大船渡から「さんま直送便」の案内をもらいました。まれに問い合わせがあるので、このパブリシティもけっこう侮れないのであります。今年は、料金の見直しもあるみたいなので、チェックしつつアップしましょう。

大船渡港さんま直送便(ご案内)
 皆様のご愛顧により「大船渡港さんま直送便」も15年目を迎えることができました。心からお礼申し上げます。
 今年度も、より新鮮なさんまを発送いたしますので、ご注文いただきますようご案内いたします。
 なお、例年直送便開始当初は、多くの方々からのご注文で発送が少し遅れることがございますので、あらかじめご了承願います。
                 記
1.数量・料金
 Aコース(15尾入)2,900円(全国一律送料共・消費税込)
 Bコース(20尾入)3,300円(    〃     ・  〃  )
 Cコース(30尾入)4,200円(    〃     ・  〃  ) ※昨年より400〜500円up
2.実施期間 2000年9月5日〜10月31日 ※昨年より4日遅れ
3.申込み先
 〒022-0002  岩手県大船渡市大船渡町字永沢6-16
          大船渡港さんま直送便係
          電話(0192)27−9999
          FAX(0192)27―0023
          フリーFax 0120−27−0025 ※新設
4.支払方法
 商品発送後に送付する振込通知書により支払う。 

そんなわけで、DMが送られてきました。よかったら、お試しください。

注)問い合わせは大船渡のほうにお願いします。こちらにメールをしても、さんまは送りませんので念のため。
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Aug/10(Thu)
2000年の夏、演劇の夏。
問ですから当たり前のことなのですけれども、連日通し稽古をしている生徒に付き合うと、それだけで1日過ぎてしまいます。来週が地区発表会(予選)。終わると既に新学期という状況の中、これだけに没頭していてよいのかという思いがふっとやってきます。何もしないでぼーっと過ごし、罪悪感にさいなまれるよりはましですが。
地区発表会は来週の金・土。部内発表がきょう。それなりに見られる感じに仕上がっては来てます。しかし、よその地区発表会を見たせいなのか、連日見に行っているせいか、ここ数日アラが見えてきてしょうがないのです。
第1顧問がダメ出しすると、具体的になって生徒も吸収できます。しかし、こちらがダメ出ししても抽象的で、なかなかイメージがわかないことを指摘しているみたいです。
▽舞台を狭く使っていて、主役が動いてない。
そういう芝居なのですが、どうも印象が薄い。すると激しく動いて、弾け具合が大きい団体に県出場権を持っていかれるような感じがするのです。
「いや、そりゃぁ1位で通過したいですよ」
と舞台監督は言うのですが、どこで印象の薄さをカバーするのか。そこをきょう、集中的にダメ出ししようかと思ってます。こちらは、もうちょっと演劇の夏が続きそうです。
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Aug/11(TGIF)
あー夏休み。
:きょうのタイトルはチューブにしてみました。
熊:鯉ちゃんがこんな題名つけるときは、一ひねりあるんだよなぁ。
鯉:ないですよ。ただ、世間は「夏休み」で、よいなぁ、と思っているだけです。
熊:どこでそれを感じる?
鯉:ここ2、3日。サイトへのアクセスが微減してます。
熊:それは、コラムの更新がなかったのと、夏で暑くてネットどころではないのじゃ?
鯉:でも、今までの動き方とは違ってます。昨日、帰りの新幹線が異様に混んでまして
熊:それは、帰省客が戻ってくれば混むわなぁ。
鯉:帰りに立ったというのは、あまり記憶に残ってないのです。
熊:一般的電車なら、「座って帰った」という記憶が残らないものなんだけど。
鯉:まぁ、朝の新幹線は平常の6割という通勤・通学状況です。
熊:けど、今年はまともに通ってるよなぁ、職場に。
鯉:これで妻子が家に残っていたら、何言われるかたまらなかったのですが。
熊:逆にいないことが、仕事に専念できる要素になっているのかもしれない。
鯉:そんなものなんですかねぇ。
熊:どれくらい、仕事に浸っているのか知らないけどね。
鯉:それはさておき、私の知り合いは「お盆休み」を返上して、働き詰めなそうです。
熊:返上した分は、どこで休むの?
鯉:9月になったら、ニューヨークなそうです。
熊:むむ。教職員はそういう芸当ができないんだよなぁ。
鯉:まだ夏季休業期間中に休めるからいいのですよ。休まないで飛ばす人もいますし。
熊:昨日のFMで「7時30分から7時まで、夏期講習」というメールが読まれてたねぇ。
鯉:高校の中でね。そういう環境の中でだと、あっという間に時間が流れるんですよ。
熊:どっちがいいんだろう。
鯉:帰りのバスで知り合いの大学教員と話したんですが
熊:何と?
