風のささやき

小さな嬉しさ

最初は本当に
小さな嬉しさであって
偶然に出会った瞳に吸い込まれ

明るくなる心に驚いて
あなたの姿を視線の先に
いつでも探す者になって

目が合うと微笑んでくれた
それに報いるものを
返せた自信もなくて
与えてもらう一方だった

時はゆったりと流れても
楽しさは変わらない
一緒に過ごす日々は当り前になって

あなたが横にいることで
陽射しに満ちた日々になること
疑いなく信じるようになって

小さな嬉しさが積み重なって
二人の思いも重なって
あなたと僕が今も
こうしていることを嬉しく思う

あなたと繋いだ手の確かさ
放したくはなくて
小さな嬉しさを丁寧に重ねる
毎日をずっと続けたくて