風のささやき

若い葉っぱ

若い葉っぱはあどけなく笑う
緑のたくさんの唇の端々には
瑞々しい陽射しの滴り

 その一瞬に
 強い風が吹いて
 僕に一斉に向けられた笑い
 それこそ何千万もの笑い声

無邪気さは眩しさ
目を瞬く僕の
気遅れは戸惑い

それを見て一層
楽しそうに緑の唇は笑いだす
その無邪気さに
揉みほぐされた僕の笑顔