風のささやき

その先の空へ

それから先もまた
あなたと日々を重ねることができれば
手をつなぎ歩くことの
楽しさを忘れずに

満開の桜に寝転んだ柔らかな空
夏の海は穏やかな波
枯葉の色合いに
寂しさが混ざり合って
雪降る屋根の下で
交わした囁きが耳元に温かい

小さな出来ごとの
一つ一つを重ねてゆく
心に綴る 大切にする
あなたのことを思うたび
温かくなる胸が
一緒にいられないことを
不自然に思う

あなたも同じように
感じてくれるのであれば
それが望むことであって
待ちわびる明日もなくて
あなたの微笑を守りたい
それが嬉しさになって

それはこの地の重し
直ぐにでもこの世の外に
飛び立ちたいと願う心の
いつでも感じていたい契り

その先の空は
あなたの瞳にどのように映える
その穏やかな色彩に
浸り続けたいと思う