お坊さんの話(叔父の一周忌に)
若いお坊さんが話をしていた 僕は窓の外の空模様を気にしていた さっきから雨が降りそうだったから お坊さんの話は続き 人生は修行ですと話した その部分だけは 確かにそうだと僕は頷く 修行は苦しいものだと思っていた 歯を食いしばりながらそれに 励まなければいけないのだと 寝食さえ忘れて けれどせっかくの修行なのだから 楽しくやれる仲間を見つけ 愉快に修行をするのは悪くない そう思うようになってきた今日この頃の僕 少なくとも叔父はそうだったはずだ そうして僕にくれたそのお零れ 優しい言葉をかけてくれた人だった 一緒にいると楽しい人だった 今も心温めてくれる大切な思い出