風のささやき

紅葉に

誰よりも早く
色づいた
赤い小さな紅葉

年月の過ぎ去る
あまりの速さに
怒り心頭に

それとも誰よりも早く
秋に見初められた
恋する胸の高鳴りに

木々のうちにも
一年が巡り
年輪が刻まれて

寂しさは
深く刻まれてゆく
年を追うごと
僕にまた