風のささやき

綻びの朝

破れ綻びた約束事の朝
穏やかな朝日に体を染められ迎える
ありきたりな幸せが
その人の所では止まった

煙と一緒に消えていった
次の日からはもう
その声を聞くこともなくて

燕よ燕
御霊は高いところへと届けられたか