鯉:日常生活を維持して過ごした方が、リズムに適っていてよい、って。
熊:そうかもしれないねぇ。夏休みもあっという間だったねぇ。
鯉:もう、来週は休み明けです。
熊:おや、ずいぶん早い休み明けだねぇ。
鯉:どうしましょう。何にも充電してませんし、本も読んでません。
熊:ほら、出勤時間だよ。
鯉:(そうして、きょうもばたばたと1日が始まるのでありました)。
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Aug/12(Sat)
わからない盛岡2題
幹線が盛岡に着くころになると、雨が強さを増してきます。帰省客で混む盛岡駅をふらっと流した後、17時15分ごろ盛岡都心循環バス「でんでんむし」の左回り(岩手公園経由)に乗ろうと行列ができます。ほどなく数分遅れの左回りが到着しました。ところが雨脚が強いのに、運転手がなかなかドアを開けない。乗客は軒下に避難しドアが開くのを待ちます。それでも、降車客にかかりきりになっていて開けない。その後運転手が信じられないことを言います。
「このままだと(17時)50分の最終に発車できそうにないから、これは50分発となります」。
雨が強くなる最中、そんなことを言う運転手を相手にしないで、右回り(中央通経由)に乗り換えることにしたら、ほどなく到着・発車(20分発)したので、まぁいいのですが...。
確かに、運転手がいう通り盛岡市内は混雑していて、駅→盛岡バスセンターが35分という状況でした。しかし昨日の雨なら、それでも客を乗せて運行すべきだったと思います。その辺がよくわからない解釈で、たまにそういう運転手に出くわします。
わからないその2。バスセンターを降り、さぁ、デパートで買い物をしようと中に入ろうとすると
「本日、友の会招待日となっており、会員証のない方は入館できません」
って、何じゃぁそりゃぁ。金曜日、しかもお盆前の書き入れ時。雨も降っていて、そこで雨宿りしたい人もいたでしょうに(18時ごろには、店員のチェックは入っていませんでした)、会員にしか買い物をさせないのですか。盛岡の2大デパートとして認知されているその店の、この期に及んでの了見の狭さは何なのでしょう(きっぷ売り場で自社クレジットカードしか扱わない、某旅客鉄道によく似ています)。了見の狭さ→道の狭さに比例するということでしょうか?
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Aug/14(Mon)
コアなレッズサポーター
1週間前のベガルタ×レッズ戦を見た限り、
☆決定力に欠けているレッズを、それでもやさしく声援するサポーター
の姿が目に付き、私が思っていたレッズサポーター像とはちょっと違ってました。ところがオフィシャルページ、「第2回浦和レッズシーズン2000を語る会」を見て、認識を変えます。やはり、サポーターたちの不満はたまっていたのです(だから「2000を語る会」を開くのだとも言えます)。その会に斉藤監督は呼ばれなかったのですが
「呼ぶと、監督がだめになってしまう」
ので呼ばれなかった。つまり
★采配の意図がわからない、選手に伝わってない
★J1昇格の暁には、監督を変えないと勝てない
という発言が相次ぐのです。
サポーターたちの不満は出資先にも向けられます。
★三菱グループの出資比率を下げてほしい
★県・市などからの出資比率を下げてほしい
――出資比率が上がれば、球団に影響力を行使されるので困る、ということらしいです。
それから戦術のこと、レギュラーと若手のレベル差のこと(注・J2にはサテライトリーグがないので試合経験を積むのが難しいらしい)、優勝の可能性、補強の選手についてなど、それはざっくばらんに意見交換がなされて、
「ここまで記して大丈夫なのか?」
と思った次第です。というよりも、ここまで詳細に報告しないとレッズサポーターは納得しないであろうということも読み取れたのです。
レッズオフィシャルページの密度の濃さは、前々から感じてました。ここまで声援されて、それが
「ひいきの引き倒し」
になったら困るのですが、とにかく、私の中でのレッズへの疑問が解消されたのは確かです。あとは勝つことだけです。
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Aug/15(Tue)
信仰に限ったことでなく
のない肉体が死んだものであるように、行いを伴わない信仰は死んだものです。
(ヤコブの手紙2.26)
聖書 新共同訳:(c)共同訳聖書実行委員会
          Executive Committee of The Common Bible Translation
      (c)日本聖書協会
         Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988
高校生たちがさまよっている、というのは今に始まったことでなく、われわれ(=30代)が高校生のころも、それ以上の年代の方も、いろいろなことに悩み、挫折し、それでも生きる価値をどこかに見いだして過ごしていたのだと思います。しかし、
☆不登校の高校生が過去最高の人数になった(朝日・岩手版)
ということや、例えば
☆「普段は口数が少なく、学校を休みがちだった子」が殺人事件を起こす(各紙)
ことが相次いでいるのは、
★彼らの魂はどこ行った?
