風のささやき

中途半端な歌

すべてが中途半端な僕だけど
青空の下
こうして年輪重ねてきた

すべてが中途半端な僕だけど
いつの間にか家族もできた
僕を慕う小さな手が僕の手を握って
 
中途半端な僕の生き方だけれども
少しは許されてもいいような気も
ここのところはしていて
 
中途半端な僕だから
煩悩の苦しみは消えないよ
その苦しみも苦しみというには
あまりにも中途半端で
 
中途半端に生きている僕が
今日も卓袱台の上の
白いご飯を口にいれる
大地の恵みを噛みしめる
農家の手の営みを
すっぽりと胃の中に収めて
 
中途半端な僕だけど
時々はとても楽しくなる時あって
心から笑える瞬間もあって

中途半端な僕だから
泣きたくても泣けない
こらえた涙を噛み潰すんだ
 
中途半端な僕だから
求めあぐねること止められず
何を求めればいいのか分からないまま

中途半端な僕だけど
決して卑屈になることはしない
焦ることもしない
そうありたいと思いながら

中途半端な僕だから
まだまだやれることも
沢山あるんだと思うんだ