風のささやき

団栗拾い

小さな背丈は地面に近い
見るまに拾う

耳を澄ませば風が吹くたび
落ちる音がする恵み
その方へ
一目散に駆けてゆく

口に入れてみたくもなる
地面にまかれた秋の宝石

まだ青い粒も混ざる
小さなポケットはパンパンだ