風のささやき

雨上がりの静かな村の
明るんだ空に大きな虹がかかった

山の頂と頂とをつなぐように
大きな袋をかついだ者たちが

お互いに幸いを届けようと
虹を楽しげに渡るように見えてくる

虹は幸いを伝え合う橋
儚くも消えていくが何度でも空を天駆ける

僕らの間にもこの空を渡る
虹の橋を何度でも架けよう

あなたといることの幸いを
日々あなたに伝えたいから