土蔵 重たい土蔵の扉 引いて踏み入れる 仄暗い空間 そこは父祖の息づく所 そっと肩に手を置く者がいる 懐かしくて温かく 足の裏が煤けて黒く 古い葛篭の中に 積み重なり微睡む 幸いへの祈り そっと開き微笑む