風のささやき

一日の終わりに

一日の終わりに
ドアを閉めて
一人になる部屋

今日も精一杯だった
倒れかけて横になる目を瞑る

くらくらとこのまま
地下の暗い所まで
引きずり込まれるような怖さに

慌てて頭を起こし
見回すと辺りは
いつもの見慣れた狭い部屋
ぽつねんとして

「疲れた」と
体の芯が呟く