夕日
空をほのかに赤くした 初夏の夕日がすべての物を照らしている 「今日も疲れたね」 「今日も頑張ったね」と 一人一人の胸に湧いてくる 自分への労いの言葉も自然と湧いてくる それが言えない人もいて 心が苦しいままに夜を迎える物憂さがあって それも肯う夕日の色合いがあって いつか素直に自分の心にも向き合えるようにと 夕日を遮るのは 人の建てた大きなビルばかり その陰には沢山の 物思いが転がっている 真っ直ぐに 遠くへ伸びて行く線路には 優しい夕焼けの色合いがあって そのように真っ直ぐに進めと 勇気づけようとしている