というように私は考えるのです。「たましい」で愛国的・体制的・保守的...というのであれば、「思想」という言葉と置き換えてもいいです。
「事件」を起こすのがなぜ男子なのか。これは宮台真司や香山リカなどが触れていたのを、ここでも記した記憶があります。つまり
☆女子は言語能力が発達していて、解決の術を持っているが、男子は言語を使う前に暴力的手段に出る
ということでした。ちょっと前の高校生たちは、暴力的手段で社会を変革することを肯定するための理論を築くべく、大いに勉強し、大いに読書し、大いに議論し、その結果、今日の社会の中枢を担っています(注・50代を指しています)。その後の世代は「共通1次」「センター試験」で絞られ、魂をさまよわせる暇がなかった。では、今の不透明な状況をどう分析すればよいのでしょう。
「行いを伴わない」という大人たちの状況を、10代はよく見ているのじゃないかと思うのです。信仰、というからよそ事に見えるだけで、信仰を「できごと」に置き換えてみると、見えてくるものがいっぱいあります。つまり、
☆高校生がさまよっている。それは高校生が悪いんだ
ということだけでなくて
☆社会がさまよっている。そのことに気づかない世の中は死んでいる
ということに着目し何らかの行動をしないと、われわれはなお、さまよい続けることは確かです。
Up
Aug/16(Wed)
どっちが幸せか
:セ・リーグもとうとう終わってしまいました。
熊:それはさぁ、カープが読売に3つ続けて負けたのが原因の一つでもあるぞ。
鯉:っていうかぁ、読売には投打とも不安がないというか、層が厚いというか、
熊:その、ちょっと前の若者ことば、やめてくれない?
鯉:とにかく、他とは違うのです。「読売至上主義」もここまで来れば立派です。
熊:それは、誉めことばじゃないね。
鯉:カープがAクラスとBクラスの間をうろうろしているのは、けが人がいるからです。
熊:あの、「読売戦だけチケットが高い」というの、何とかならないの?
鯉:球団は、何だかんだといいながら、読売戦に興行を頼ってます。
熊:1試合の中継料が読売戦だと1億なの?
鯉:らしいです。
熊:あのね。読売戦で満員になるところのチケットを発売開始日に買うのも幸せならば
鯉:えぇ。
熊:他のカードで当日券がいっぱいあるチケットを、試合直前に買うのも幸せじゃない?
鯉:ですねぇ。市民球場・神宮・ドームのファイターズ戦・Jリーグのチケット...。
熊:全部、当日買えるんだよね。
鯉:それを言ったら、帰省シーズンに移動する際、指定席でなくて自由席という手も、
熊:あるなぁ。もっと言えば、休みをずらせれば、それに越したことはないんだよな。
鯉:ただいま仕事中です。でも、休みがずらせないのが現実です。
熊:そうだよなぁ。君の仕事で今日以降「1週間連続で休む」というのはあり得ない。
鯉:知人は、9月に1週間休暇をもらうそうですけど。
熊:君はムリ。それに、かのヒトは独身ゆえにそういう芸当ができる。
鯉:どっちが幸せなんでしょうねぇ。
熊:独身か結婚か、ってこと?
鯉:それもありますけれども、他にも、いろいろ。
熊:強すぎるのも困る。混みすぎるのも困る。早く売れてしまうのも困る。
鯉:そうじゃない、隙間を見つけるのに、楽しさを感じられればいいんですけどね。
熊:それは「持てない者のひがみ」って言われるだろうな。
鯉:そうですかぁ?もう、ゼロ金利も解除されたからいいじゃないですか。
熊:そのこじつけ、かなり強引。
鯉:隣の芝生がよく見えて、仕方ないんですよ。
熊:そのつなげ方も、かなり無理がある。
鯉:うー。どっちが幸せなんでしょう。
Up
Aug/17(Thu)
のめりこむかどうか、それが問題だ。
かが5ヶ月弱、高校演劇の世界に身を置いただけで
「わかった」
と言うのは、非常におこがましいこと。私の知っているスーパー顧問は
☆脚本を自分で書いて
☆率先して、体力トレーニング・発声・演技などの練習を指導し
☆照明の配線を指示し、大道具を作り、小道具を用意し、舞台まで組んでしまう
そんな人がいます(実は私より2つ年下らしい)。わが部の生徒たちですら、彼から適当に影響を受けていて、やや怖いものがあります。
私の5ヶ月。演劇から降ってくる火の粉を、必死になって追い払いつつ、しかし深みに少しずつはまっている状況があります。吹奏楽に戻れない恐れと、演劇にのめりこむ恐れと。相対して、現実に生徒が活動しているさまとの狭間で、それなりにやってきました。
今でも、こそこそとした顧問ぶりにはかわりありません。7割から8割は第一顧問に任せっぱなしです。でも、担任している生徒たちが6人も部にいて
「何もしなかった顧問」
というのもないでしょうから、夏休み、顔は出していたんです。自分の部だけ見ていてもわからないので、他地区の大会を見にも行きました。そのあたりから、少しずつ顧問として「認知」されてきたのか、という感じを受けているのです。
シニカルな生徒が昨日、尋ねてきました。
「先生、演劇部ってどうですか?」
――それって「予選を通るかどうか?それとも、やってて楽しいかどうか?」
後者だとわかってましたが、あえて聞きます。
「やっていてどうか、ってことです」。
――あぁ、おかげさまで、楽しく過ごさせてもらってるよ。
「あっ、そうですか。それはよかったですね」。

のめりこもうかと躊躇している自分と、もっと深みにはまろうとしている自分とがいます。今のところ、後者が6:4から7:3でリードしてます。今後、どうなるんでしょう?
