風のささやき

肩車

もう随分と体も大きく
重くなったのに
僕の肩に乗っかり
時々は怒られる君の
心はまだあの時の
赤子のままなのだろう

いつまでそんな
無邪気な心のままで
いられるのだろう

抱き上げてくっつけた
君の頬はツルツルと張りがあり
柔らかくて温かい

外は雨が降っている
君のその頬もきっと
濡れてしまうから
今日は家の中で過ごそう

君が乗る重さ
受け止める首と肩の軋みも
今は心地良いものとして