風のささやき

苦しい遊び

灯り点らない部屋に 一人
やることもない退屈に
息を止めて
どこまで耐えられるか試す
海に沈む体を想像しながら

虚空を掴もうとする両腕
頭の中に強い灯りが明滅する
直ぐに苦しくなり
あらん限りの息を吸い
荒い呼吸をする

人は自分を確かめたくて
好んで苦しい遊びに
耽るのではないか
心を摩滅させる
激しい歯ぎしりを止めないように

苦痛をいつの間にか
生きている確かさにして
もっと もっとを止められない

自縄自縛の末の
恍惚の表情を
虚無に静かに向けるのではないか

苦しい遊びにいつの間にかとらわれて。Last Updated 2026/01

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