いたわりの手
笑いを 貼りつけた顔の裏に 潜む僕の涙は 誰にも分からない けれどあなたに 隠れている その涙も 僕には分からない 独りこぼす涙を ピンクのリボンで包み 微笑みにかえる あなたは強さを持っている それぞれの 涙を語り始めたら きっとこの世は 涙自慢に明け暮れてしまう 誰の涙が多いのか どちらが本当に 悲しいのかなんて 比べられはしない 一人ひとりの涙には 伝えきれない 辛さの訳がある だから 無理をしてでも笑い合う お互いを思いやる 自分の痛みが 包帯となって 人の傷を包む いたわりの手に 変わることを知る