Up
Aug/18(TGIF)
すっきりサイトにしようか?
休みが明けるころになると考えるのが
(さて、サイトをどう変えようか)
ということです。アドレスを変えた年もありました。掲示板・ゲストブックを移したこともありました。アクセスカウンタ、壁紙を変えるのはしょっちゅうだとして、さて今回は変えるような事態があるのだろうかと考えます。
実はこのサイト。iモードからだと非常に読みにくいのです。情報量が多すぎて、画面に収まらない事態が起こってます(画像の読み込みも不可です)。Java系が全部だめ。カレンダーの罫線も読み込み量が多くて時間がかかる。言語が違うといえばそれまでですし、
i503がJava対応になるまで放っておくのも手です。
今まで、進んだ技術を見せるのが「coolなサイト」だと錯覚してましたが、改めて『増殖する俳句歳時記』などをを拝見すると、別の作り方もあると感心する次第です。毎日更新するなら、更新時間を明記することはないわけですし、過去の分をカレンダー形式にすることもないのかと思ってますが、そこは議論の余地がありそうです。
どっちにしても、サイトをいじるということは時間がないとできないことなので、書きっぱなしで終わる可能性もあります。ただし、iモード契約1000万という事実は見る必要があるでしょう。全部をiモードに対応させる必要がなかったとしても、iモードで見たいという欲求があれば、対応は必要なんだろうと思います。
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Aug/19(Sat)
岩手県南地区演劇合同発表会(前)
校の演劇についてさんざん書いたので、わが方の発表会についても記しておきます。ただし立場上、最初から最後まで通しで見られませんので、南盛岡・宮古のようには記せないことを断っておきます。
県南地区、つまり一関近郊(両磐地区)と水沢(胆江地区)、それに沿岸南部(気仙地区)が合同で発表し(9校)、その中で3校が県代表となるという状況です。盛岡の発表会と違うのは
☆演劇部の生徒たちが、努めて他校の芝居を見ようとしていたこと。
盛岡地区の生徒たちは、自分たちの劇に手一杯で、他校が演技している時は客席にいないという傾向がありました。県南の場合、OB・一般生徒が自分の学校の上演を見るために、客席が変動することはあっても、前方に演劇部の生徒が座っているので
☆あっ、お客さんがいっぱいいる。
と思えるのです。それが「レベルの高い地区」ということにつながっているのだろうと思います。それから、
☆基本的には、生徒の自主運営
ということは、県南・盛岡に限らず高校演劇では一般的なようですが、ごく自然な流れのように感じました。
☆あいさつもされている。
――それは、こちらの面が割れているからですか、県南では。
では、ポイントとなりそうな2校について触れます)。
★一関第一高校(「水の中の月」 佐藤ひとみ創作 =代表)
幻想的な雰囲気の照明が立て続けに2つ来て「やられた」と思いました。5人の人間対1体のロボットが立場を逆転させ、実は人間たちがロボットで、ロボットが人間だった。人間のコピーロボットだった彼らが「自分たちの存在理由はどこにあるのか?」と悩む筋です。なるほど、難しい言葉をちりばめて、ロボットたちが内面的に悩んでいるのはわかりましたが、悩みが深く入ってこないのは、脚本のせいなのか、演技が消化されてないせいなのか、不明です。生ピアノ演奏は意表をついたのですが、それ以外のピアノ演奏場面のしぐさに研究の必要あり。暗転で観客が放り出されたのが3回というのも問題です。ほたる役の子が演技賞をとりましたが、憂いのあるところをうまく表現していたように思いました。
★千厩高校(「夜空に向かって両手を広げて・・・」直井啓訓作)
主役の男子(和哉)が、超能力を持つ女の子(美幸)に一目ぼれし、彼女は自分の内面を出すのを拒みつづけます。兄(彼も超能力を持ってます)に「一般の人間とは付き合うな」と言われながら、それでも「1回限り」ということでデートし、主役に対する感情が芽生えます。それでも頑なに笑顔を見せないのはなぜか。
和哉が何度かセリフを噛んで(トチって)しまいます。いい表情をしていたのですが。それから、客席から笑いが漏れるまで10分ほど時間を要しています。美幸が最後の最後でいい表情を見せるのですが、それ以前の表現の仕方がどうだったのか。キラリと光るものが線ではなく点になっていたというのが気になりました。
というわけで、2日目の報告は、また改めて。
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Aug/21(Mon)
岩手県南地区演劇合同発表会(後)
て、県南地区の2日目です。努めて客観的に書こうと思いますが、何せ身内が出てますのでその部分は多少ご容赦ください。
