風のささやき

心寄せることで

少しでも心を寄せて
くれる人のいることの嬉しさ
それが幸せであると感じた日

潮風が優しく吹いた
海原が青い波の歌を
口ずさみ止まなかった
あなたの言葉がくれる力に驚いた
その手に初めて触れた日

夢に憧れ止まない生き方
いつまでも終わらない夢の続きに苛まれ
いつまでも届かない夢の遥かさに放心しながら

夢を見る人を嗤うのは
きっと夢見ることを怖がる人たち
目覚めたときの冷たい心を持て余し
手につかむ寂しさにもう飽き飽きとして

夢はけっして破れない
夢を見続ける限りにおいてはと
時折は苦しさに呻くこともあるけれど

いつも微笑んでいる
あなたの言葉は
耳の奥に残る不思議
その先の明日へと誘ってくれる

「ボクハダメナモノダ」と
卑下する一人の夜もあって
そのたびに思い出せる人がいて
それで強くなれるように感じて

いつまでも終わらない夢を
あなたと分かち合えるように
夢を見ることを止めない