風のささやき

瑞々しい滋味

芽吹いたばかりの
柔らかな木の芽
早速 ついばみに来た
あれは目白だろうか

僕がせっせとこしらえた
おにぎりよりも
よっぽど美味しそうだ

生まれたての春が
凝縮された
瑞々しい滋味だ

旬の美味を見上げながら
かぶりついた
梅干しの酸っぱさで
僕は 口をすぼめた