★大東高校(「エール!」 いしいみちこ作 =代表)
いしいは福島県立石川高校の顧問で、ツボを押さえた脚本を書いてます。日の当たりそうにない部分にスポットを当て、人数の少ないメンバーを応援する筋。そして、高校生活への悩みにも触れられているという筋は(何か似たり寄ったりだなぁ)と感じつつあります。というのは、いしい作品の持つテンポが出し切れてない感じがしたのです。場面転換の要領の悪さから来るものです。
それでも、女応援団長をやったヒロ子は、走り込み等の成果が表れてましたし、はじけていました。他の子たちも無難にこなしてました。その無難さを「物足りない」と思うのか「よくまとめている」と評価するのかが分かれ目でした。
★千厩東高校(「飛びます 飛びます 飛びます」斎藤泰弘作)
テンポの見せ方に難があって、「上演より演じた時間が長く感じられた」と審査員から評価されます。環境問題などの現代社会への風刺が利いている筋なのに、それが伝わってこなかったのは、セリフを消化しきれていなかったところにあったのだろうと思います。マッチ売りの少女が不思議な雰囲気を持って舞台に出てきたのに、そこが生かしきれていなかったのが惜しいところです。
★一関第二高校(「ボランティアごっこ」鈴木明子創作 =代表)
頭一つ抜けた内容に感じました。脚本(=部の顧問によるもの)が洗練されていること、人数の配置、器用な演じ方など、見て(やられた!)と感じました。老人たちのしぐさにリアリティがあって(注・審査員は「問題あり」という評価です)、サクラ役などにそれを感じます。最後の部分で「ごっこ」の秘密がばれるのですが、緻密な脚本をそこそこ消化した部分が評価されたのだろうと思います。幕間討論で「どれだけ実地体験をしたか」「この脚本を取り上げたのは生徒の意向か、先生の意向か」という質問が出ましたが、弱さがあるとすればそこだろうと思います。
★岩谷堂高校(「紫苑」千葉春香創作)
役者・演出らが幕間討論に出てきた際、唯一泣いていた学校でした。熱演さは伝わってきましたし、照明・練習具合・場転のスムーズさなど「見てわかる」(某高顧問・談)レベルの高さです。問題は、話の中盤部分で間延びを感じたこと。力が入っているのは理解されても、他校がテンポと爽快さで進めている中で、「生きること・平和を愛すること」が重いままで取られてしまったのが、不運でした。作者でもある時子役が演技賞を取っているだけに、「客観的に納得してもらう芝居」の難しさを、結果から知ることになります。ちなみに、私も終演時にハンカチを持って涙を拭った1人だったことを告白しておきます。
★高田高校(「ロケッティ」こむろこうじ作)
男子3人と女子3人のバランスがよく、そういう意味では安心して見てられました。ただ「無難」というところから抜け出すための工夫があってよかったと思いますし、代表校の3校に入るには緻密さが求められるように感じました。「この本のナンセンスさをもっと出してほしい」(審査員)と言われるのも、そうだろうと思います。音楽の処理を間違って60分ぎりぎり。今後の反省だろうと思います。地声だったとしても女2の発声に難があったように思います。
さて、時間がなくなってきました。後日もう1回整理しますが、代表は一関一・大東・一関二、地区推薦(注・県大会が水沢である)で水沢という結果です。
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Aug/23(Wed)
何が不快感を与えるのか
近、ワイシャツにノーネクタイ姿の面々が新幹線に多く見受けられます。これはお役所の指示文書で
「盛夏(7月〜9月)は職場の省エネを進めるべく、軽装(ワイシャツにノーネクタイ)で勤務するのを了とする」
からなのでしょう。
「内部での会議も軽装(ノーネクタイ)を進め、上司が率先してそういう職場の雰囲気を作ること。ただし、外部から不快に思われないようにすること」
というような趣旨と記憶してます。
で、確かにネクタイをして仕事をすると暑い。タイを外せば、かなり仕事は楽になります。しかし、仕事中タイを外したその先に、制服でタイをしている面々がいます。
「私たちはネクタイを外してはいけないのですか?」
という問いへの答えが用意できないので、生徒の前ではタイをしたままです。都合、終日ネクタイをしたままということになります。同僚を見ているとノータイは1/3にとどまってます。
通達が入っても、新幹線・バスの冷房はきついままです。半袖・ノータイでは寒いので、私の行き帰りはスーツです。上着を持っていかないことも考えたのですが、スーツの方が機能的だと気づき、スーツを通します。朝はその方が身が引き締まります。結局、世の中がスーツ姿で会議が続けられ、通達を出した知事が外部に合わせて背広姿ですから、軽装化推進の説得力を持たないのです。
