特等席
随分と重くなった子供を背負う じたばたと動くと足元は覚束ない 「大きくなったか」と子供はたずねて 「大きくなった」と答えると満足をして ああ本当に大きくなったよ 大きくなることが 楽しくてしょうがない君の 成長は止まることはなくて 僕の背中は君の乗り物 けれどその特等席の いつまで君は お客さんでいてくれるだろう 君の言葉に操られて 左右に揺れてみたり 少し飛び上がったりする 息を切らせながらの サービスに努めている
随分と重くなった子供を背負う じたばたと動くと足元は覚束ない 「大きくなったか」と子供はたずねて 「大きくなった」と答えると満足をして ああ本当に大きくなったよ 大きくなることが 楽しくてしょうがない君の 成長は止まることはなくて 僕の背中は君の乗り物 けれどその特等席の いつまで君は お客さんでいてくれるだろう 君の言葉に操られて 左右に揺れてみたり 少し飛び上がったりする 息を切らせながらの サービスに努めている