風のささやき

一滴(叔父の一周忌に)

僕も海に帰っていく一滴に他ならない
他の滴と何ら変わるところは無くて
焦らずとも良いやがては帰るから
それを受け止めてくれる
大きな海原の穏やかさがあるから
拒まれることも無い
最初はおずおずとしようと
受け入れられる
皆とやがては一緒になり
波の間に快く揺れるから