外部から不快に思われないようにすること。書類を取りに知人の勤める職場に行ったのですが、狭い喫煙所に10人以上たむろしていた光景といい、冷房でドアを締め切ってあるオフィスといい、何か構造的な閉鎖的なものを感じました。そのことを知人に話して恐縮されましたが、そちらの方が私に取って不快です。
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Aug/24(Thu)
『天国から来たチャンピオン』を見る。
沢Zホールで『天国から来たチャンピオン(原題"Heaven can wait"、ハリー・シーガル作、小田島恒志訳、野伏翔演出)』を見ました。別所哲也・藤村俊二・松本紀保・川上麻衣子・佐藤輝という面々が出る芝居です。7月のシアターコクーンを皮切りに、8月26日までの全国公演で、盛岡・水沢・仙台・土浦と続きます。
さて、この劇はもともとシアターコクーンのサイズ(約800人)で作られたものだろうと思います。Zホールのキャパが倍。役者・観客とも、「Zホールでの芝居空間」に慣れるまでにやや時間を要します。声が通らない・声がこもる。導入部、天国への資格確認シーンがやや長めだったのですが、その辺でストレスを感じます。
(――パンフレットから――)
ボクサーのジョー(別所)は、天国の案内人(石山雄大)の手違いで
60年も早く死んでしまう。天使長・ジョーダン(藤村)は大富豪ファー
ンズワースの身体を借りて生き返ることを勧めるが、ジョーは気が
乗らない。しかし、ファーンズワースを訪ねて来た女性、ベット(松本)
を見てジョーの気持ちは一変する。ジョーは「一時的に」という約束
でファーンズワースの身体に乗り移り、ベットに父親を助けることを
約束する(第一幕)。
ジョーはかつてのマネージャー、マックス(佐藤)を呼び、ファーンズ
ワースの身体でリングに立つ決意をし、当日を迎える。ところが直
前に妻ジュリア(川上)にまたもや殺害される。取調べを傍観してい
るだけのジョー。リングで行われていた「マードック対スモーリングス
戦」で優勢だったマードックが銃で撃たれ、ダウンした...(第二幕)。
(――パンフレットここまで――)
「他人の身体を借りて生きる」ことを自覚していた時より、そのことを自覚しなくなって(つまりジョーではなく、もともとマードックだったということ)生きる場面から、別所の芝居にキレが出てきます。コメディーの部分で無理をしていたことの表れです。
「別所さんが何か、下手」
「暗転が長過ぎ。音楽を流してサービスしているけど」
「案内人の声が通らない」
と幕間で演劇少女たちが容赦なく指摘してます。役者たちが幽霊の存在に気づかぬべく芝居をしていることは了としても、エンターテインメントとして昇華しきれてないもどかしさがありました。ボクシング場面も取ってつけたようなやりとりで、不満です。
この芝居が締まったのは、ジョーダンこと藤村俊二の存在感に尽きます。セリフの間・仕種・アドリブ等、観客が沸いたのは彼のおかげです。トチリが随所にあったのですが、それもまたベタベタなセリフで救われるのですから、おいしいです。マネージャーのマックスが演じた一途な役柄も評価されていいと思います。冷たい女の川上、主役に恋心を寄せる松本もそれなりにがんばってました。別所もがんばってはいたのですが、喜劇の演じ方が今後の課題だろうと思います。
(2000年8月23日水沢Zホール。上演時間2時間45分(15分の休憩含む))

注)やたら40代以上が多いと思ったら、映画で見た人が舞台を見に集まったようです。妻も映画版を見た1人なそうです。
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Aug/25(TGIF)
暑くても秋
:予報によれば、残暑は9月になっても続くそうです。
熊:でも、朝夕は10度台半ばまで下がってきてるよ。
鯉:日中がしっかり30度を超えているのです。
熊:車の窓を開けて運転すると、夕方はかなり涼しい。
鯉:私、背広姿で動いているのでよくわからないのですよ。
熊:半袖ワイシャツにしてごらん。一発でわかる。
鯉:朝夕が10度台でしょ。車内が冷房でしょ。ならスーツだなぁ。
熊:首の部分が真っ黒じゃないの?>ワイシャツ。
鯉:そうです。どうも背広までそうらしくて...。
熊:盛岡はねぇ、9月の八幡宮秋祭りまでは暑いらしいよ。
鯉:言われてみればそうかもしれません。
熊:さっ、秋を探そう。職場を出るとき、トンボがアンテナに止まってたよ。
鯉:ギンヤンマが職場の窓から入ってくるのですよ。
熊:それは、職場がとんでもない田舎にあると思われるかもしれない。
鯉:だってそうですもん。キジも飛んでくるし、リスも出没するし。
熊:すごいところだね。
鯉:クマさんには出会ってませんが。
熊:サーンフレッチェ(どどんどどんどん)。
鯉:ちがぁう。うらぁわレッズ(どどんどどんどん)。
熊:なぜ、リンク(↑)がない?
