風のささやき

幸い

幸いが続くことは無い
時として幸いを思うこともできない
幸いなんて無いと思う
幸いなんて嘘だと思う
幸の人はどこか腹立たしくて見えて
幸いでないことが幸いなのだと思える
幸いを口にすることさえ汚らわしく思えて

でも幸いを思うことをやめない
そこに幸いがあるから
願うことだけはけっしてやめない
やめてはならない

やがて智慧も湧いてくる
ただでさえ智慧の無い僕にも
見えてくるものがある