風のささやき

僕の影

影の中から僕の影がまた生まれてくる
影は我が物顔にまた一人歩きを始めて
勝手なことを言う
我儘な妄想に耽る
僕がどれかで苦しむかはお構いなしに
僕の胸はそんな僕の影だらけ

時折は光り輝くような僕を
産み出すこともあるのだが
その光も直ぐに寄って集って
弱めてしまう影
僕の影