鯉:浦和レッズ(オフィシャルページ)と記さないといけないのですよ。
熊:たいへんだねぇ。さて、秋を感じるものにもどそう。電波状況が好転してきた。
鯉:です。朝夕、東京方面からの電波が入ってくるようになりました。
熊:TBSラジオニッポン放送といったところか。確かに真夏の朝夕は聞こえなかった。
鯉:昨日、車を運転していてびっくりしたのですが、夕方の6時40分ごろって真っ暗。
熊:知らなかったの?
鯉:そのころって、車を運転してない時間なんですよ。
熊:まぁ、そろそろ秋の訪れ。文化祭シーズン。
鯉:暑くても、秋。そういうビール・発泡酒が出るらしいと。
熊:サントリーやらキリンのサイトにあったなぁ。
鯉:でもサントリーは、毎年銘柄を変えてます。キリンは変わってない。
熊:社風の違いなんだろうねぇ。
鯉:社風といえば、今年は商品へのクレームが多かったのですが...
熊:これは項を改めて、ということで。
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Aug/26(Sat)
「高校演劇の小部屋」開設について
日付けで「岩手・高校演劇の小部屋」を開設しました。1,2ヶ月前には想像もしていなかったことです。
開設の理由を挙げれば、このサイトで演劇について取り上げる回数が多くなっていたのと、戯曲・脚本を調べる機会が多くなったのと、生徒がモニターしているらしいことがわかったこと。おおよそそんな理由です。加えて、岩手でその手のサイトが立ち上がっていなかったことも理由です。
やっつけ顧問の私が出せるのは、
☆私が見聞した高校演劇
☆私が見聞した商業演劇
☆私が見聞した部活動の現場
ぐらいなものです。前2つはともかく、3つ目についていえば、部を売るようなもの(まして、第一顧問とは立場が全然違います)ですから、項目をおこすかどうか迷ってます。
それよりも、狙っているのは演劇の現場にいる人に
「この劇はこうだった」
ということを書いてもらうことです。そうすれば、少しは見る人も増えるでしょう。
小部屋開設はあくまで、本サイトのおまけです。記事は「かほくのホームページ」の焼き直しです。そこから演劇部門を独立させたものとお考えください。3ヶ月ほど試行して、好評であれば運営を続けます。
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Aug/28(Mon)
卒業生の心配
うやく盛岡にもガスト(ファミリーレストラン)ができ、注文を受けるまで10組以上、40分以上待たされたのですが、それでも息子が
「よそで食べたくない。待つ」
と言ったので行列に付きます。少しずつ列が前になり、さて、あと何分だろうと思案に暮れた時、前方に見覚えのある顔があります。前任校の卒業生3人(=20歳)でした。
住んでいる場所がどうとか、△△先生の子どもがどうした、□□先生が見知らぬ人と歩いていた、年はいくつかという話を続けた後、気になることを漏らします。彼女たちが卒業して、「最近あった」出来事なそうです。
「学校の中で事件があって、全校生徒が調べられたが、解決しなかった……」。
具体的なことは省きますが、そういう事柄が彼女たちの口から出たことを複雑な思いで聞きます。
その学校は去年80周年を迎えて、姉妹校関係にある青森の学校と大々的に交流を図ります。学校近くの川の石を青森まで自転車で運び、全校生徒が待つ中ゴールしたシーンは、新聞・テレビで見ました。青森から100名以上の生徒が学校を訪れ、町中を大パレードしたとか、文化祭を盛り上げたということを聞いて
「あっ、頑張っているんだ」
声を複数の卒業生から聞いてましたから、余計、最近の動向が気になってしまうのです。
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Aug/29(Tue)
選んだ1冊
日から「朝の読書」が始まり、とりあえず10分を読書にあてることとなります。読書好きの生徒は
「時間が短い。せめて30分確保してほしい」
と言ってきてます。しかし本を用意できず、慌てて棚から自分の読む本を確保する生徒の方が多いのが現状です。昨日は10分のうち、落ち着くまで3〜4分はかかったでしょうか。
さて私の読む本がなく、昨日は手元の本でお茶を濁しました。しかし今回の読書テーマ
