風のささやき

幸いの虹

雨上がりの山間の村に
山を結ぶ虹が立った

澄みわたる幸いは虹にある
それを掘りだそうと働き者が
大きな袋を背に登ってゆく

儚くも消えてゆくけれど
幸いの色に映えて虹は
何度でも空を天駆ける

何度でも 何度でも

僕とあなたの間にも
雨上がりの虹を架けよう

花束のように華やぎ
金木犀のように甘い
あなたといられる幸いを
虹の橋にのせて届けよう
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