第2号 1997年6月10日発行

都市防災研究会の機能と役割
あなたが主役の研究会

    Q:都市防災研究会はいつできたのですか。?
    A:研究会は昨年の8月から発足しました。その意味では新しい研究会です。しかし、母体はあったのですよ。「都市防災懇話会」がそれで、その会は一昨年の暮れ(1995年12月5日)に横浜みなとみらい21地区のマリタイムミュージアムで、シンポジウムを開催しました。その模様を大手新聞社が絞り上げて下さり、大変な反響でした。しかし、残念なことに、その直後「懇話会」を設立した元関東学院大学学長の藤本一郎先生が亡くなられてしましましたので、暫くそのままにしてあいたのですが、8月に先生の意志を継承した形で、組織化をはかりました。

    Q:研究会という名称ですが、どんなことをやる組織なのですか?
    A:「研究会」と申しても、一種のボランティアの会てす。ですから、会員には何よりも「奉仕の精神」が求められます。その心意気の下て、機関紙の発行、大地震や都市防災に対する学習会の開催、ホームページの開設や専門知識や情報の共用、ボランティア活動の組繊化と新しいコミュニティづくり、防災に関する啓蒙活動の展開と専門家の育成、そして、安全て住みよい都市(まち)づくりを提言していくのが、この会の使命です。このこュースレターの一面に記載しましたシンポジウムも活動の一つですし、体験記が掲載されてありますが、「施設見学会」もそうですよ。

    Q:ボランティア・ネットワークづくりを考える会のことはよく耳にするのですが、学習会にも参加できるのはいいですね。入会するにはどうしたらよいのですか。?
    A:簡単ですよ。事務局に連絡をとっていただければいいのです。住所は、郵便番号237横浜市金尺区釜利谷南3−22−1関東学院大学文学部小林研究室気付都市防災研究会御中で申込みしてくだされば結構ですし、暇にしてあります事務局の小林に電話をかけられても宜しいですよ。電話番号は045−786−7189です。
    (※この事務局は、1997年当時のもの)

    Q:会の運営はどうなっているのですか。会費面のことですが。?
    A:個人で入会する会員には、正会員準会員とに分けられてあります。正会員は年間5千円です。準会員は1千円ですが、主婦と学生に限られています。いま私どもの会には80人余りの会員がおりますが、その中には私どもの会の趣旨に賛同し、法人会員として参加してくださっている上場企業もあります。

    Q:このようなボランティア活動を中心とした研究会に法人も参加しているのですね。実のところ驚きました。
    A:「飽食の時代」だとか、「不透明な時代」だとか、色々と飛び交う昨今、企業や人間の価値は、名声や所得では決められなくなりました。社会的にみて真に大切なことを見抜き、そこにどう関わりをもつかが必要たからではないでしょうかね。




県防災センター体験記
5月31日、都市防災研究会が主催
横揺れ縦揺れ  県防災センターを見学して
施設が多少貧弱でもいい、
内容あるカリキュラムが組める施設か近隣に欲しい
会員 森山 裕正
 先生方はじめ皆様のお世話になり、“神奈川県防災センター”を見学できた。このような機会がなければたぶん一生来なかっただろう。開館当時新聞で読んでいたから、まったく知らないというわけではないが、なにぶん愛甲石田という降りたことのない駅で降り、駅前かと思っていたら、予想に反してさらに車でいくとは・・・ 横須賀市民としては、学校や町内会の見学でもなければ、一生来ることもないような所だった。
 そして、初めて地震を経験できる機械を経験した。ただ横揺れしかできないということで思ったよりも驚かずに対応できた。しかし、これに縦揺れが重なったらと思うとどんなになるのだろうと想像もできなかった。本当の地震の怖さを体験するには、やはり“横揺れ”だけではなく、“縦揺れ”も同時に体験できなければ実感はつかめないだろう。技術的に難しいのかも知れないが、他の設備が少し貧弱であってもいいから、また、ヘルメットをしててもいいから、それが体験したかった。
 それでも、いろいろな面で参考になった。喉元すぎればではないが、一年に一回でも定期的にあのような擬似体験を多くの人がすることが、どんな対策を講じるより被害を最小限にくい止めるうえで必要ではないのだろうか。有料でも、設備が多少貧弱でもいいからもっと内容のあるカリキュラムの組める施設や機会が近くに必要なのだろう。


防災センターを訪問
軽率な考えで時を過ごせない一
波平 敦旨(神奈川大学学生)
 神戸大震災以降、震災については関心はあったものの、自分とは無縁なものとして捉えていた。メディアを通して、自分ならこのような対応をとり、また他人をも救助して当然だと考えていたが、今回の疑似体験を通して、実際に地震が起きた場合、どのように対応してよいのか、今の知識では太刀打ちできないと思い知らされた。
 今回の体験も単なる震災に対する基礎中の基礎というか、知っていて当然に思われるが、このような体験のお声がなければ、以前のような軽率な考えで時を過ごしていたように思います。
 また何らかの機会かありましたら、是非とも参加させていただきたいと思います。


防災センター訪問記
体験が必要、一度施設を訪ねてみたら如何でしょうか一
中村裕一郎(神奈川大学学生)
 今回、三村先生の誘いで、防災研究センターに行かせていただきました、実際に見学した感想としては、今後発生しうる大地震の対策、風水害への対策、火災への対策等、実際にこれらの災害が起こったことを想定して、冷静に対応できるように、子供からお年寄りまで体験できるコースが用意されているので、是非一度訪ねて、防災に対する認識を確認すべきだと感じました。

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