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風のささやき

赤い道

裸の木々の間を
一本の赤い道が
真っ直ぐ山に伸びる

冬の滲む夕日は
瞳を一杯に燃やす

煉瓦色の街
火を流す川
枯れた麦畑

梢には星がともり
昇りかけの薄い三日月
煤けてゆく黒い雲

冷たい風に
歩きだそうと
手を握られる

そぎ落とされる
気持ちが冴えてゆく

小さな巡礼への
憧れが
鼻の奥でまた
くすぶり始める

冬の夕日に誘われて巡礼に出たく。Last Updated 2026/01

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