「青春の1ページ」
に入れるにはあまりに現実的な経済書だったので、テーマに適った本を探します。帰宅時に本屋で絞込みをします。
「だから、あなたも生き抜いて」「命」というところは、誰か必ず読んでいるでしょう(読書感想文に書いてきた生徒がいます)。本来は「国語入試問題必勝法」とか「日本語練習帳」「英字新聞の読み方」という方面に手を出すわけですが、ハウツーものを読んでも仕方がありません。予算も限られてます。スポーツの勝敗を分けた事柄は何だったのかというドキュメンタリー、「そうだ、村上春樹さんに聞いてみよう」と言った本も嫌いではないのですが、たぶん2日で読み終わってしまうでしょう。迷って選んだのが「教科書でおぼえた名詩」(ネスコ/文藝春秋)でした。
中身はこれから読みますが、古今東西うろおぼえの詩を集めたもので、最終的には
「これ、使える!!」
という基準で選びました(ハウツーものを選んだのと大差ないです)。
高村光太郎「道程」・北原白秋「初恋」・石垣りん「表札」・茨木のり子「わたしが一番きれいだったとき」といったところから、孟浩然「春暁」・ブッセ「山のあなた」まで、一通り揃ってます。対応学年つき(!)で、詩を読むこと=思い出がよみがえるという効果も出そうです。というわけで、珍しく詩集を買って読むことと相成りました。
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Aug/30(Wed)
ドアに錆がある理由
車の右ドア切れ目に5センチほどの錆を発見したのが数日前。左側には錆はないのです。ぶつかり・こすりに傷は数え切れず、ワイパーの錆は劣化ということで理解したとしても、謎でした。
「沿岸に住んでいると、錆びあがるのが早いのよ」
という理由だとすれば、左ドアにも錆があっていいはずです。
さて、新幹線某駅には300台ほど駐車できるスペースがあり、私はもっぱら西側を使うことが多いです。最大の理由は空いていることが多いからなんですが、それがいけなかった。空いているスペースは未舗装で、段差が激しく、砂利もないありさまです。その段差を通過するたびに「ゴン」とぶつける音がします。昨日気づいたのですが、音のした場所・回数を考え合わせると
「右切れ目5センチ」
という状況に適いそうなのです。だから、それ以外のスペースから車が埋まっていくのです。
車は消耗品・走ればいいものと割り切っていますから、乗りつぶすつもりです。しかし、見てわかる錆(と傷)。どうしましょうねぇ。
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Aug/31(Thu)
再度、演劇の心構え
わらじ劇団の公演が近くでありました。各方面の好意で、公演前に当番(=団長)の木村進次さんから部員ともども話を伺うことができ、公演そのものも見ることができました。公演については稿を改めるとして、木村さんの話はわが部にいろいろと示唆に富む内容でした。
Tシャツ1枚といういでたちで現れた木村さん(←あとで『王将』の主役だと知ります)は、まず舞台に案内し、装置のあれこれを説明します。わが方は釘をどうやって打つか、どうすれば倒れないものになるかあれこれと悩むありさまですが、劇団のそれは蝶番を使っているだけ。
「舞台に釘を打てないところが多いのと、何より折ればそれだけで倒れない」
という説明を、部員たちは呆気に取られて見ています。
「本当は屋根もまっすぐじゃないんだけど、客席からはほとんどまっすぐに見える」。
目の錯覚をうまく利用してます。
その後、劇の心構えをあれこれ言ってくれたのですが
「われわれの劇を見に来たかのような数々の指摘」(3年生・談)
が、あらためて弱いところに気づかされることになります。すなわち
☆滑舌の心がけ(ふだんからはっきり話すこと、子音をはっきりさせる)
☆日常に近い言葉で会話する(そうでないと、言葉に説得力がでない)
☆見る先の方向を考えてしぐさをする
――ということを言っているうちに、木村さんが呼ばれ即席講習会が終わります。さて、彼らはどんな劇を見せたのでしょうか(この項、続く)。
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