風のささやき

秋の陽射しに

秋の黄金の陽射し
このまま傷ついた時間を
抱きしめていて静かに

昨夜の雨の落ち葉も
この穏やかさに去り難く
小鳥の声がいたわりを歌う

ひと針 ひと針
丁寧に縫ってゆくから
心の傷を

その時間を守ってよ
秋の陽射しよ