風のささやき

新しい気持ち

泉のように
新しい気持ちが胸に湧く
思えばそれは不思議なこと

こんな小さな胸に毎日
朝が来るように決まって
あふれるほどの思い
ときに苦しくなるけれど
きっとたくさんのものと
つながっているからに違いない

日々歩く道に感じる季節
街路樹の若葉、花壇のサルビア
汗をかく夏の太陽の眩しさ
それを隠す雨音
色づく木々の秋の入り口
マフラーをする温もり

あなたと待ち合わせて
つないだ手が温かい
あなたの笑顔も温かい
たくさんの思いが重なる
人と今と昔と

そうでなければ
思いは枯れてしまう
あまりにも貧弱で
細りきって自分勝手だ
何も生みださず
誰の心とも響き合わない

だから僕に触れるもの
つながるものの
すべてが幸いであればいい
大地に根をはる果樹のように
つながれたものから
楽しい気持ちを受け取って
思いは豊かになる
輝く笑顔の実をつけるから