風のささやき

秋の風に眠る

秋の風に眠る
ルラルラと眠る

空は晴れている
遠い昔に置き去りにされたよう
恐竜も眺めた
途方に暮れたその色のノノノ

秋の風は子守唄
誘う静かな眠り
分け与えられた
母なるものの滴に
安心をして温かくなって

風の色に染まる
芽吹いた喜び
通り過ぎた夏の陽ざし
色づけられるがままにルララ

任せている体を委ねる
宙に浮く
そのまま風の中のものになる
手を放せルララ
ルララと僕を勇気づける

体包む陽ざしよ
ありがとう温かい
心地良く目を閉ざして眠れれば
それでいい

秋の風に眠る
ルラルラと眠ろう