ただ一度きり
今日の陽射しも 空の青さも 潮風の匂いも 波の飛沫も 白い砂浜に 靴の紐を結ぶあなたも すべては 一度きり 一度きりの 戻らぬ夢のようだ 通り過ぎる一瞬は 残像さえ残さない 取りこぼすだけの 穴だらけの瞳に 空を滑り落ちる 鴎の白き影は消える 余すことなく 過ぎてゆくものたちは みな愛おしく ひたむきで 押しとどめたいと 願う風景を この胸はなぜ 見送るばかりなのだろう 笑顔も愛しさも 指から砂がこぼれるように かけがえのない情景は 二度はない この世のすべては ただ一度きりで
今日の陽射しも 空の青さも 潮風の匂いも 波の飛沫も 白い砂浜に 靴の紐を結ぶあなたも すべては 一度きり 一度きりの 戻らぬ夢のようだ 通り過ぎる一瞬は 残像さえ残さない 取りこぼすだけの 穴だらけの瞳に 空を滑り落ちる 鴎の白き影は消える 余すことなく 過ぎてゆくものたちは みな愛おしく ひたむきで 押しとどめたいと 願う風景を この胸はなぜ 見送るばかりなのだろう 笑顔も愛しさも 指から砂がこぼれるように かけがえのない情景は 二度はない この世のすべては ただ一度きりで