初夏の空に 羊雲の群れから 一人だけはぐれた小さな雲が ずいぶんと早く 真っ青な空の背を走る 今すぐにでも泣き出しそうに 悪戯な太陽に黄色く 光らされたりをして。 走っても走っても いつまでもたどり着けないな 空の端。