風のささやき

夢の余韻

母の夢の余韻を
懐かしく味わう布団の中で

何時の頃のことだろう
相変わらずの子供のままで
泣いていた僕は
何かに怒っていて

その怒りがいつでも
受け止められるものであることが
信じられる温かい涙で

母よ
こんなにも年老いた僕を
まだ心配で枕元に立つ母よ

何も求めないで
母であり続ける人に
僕はいつでも護られていると