風のささやき

冬の夜に

冬の日
子供たちが寝静まったストーブの前で
溜まった洗濯物をたたむ
どうして数日で小さな服やズボンが
こんなにも山積みになるのだろうか

外は随分と寒いのだろう
人の声も車の音も聞こえてはこない静かだ
きっと家の中でみんな
籠って暖をとっているのだろう
ちょうど僕と同じように

単純な手作業は時として心を落ち着けてくれる
僕は自分の指先の作業に注意を傾ける
どうしても綺麗には畳めないけれど
それでも良しとして洗濯物を片付けている

服についた汚れ
どうすればこんな汚れがつくのだろうと
服に体を通していた子供のことを思い
一人苦笑いをしてみたりする

随分と大きくなったものだ
昔はもっともっと小さな服を着ていたのに
その成長の早さに改めて気がついて
子供たちを育んでくれる
何気ない毎日に感謝をしてみる

最後のズボンにようやく手をつけて
畳み終わった洗濯物の山にそれを積み上げる
一つの仕事を終えてほっとする
やり遂げた充実感も覚えている

まず手を動かしてみる
目の前のことを済ませてしまうことの
喜びが確かにあるようだ
あれやこれやと僕は
思いを巡らし過ぎるのかも知れない

温かいお茶のお代わりをしようと立ち上がると
心が確かに軽くなっていた
ストーブの暖かさが胸の中にも染みこんだように
心が熱をもったように温かく感じられた

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